声優で俳優・宮野真守が9日、東京・日生劇場で3月公演ミュージカル『ウェイトレス』初日上演へ向け女優・高畑充希、宮澤エマ、LiLiCo、浦嶋りんことともに囲み会見を開いた。
本作は2007年に公開されたアメリカ映画『ウェイトレス~おいしい人生のつくりかた』をもとに製作された、ブロードウェイミュージカル作品。アメリカ南部の田舎町にあるレストランが舞台。夫アール(渡辺大輔)の束縛により、息の詰まる生活を送っているウェイトレス・ジェナ(高畑)が主人公。宮野は、妻がいながらもジェマと出会ってしまったことで深い仲になる産婦人科医のポマター医師役を演じることとなる。
宮野は「とても嬉しく思います。いままでとは全然違う作品作りになったので、けいこ中は本当に不安に思うこともあったんです。でも、カンパニーのみんなが本当に温かくて。こんな状況だからこそ、一丸となって作品作りができたんじゃないかなって。それにやっとみんなの顔を見て芝居ができたときに、なんて芝居って楽しいんだろうって思ったんです。その僕らの思いも、感じてもらえると思いますし、何よりお客さんがエンタメを求めてくださっていると思うので、こんな状況下で来てくださるというのが、本当に嬉しく思っています」と、万感といった様子だった。
一方、LiLiCoは本作が初舞台。「私50歳にしてデビューするんです。本当におけいこのときにポンコツだったんで、みんなが教えてくれて」と話していたが、隣にいた宮野は“そんなことはない”とばかり首を振ってフォローしたり、LiLiCoはベッキー役を浦嶋とWキャストで演じるということでゲネプロを見ていて「すごくいい作品なのよ~」と、出来を褒めると、宮野は手応えを感じたのか、ガッツポーズで喜びを表していた。
本作で高畑と宮野は舞台初共演を果たすが、高畑は「相談しながらいろいろけいこできて、心強い存在でした」といえば、宮野は年に1回バラエティーの共演でしか会うことのなかった高畑と演技の現場で一緒にやれて、「お芝居してて楽しいです。やっとお芝居できるから。すごい惹き込まれるんです。僕も一方的に舞台で拝見させて頂いているときも惹き込まれて、充希ちゃんから目が離せない感じで観劇していたときもあったんです。それが実際に相手役になったときに、充希ちゃんと対面すると物語の登場人物に自然となれるんです。それがもう楽しくてしょうがなくて、それができるってなんて素晴らしいんだって」と、特徴を話すこともあった。
ほかにも記者から、本作をパイにたとえると、宮野は「いろんなことがあったけど、今はパイ生地だけパイ。お客さんが入って、これからいっぱい詰まって僕らの『ウェイトレス』が生まれるんだなって思っているんで。だから“パイ生地だけパイ”」と話していると、LiLiCoから「“俺はジム・キャリーじゃないよパイ”じゃ?ジム・キャリーに見えるんですよね」と、声が飛んで2人で笑い合っていた。
ミュージカル『ウェイトレス』は9日から30日まで日生劇場にて上演予定!
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