福圓美里野島健児をその場にうずくまらせた「可愛らしい方」！三石琴乃へ月野うさぎは「琴乃さんそのもの」と熱烈に詰め寄ることも

　劇場版『美少女戦士セーラームーン Eternal《後編》』（監督：今千秋／配給：東映）初日舞台あいさつが11日、東京・丸の内TOEIで開かれセーラームーン／月野うさぎ役の三石琴乃、スーパーセーラーちびムーン／ちびうさ役の福圓美里、タキシード仮面／地場衛役の野島健児、ペガサス／エリオス役の松岡禎丞が登壇した。

　1991年から1997年にわたり少女漫画雑誌『なかよし』（講談社）で漫画家・武内直子氏が連載した『美少女戦士セーラームーン』。可愛らしくポップなビジュアル、そして運命に導かれた女の子たちが華麗に変身し戦う愛と正義の物語として、社会現象が巻き起こるまでに反響を呼んだ。92年からはTVアニメシリーズの放送も始まり、97年に放送が終了した後も、40か国以上の国で放送されるなど、いまなお愛されるコンテンツとなっている。今回、25年を経て前後編で公開されることとなった。

　上映後、ライブビューイングと有観客での舞台あいさつとなり、三石は観客たちが劇場にいるということに胸いっぱいなあまり、「嬉しくて舞い上がって、役名と名前を言ってなくて」と苦笑いしつつ、「みなさんと一緒の空間が嬉しくて！いままで当たり前だったことが当たり前じゃなくなっているので」と、万感。

　福圓も「こんなに違うんだなって。これぞ舞台挨拶という気持ちです！お披露目のお誕生日に、本当に心から感謝しています。人間すげーって！いまめっちゃ楽しいですもん！」と、胸を弾ませた。

　作品を観て、三石は「“タキイチ”（タキシード仮面が1番）の場面があるんです」と、ネタバレを避けるために擬音で表現していたが、本舞台あいさつが上映後ということを指摘されると、苦笑いしながらトーク。野島はセーラームーンとタキシード仮面の姿が「ケーキ入刀みたいに見えて」と、ロマンティックなコメントが。

　アフレコの話題へ移ると、福圓が野島が重要なシーンで噛んでしまったことを「野島さんが好きだなと思ったのが、盛大にお噛みなされて。それが、マモちゃんの決めのところだったんです。あんなに笑い転げたアフレコはなかったなって。可愛らしい方だなって」というと、思い出したのか、野島は恥ずかしさのあまりその場にうずくまってしまう一幕も。

　一方、松岡は、本作に出てくるエリュシオンという単語がとにかく言いづらかったといい、「僕は落とし穴だと思ったんです。エルシオンって言っちゃうんですよ。間違うんですよ。やろうやろうと思えば思うほどそこの部分だけ目立っちゃうんです。ゲシュタルト崩壊していって今自分が言っているのは合ってるのかなって」と、ドツボにはまってしまった様子を窺わせていた。

　そんな松岡だがエリオスのオーディションを受けた際に、「スコーンと早く終わったんです。なんか手応えを感じなかったんです。ただあそこで、ああしておけばよかったという気持ちを残したくなかった。自分の出したいものを出して落ちたなと思ったんですけど、台本を頂いたときに何ていう感情ですかね。やったという感情だったんですよ」と、噛みしめるように喜んだそうだ。

　その流れで福圓にも本作でちびうさがクローズアップされると聞いたときに「劇場版でお話もわかっていましたけど、出番というかお話の中心にいるので、んんー！って声が出ちゃいました」と、振り返っていた。

　その後、エリオスのちびうさへの曖昧な態度のことを福圓が指摘した際に、三石＆野島がキャラクター声で「ちゅーだけしておいて」と詰め寄る小芝居で楽しませたり、松岡が唐突に「キスを反対から読むとスキなんですよね」と、言って沸かせることも。

　そして司会から本作のラストに“To be continued”と出ているということで、三石に感想を求めると、「原作は5期まであって、この作品は4期のものなので、コンテニューなのかなって……」と言いよどんでいると、野島は「もうやるって言い切っちゃえばいいじゃないですか！」と、そそのかしだし、三石は「やります。何も根拠がないですけど（笑）！1日でも早くお願いしたいと思っております。肉体と心を保ち続けないといけない、己との戦いの部分があるので。でも、求められれば参ります」と、呼びかける。

　そんな光景を見ながら福圓は、「琴乃さんがセーラームーンでいてくれるから90年代のセーラームーンと、いまのセーラームーンの橋渡しをされていて、琴乃さんに支えて頂いてます。琴乃さん抜けてるところもありますが、元気で母性があるというか。うさぎちゃんは、琴乃さんそのものなんだなって思って。30年後にも、琴乃さんはうさぎちゃんであってほしい！」と、願いを込める。これにたじろぐ三石だったが、福圓は「無理じゃないです！」と声を励まし、野島も「やってください！」と、詰め寄られタジタジだった。

　そんなセーラームーンの功労者である三石にサプライズでガーベラなどで飾られたフラワームーンがプレゼント。三日月型に欠けているということでその間から三石が顔を出し、「お月さまからこんにちは！」と、茶目っけたっぷりの一面を見せることもあった。

　劇場版『美少女戦士セーラームーン Eternal《後編》』は11日より全国公開中！