女優・橋本環奈、上白石萌音が2022年2月から7月まで上演予定の舞台『千と千尋の神隠し』をWキャストで主演することが26日、発表となった。
宮﨑駿監督が手掛けたアニメーション映画『千と千尋の神隠し』が、東宝創立90周年を記念し、『レ・ミゼラブル』のジョン・ケアード氏演出により世界初の舞台化!ケアード氏は、作品の大ファンといい、来日の折にスタジオジブリの鈴木敏夫プロデューサーと対話し、宮﨑監督との対面も果たし、舞台化の許しを得た。少女・千尋が引っ越し先に向かう途中、トンネルから八百万の神々の世界へ迷い込むところから始まる物語。人間の世界に戻るためにさまざまな出会いを経て、生きる力を呼び醒ましながら奮闘する千尋の姿を描く。
鈴木プロデューサーは、「ジョンはいい奴です。ぼくも宮﨑も彼のことを気に入りました。カオナシの貯金箱をあげたら、喜んでいた。今回の舞台で千尋を大きく育ててほしい」と、背中を押し、ケアード氏は「『千と千尋の神隠し』初の舞台化に関わっていることに大変興奮し、光栄に思います」と、喜びを。
さらに、ケアード氏は、「千尋役はダブルキャストになっていますが、『ナイツ・テイル』で楽しく共同作業をした、素晴らしくて魅力的な上白石萌音さんと再び仕事できるチャンスを得るのと同時に、才能豊かで活き活きと感動的な若手女優、橋本環奈さんとも同様の機会を持つことが可能になりました」と、Wキャストの2人へも期待の声を寄せている。
一方、橋本は本作が初舞台でしかも帝国劇場でのデビューを果たすということで、「女優というお仕事に携わらせて頂いている身としてはこんなに幸せなことはありません」と感激の様子を窺わせ、「プレッシャーや不安が無いと言ったら嘘になりますがまずは私らしく、今回の初舞台楽しくのびのびと演じたいと思います」と、意気込みを。
アニメーション映画版への思い出は、「DVDで観たのですが衝撃を受けたシーンはお父さんとお母さんが豚に変身してしまうシーンです。あまりにインパクトが強く、未だにその時の事を覚えています。食べ過ぎると本当に豚になってしまうんだと子供ながらに思い、すごく怖かったです」と、笑う橋本。そこから「千尋に関しては、初めはどこにでもいる普通の女の子だったのが両親を助けるために必死で異世界で生き、奔走するうちに逞しく成長していく姿が、凄く身近に感じるヒロインという印象です。私も見に来ていただけるお客様方に親近感を感じて頂きながら、時には臆病に時には強い千尋を演じたいと思います」と、感じたことを話している。
上白石は、ケアード氏と再びタッグを組むことへ、「『ナイツ・テイル』のけいこ場は、チーム全員で試行錯誤を繰り返す、とてもクリエイティブな空間でした。あの充実感を再び味わえると思うと胸が高鳴ります。ジョンはとても情に厚い方で、作品とカンパニーのひとりひとりを、心から愛し考えてくださいます。その愛に応えられるよう、日々励んでまいります」と、気合が入っているよう。
ちなみに、上白石の印象的なシーンも橋本と同じようで、「幼い頃は、千尋の両親が豚に変わってしまうところが恐ろしくて、泣き喚きながらも目が離せなかったのを覚えています」といい、「一番好きなのは、千尋
たちが銭婆の住処を訪ねるシーンです。何度見ても新鮮な感動があり、歳を重ねるにつれ味わいが深まる。名作の力に脱帽します」と、明かしている。
舞台『千と千尋の神隠し』は2022年2月・3月に東京・帝国劇場にて、同4月に大阪にて、同5月に福岡にて、同6月に札幌にて、同6月・7月に名古屋にて上演予定!
■舞台『千と千尋の神隠し』公式HP
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