オリジナルTVアニメ『擾乱 THE PRINCESS OF SNOW AND BLOOD』制作発表会が9日、東京・明治座で開かれ雪村咲羽(ゆきむら・さわ)役・三森すずこ、 月城真琴(つきしろ・まこと)役・蒼井翔太、花風エレーナ(はなかぜ・えれーな)役・Raychell、中村浅陽(なかむら・あさひ)役・伊藤彩沙、葛原仁(くずはら・じん)役・小林親弘、『BAKKEN RECORD』の大松裕プロデューサー、ブシロード会長の木谷高明氏が登壇し、司会は日本テレビの伊藤遼アナウンサーが務めた。
徳川慶喜が絶対権力を維持し続けている明治64年のもう1つの日本が舞台。江戸時代と科学ば混じり合った世界で、徳川政府の闇組織「鵺」に所属する雪村咲羽がその仇を追い求めていくという物語となる。本作のOP、EDともRaychellもメンバーとして活動している、“RAS”こと『RAISE A SUILEN』が担当しており、OP楽曲は『EXIST』、ED楽曲は『Embrace of light』となっている。
開演時間となるとPVが上映され、クオリティーの高い映像が上映。これに三森は圧倒されるとともに「歌もすごくて」というと、伊藤遼アナがRaychellに振り、「聴いたことあるような声がね(笑)」と、とぼけて笑いを誘うことに。
作品内容について大松プロデューサーは、「濃い物語をなるべくスピード感をあげてやろうということで脚本の方々と打ち合わせをして、濃厚なドラマを楽しんでもらえたらと。それと、一風変わったドラマ設定で、キャラクターがもしかしたらアニメの中の設定として弱いんじゃないかと思っていたんですけど、アニメーションを観たときにキャラクターとして大丈夫だと思いました」と、明かす。
本日登壇のキャストが演じるキャラクターが説明していくことに。三森はすでにアフレコが進んでいると話しつつ、毎話のアフレコへ、「自問自答しながら、これで良かったのかとか、毎話毎話魂を削っていて、受け取って頂きたいです」と、相当に熱を込めている感じを窺わせることに。
続けて、三森は咲羽というキャラクターへ「心の底に深い恨みを持っていて、復讐のためだけに生きている少女なので、普通の女の子とは違う感覚というか。そういうのに興味がないというので、緩急のつけ方が難しいです」とのことだった。
一方、蒼井が演じる真琴は“男装の麗人”というキャラクター設定だそうで、「気になるワードではないかと思うんです。その登場人物を演じさせて頂くことが決まったというのは逆パターンみたいな、女形とか日頃やらせて頂くので、そのの気持ちが少しでも分かるのではないのかなと勝手ながら使命を感じております。1人1人の壮絶な生きざまを見届けて頂き、お楽しみあれ!観てや~!」と、呼びかけていた。
会見後半にはOP・ED楽曲にも触れることとなり、Raychellは、「OP・EDとも『擾乱』のために書き下ろさせて頂いています。どちらも世界観にぴったりな楽曲です。『EXIST』はとても疾走感のある楽曲で、『RAISE A SUILEN』はEDM系のバンドですけど、和のテイストもまじりながらのサウンドになっているので、『RAISE A SUILEN』としてもいままでにない楽曲になっています」と、アピール。
ちなみに、本楽曲を聴いた伊藤彩沙は、「もちろんOP映像とともに観させて頂いて、アフレコVTRにOPが入っていたんです。それを、何度も繰り返し観ちゃって、本編までなかなかなか行けなくてみなさんにも期待して頂けたら!」と熱を込めまくると、蒼井は「わかるー」と、うなずいていた。
歴史好きという部分で、木谷会長としては、「明治64年だけでもつかみがOKですね」と、うなずく。さらに、世界での配信でも意識しているといい「海外が1ついけるんじゃないかなと。この明治座の雰囲気にも合ってますよね。当社のこれまでの作品と全然テイストが違う。なかなか縁がなくて、できなかったんですけど、良いご縁を頂いたんと思います。広報的に広げることと、音楽的に広げていきたいなと思います」と、目標を掲げていた。
ほかにも、本作のタイトルが擾乱となったことへ、大松プロデューサーは、「漢字2文字がいいと思って。制作しているときに(南北朝時代の)観応の擾乱という言葉を見かけまして、このタイトルをつけたらいろんな人から『読めないから替えろ』と言われたんです。でも、僕は絶対に替えることをしたくないと思っていたら、いつの間にかこれで行こうとなってきてなし崩し的になっていった感じです」と、背景を説明。
終盤には『擾乱』が声を当てているキャストそのままに、今秋明治座にて舞台として上演予定であることも発表となり、蒼井は「僕たちがそれぞれのキャラクターを演じることになります。どうしよう、どうしよう……」と話せば、Raychellは「鍛えましょう(笑)」と呼びかけたり、「私なんかムチ振ってるんですよ!」と、それこそ大変な感じを窺わせていた。
オリジナルTVアニメ『擾乱(じょうらん) THE PRINCESS OF SNOW AND BLOOD』は、日本テレビ系にて2021年4月6日から毎週火曜25:29より放送!
■スタッフ
監督:工藤進
シリーズ構成:根津理香
キャラクターデザイン:小宮山楓乃
プロダクションデザイン:山口順
美術監督:安田ゆかり
色彩設計:赤間三佐子
撮影監督:小西庸平
編集:坂本雅紀
音響監督:今泉雄一
音楽:未知瑠
音響制作:ソニルード
アニメーション制作:BAKKEN RECORD
Twitter:@joran_official
■STORY
時は、明治64年。
舞台は、徳川慶喜が絶対権力を維持し続けている、もう一つの日本。
国家は、独自のエネルギー源、“龍脈”を整備し、江戸時代と科学が混ざり合う、独特な発展を遂げた。
しかし、そんな華やかな都市の裏で、革命の炎をくすぶらせ、政権打倒を目論む、反体制派組織クチナワが、うごめく。
その駆除を任された、徳川政府の闇組織、「鵺」。
幼い頃、家族を殺された雪村咲羽は、「鵺」の処刑人となり、その仇、蛇埜目を探し続けていた。
■放送情報
日本テレビ 2021年4月6日~ 毎週火曜 25:29
BS日テレ 2021年4月7日~ 毎週水曜 24:00
CS日テレプラス 2021年4月13日~ 毎週火曜 24:30
Hulu 各話一週間先行配信
海外での配信も決定
※記事内画像は(c)擾乱製作委員会