お笑いコンビ『鬼越トマホーク』の金ちゃん(35)、坂井良多(35)が5日、東京・渋谷PARCO5階の『PARCO de YOSHIMOTO』で『鬼越トマホーク』展メディア向け内覧会に出席した。
芸能界の先輩・後輩問わず痛烈にダメ出しする“ケンカ芸”で話題の『鬼越トマホーク』。本展では、とんだ林蘭氏、ery氏、BEY氏、Kaito Fukui氏といった著名クリエイターとコラボし、『鬼越トマホーク』のダメ出し、不平不満といった言葉をアート作品として展示するという企画となる。
事前の案内では、会場内を2人がめぐって解説していく予定だったが、想定以上のメディアから取材の申し込みを受ける大反響ということで、急きょ会見形式に変更してのものに。大勢の報道陣に囲まれる中、登場するなら坂井が深々と頭を30秒下げるまるで“謝罪会見”のように切り出し、さっそく報道陣を沸かせたり坂井が「『EXIT』の会見と違っておじいちゃんのカメラマンが多い」と、ぼやきながらスタート。
本展開催の経緯へ、坂井が「いきなりPARCOの社長から話を頂きまして」というと、金ちゃんは即、「嘘です!」と否定し、「ケンカで悪口を言うという芸があるんですが、PARCOさんから協力して頂けるということで、時期も時期ですけど開催できることになりました。ありがとうございます」と、真の説明をしていた。
会場内にはこれまで彼らが会った人に向けて放った毒舌のような名言がそこかしこにパネル化されて張られていたが、坂井は「自分で言ったこと忘れちゃうんですけど、北川景子の旦那……DAIGOに『アーティストとして評価されてねえんだよ!』とか(『ダウンタウン』の)松本(人志)さんに言ったのは『うるせえなぁ!ちょくちょく娘のことツイートして好感度上げようとしんじゃねぇよ!』ですかね」と、説明し金ちゃんは、「オススメはいっぱいあるんで、これは誰だろうと予想しながら見てもらえれば」と、アピールしていた。
続けて本日着ているTシャツが物販でも売っているとアピールし、坂井は「本当は3000円レベルで買えるらしいんですけど、4000円で売ってます」と、実情を漏らしたり、いきなり2人もみ合いだすおなじみのケンカ芸を披露し止めに入ったPARCOのスタッフにどさくさに紛れて、「PARCOよりマルイ派なんだよ!」と、叫ぶなど盛り上がった。
記者たちからは本展開催にあたって所属の吉本興業とのギャラの取り分は決めているのかという、際どい質問も飛んだが、坂井は「取り分にかんしていうと僕ら退所も考えてるんで……希望を言えば9:1かな。吉本9で。僕らめっちゃ吉本好きなので」と、笑いながら話し、金ちゃんも「僕らこう言ってますけど、吉本の社員さんとは仲いいので」と、事務所側としっかりコミュニケーションがとれているとも。
その信頼関係はケンカを仕掛ける人たちともちゃんとできているようで、金ちゃんは「信頼関係だけでやっています」と、番組共演の直前にはちゃんと相手にあいさつしていることや、坂井は「本当に怒ったのは、大友康平さんくらいです。大友さんがしゃべてるときに、僕がしゃべってしまったので。でも、終わった後に、大友さんが来てくださって『さっき熱くなっちゃって』と僕らにあいさつしに来てくれて、むちゃくちゃいい人でしたよ」とのことで、ではどういう人が後々でもつっかかってくるのかというと金ちゃんは「中途半端に売れてない芸人のさんの方が来ますね」とのことだった。
そして、坂井は「渋谷PARCOを踏み台にしまして、全国5大都市で、ゆくゆくは英語に替えて。芸人の先輩から鬼越のケンカ芸は世界の方がウケるよといわれて」と夢を膨らませれば、金ちゃんは「名古屋のPARCOさんからもお話を頂いていいるので」と、別会場開催へ向け感触は悪くないよう。
とはいえ、金ちゃんは「僕ら人気がなかったので、グッズが作ってもらえなかったんですよ。あとは売りたいなと思って。これで売れ残ったら全国でやるというのはないので」と、そこは気を引き締めたり、坂井も「いつも憎まれ口ちょっと嬉しい部分はあって、PARCOさんに少し貢献したいなというのはあります。このスペースを使ってもお笑い第7世代の握手会をやりたいですね。『EXIT』とか」と、しみじみ。しかし、東京都は緊急事態宣言が2週間延長となったことによりそういったゲストを呼ぶのも難しいのではと見通しを話しつつ、期間中、2人もなるべく足を運びたいと意気込んでいた。
『鬼越トマホーク』展は5日から16日まで『PARCO de YOSHIMOTO』にて開催!