クイズプレイヤーでタレント・伊沢拓司(26)、映画プレゼンター・赤ペン瀧川氏(43)が6日、東京・新宿ピカデリーで公開中の映画『さんかく窓の外側は夜』(監督:森ガキ侑大/配給:松竹)ティーチインイベントを森ガキ監督とともに開いた。
本作は、霊が“祓える男”冷川(岡田将生)と“視える男”三角(志尊淳)のふたりが、“除霊”という特殊能力を使って怪奇事件の解決へ挑む、除霊ミステリー作品。さらに、事件を追う中でふたりが出会う平手友梨奈演じる“呪いを操る謎の女子高生”非浦英莉可(ヒウラエリカ)も加わり、さらに謎が深まっていく……。
伊沢は作品を観てみて、「僕も2回観せて頂いて、原作も読ませて頂きました。目を背けたくなる怖さとは、違う怖さを感じています。世代がらSNSだったり若者向けのツールを使わせてもらっているので身近に感じるものがあって。ぶつかり合うことで、過程を見ることができて、こうやって理解し合っていくんだというところがエンターテインメントとしておもしろいんだと思いました」と、感想を。
2回以上鑑賞している観客が大多数で上映後とあって、バンバンと作品のネタバレに近い単語が飛び交うものとなり、伊沢も作品後の冷川がどんなセリフを言いそうか森ガキ監督に詰め寄り森ガキ監督がタジタジになる姿も。さらに、瀧川氏は「続編を意識して、余白を残したなと感じています。その狙いはあったんですか?」と尋ねると、森ガキ監督は「そこは松竹さんとの大人の話です」と、苦笑い。ここで伊沢が「英莉可のシーンもありましたよね……」とつぶやくと、森ガキ監督は「それも含めて作れたらいいと思うんですけど、そこは大人の話で」と、煙に巻く一幕もあった。
さらに、伊沢が注目したのはオープニングだそう。次々とフラッシュのように差し込まれる映像をつぶさに追っていたそうで、「クイズ的にオープニングに意味づけをしたくなるんです。それこそちょっと雲が映ったり、傘が映ったり、血のりが映ったり、葉っぱに血がたれているとか……。もやっとしつつ、家に持って返って考えようと思って。でも雲は黒いものとか穢れと関係があるというか」というと、ここは森ガキ監督のこだわりの部分の1つだったようで、「読み取るのは難解かもしれないですけど、そうじゃない考え方もあります。でも、伊沢さんがおっしゃっている通りでコンテは描いていて、オープニングにテーマを一瞬一瞬に持たせている感じです」と、しっかりと意味が込められたものだったそうだ。
トーク後半は、「衣装」、「貯金箱」、「冷川の過去」、「言霊」、「望まない能力」、「隠れ文字」という6つのキーワードをテーマに展開。
そのなかで、森ガキ監督は平手との撮影を振り返ることがあり、「平手さんと役作りをしていたときに、やっぱり平手さんの才能じゃないですか、あの雰囲気だったり、オーラだったりは。でも、普通に女子高生としてハンバーガー屋にパッと行くと、ざわざわされたり、見られたりとか。普通の女子高生ってそんなこと体感しないじゃないですか。やっぱりそういう能力を持ったことによって、気を使わないとことをやらないといけないとか……。そういう部分でどんどん孤独を覚えていくというか……。誰も信用できないとなったときに、結構、(岡田、志尊、平手の)3人はやりやすかったんじゃないかな」と、人気俳優がゆえの役作りのことへ想像を巡らせていた。
伊沢もその言葉にうなずきながら、「それこそ、平手さんのドキュメンタリーを観せて頂いたことがあるんですけど、シーンを追うごとに、あの雰囲気になっていくというか。最初の頃の映像と見比べたときに、言葉じゃなく分かるんです。論理的に段々と能力を手に入れたという形じゃないわけじゃないですか、3人も。僕もめちゃくちゃ頭がいい人ってちゃんと積み上げて頭がいい人と、最初から頭がいい人って違って、最初から頭のいい人はインタビューでめちゃくちゃ困っているんです。説明できないから。説明できない、自分は悪くないのに理解されないという苦しみはあるんじゃないかなと思います」と、自身の身近に起こる事象とともに説明。そこで森ガキ監督が「理解されないので悩まれているのでは?」と、水を向けると「僕は説明しやすいタイプです」と、笑って返答していた。
映画『さんかく窓の外側は夜』は公開中!
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