新作アニメーション『ARIA The CREPUSCOLO』（総監督：佐藤順一／配給：松竹ODS事業室）初日舞台あいさつが5日、東京・新宿ピカデリーで開かれアリス役の広橋涼、アテナ役の佐藤利奈、アーニャ役の茅野愛衣、水無灯里役の葉月絵理乃、佐藤総監督、名取孝浩監督が登壇した。
本作は、漫画家・天野こずえ氏が描く未コミック『ARIA』の完全新作アニメーション。2005年に『ARIA The ANIMATION』としてアニメ化し、その後も06年に『The NATURAL』、07年に『The OVA ～ARIETTA～』、08年に『The ORIGINATION』、15年に完全新作アニメーション『ARIA The AVVENIRE』を制作。本作は、TVアニメ放送開始15周年の記念作品となっている。
広橋は、前日から眠れなかったと告白し、「まさかお客様を入れて生でお愛さうるというのが夢のような状況だったので、寝て起きたら、夢が冷めちゃうと思って」と、気持ちを。
佐藤は2011年に亡くなった声優・川上とも子さんからアテナ役を引き継いだことへの思いがあふれ、「とも子さんとアテナさんのことを考えたときに、もっとこんなプローチがあったんじゃないか……とか、15年愛されてきて、絵理乃さんととも子さんがいなかったらいないキャラクターだとギュッと分かったので、私はこの人たちの背中を追いかけて行かなくちゃと思って……」と、感極まり号泣。
そんな佐藤を観客たちが温かな拍手で、応援するなか、佐藤は続け「先輩たちの背中は遠くてでも……、できる精いっぱいで臨ませて頂きました。これからも歩ませて頂きます。とも子さんのアテナさんい居なくなったわけじゃなくて、一生懸命私が抱きしめて、歩みたいと思っているので、どうか……そのことと……お伝えしたくて」と、佐藤の優しさあふれる気持ちが会場を包み、観客たちも万雷の拍手で応援し続けた。
その光景に茅野も思わず涙ぐむ一幕もありつつ、声優になる前から『ARIA』のファンだったそうで、「ここにこうしていられることが幸せだなと思ってミラクルがつながって、TVシリーズを声優になる前から見ていたこともあって、本当にファンの1人だった私が『ARIA』のメンバーとこうして立っていて」と、万感といった様子。
さらに茅野は「『ARIA』の話をすると私たち泣いちゃうんです」と、悲しいものではなく温かい気持ちになって涙してしまうといい、「それは嬉しいことだなと思っているんです。いまは嬉しい気持ちでいっぱいです」と、笑顔を見せた。
本作の最後には、蒼のカーテンコール3部作最終章にして新作アニメ『ARIA The BENEDIZIONE（アリア ザ ベネディジオーネ）』について発表もあった。佐藤総監督はこのタイトルへ「なるべく噛みやすいのにしようと思って」と、笑ったり、広橋、佐藤、茅野は、本作のアフレコ終わりの帰り際にアナウンスされ驚いたという話を披露していた。
そして、広橋から「『ARIA』は奇跡でできているんだと感じているんですけど、私たちの日常こそが奇跡でできているんだと最近感じています」と、1人1人名前を幸せを噛みしめるように挙げ、「ようやく完成の第一歩が踏み出せたと思いますので、ぜひ何回もネオ・ヴェネツィアに会いに来てください」と、メッセージを寄せた。
アニメーション『ARIA The CREPUSCOLO』は公開中！
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※記事内画像は（c）2020 天野こずえ／マッグガーデン・ARIA カンパニー
