俳優・高橋一生(36)、女優・神野三鈴(51)、斎藤工監督(36)、ドラマーの金子ノブアキ(36)が16日、東京・浅草公会堂で映画『blank13』(クロックワークス)舞台あいさつを開いた。
15日から18日まで4日間開催されている“したコメ”こと『第10回したまちコメディ映画祭in台東』オープニング作品となっている。突然失踪した父の空白の13年間が父の死後に埋まっていくという実話をもとにした家族の物語を描いた。俳優・斎藤工が“齊藤工”名義で手がけた長編作品としても話題で、高橋が主演を務めた。
したコメのオープニングセレモニー後に、黄色い声に迎えられ本作の舞台あいさつで4人が登壇。この後、ティーチインもあるということで簡単な自己紹介となったが、斎藤からは本作が第15回ウラジオストク国際映画祭コンペティション部門で高橋とリリー・フランキーがベストアクターに輝き、斎藤も監督賞を手にしたという吉報を報告。これに斎藤は、「字幕を追うんじゃなくて、心に届いたのかなって」と、感慨深げ。
本作は昨年のしたコメで、制作を発表し斎藤は「ちょうど1年前にステージに立って来年持ってこれたらと思っていたんですけど、どう仕上げていくかで闇の中にいて」と、葛藤もあったよう。そんな苦労している斎藤を見守っていた、したコメプロデューサーのいとうせいこうは「したコメとともにある作品なので嬉しいですよ。ここで何か生まれないとダメだという気持ちでしたコメを始めたので、最後の最後でこれが来て嬉しい!」と、笑みを浮かべていた。