『オールナイトニッポン0(ZERO)』パーソナリティ発表記者会見が10日、東京・有楽町のニッポン放送で開かれ、月曜日から金曜日までのパーソナリティが一同に会した。
同局人気の番組枠『オールナイトニッポン』の、その後の深夜3時から放送されている通称“2部”と呼ばれる『オールナイトニッポン0(ZERO)』。改編期となる4月からの編成が同日解禁となり、月曜パーソナリティのファーストサマーウイカ、火曜パーソナリティのヒップホップユニット『Creepy Nuts』のDJ松永とR-指定、水曜パーソナリティのテレビ東京の佐久間宣行氏、木曜パーソナリティのお笑いコンビ『マヂカルラブリー』の野田クリスタル(34)と村上(36)、金曜パーソナリティの『三四郎』の相田周二(37)と小宮浩信(37)が登場となった。
会見前の会場には『オールナイトニッポン』おなじみの楽曲『ビタースイートサンバ』が流れ、裏側からは何やら楽しげに話すパーソナリティ陣の声が聞こえることも。同局の前島花音アナウンサーがそれぞれ、紹介していくこととなった。
ファーストサマーウイカへは、「月曜日の深夜は紅一点。大阪府出身、関西弁と持ち前のトークスキルで昨年1年間は、バラエティー番組では見ない日がないといっても過言ではないくらいの活躍をしながら、女優としてはNHKの朝ドラなどに出演。アーティストとしては今年2月にソロデビューを飾るなど、活躍の幅を広げた1年でした。そんなウイカさんの秘密基地でもある通称・土手ラジオが月曜の深夜を桃色に染めてくれます」。
『Creepy Nuts』へは、「この1年歌番組のみならず、バラエティー番組の露出も増え大活躍だったお2人ですが、オールナイトニッポンの相互出演をきっかけで菅田将暉さんとのコラボ曲をリリースしたり、11月には初の日本武道館公演を大成功させたりと、本業のアーティスト活動も絶好調な1年でした。4年目も『オールナイトニッポン0』の顔役として、深夜ラジオ界にヒップホップを浸透させます!」
佐久間氏へは「テレビ東京プロデューサー・佐久間宣行さんです。ドリームエンタメラジオとしてリスナーの絶大な支持を集めた2年目。今年1月には東京国際フォーラムでのイベントが新型コロナウイルスでの中止になったことで急きょ配信イベントを実施。そのイベントは最終的に1万7000人以上が視聴するなど伝説的な配信イベントになりました。今年4月からはテレビ東京を退社され、フリーランスとなる佐久間“船長”の脱サラジオが新しい航海をはじめます」。
『マヂカルラブリー』へは、「木曜日を担当されるのはこの方々です。『オールナイトニッポン0』の放送を2回、M-1グランプリの優勝後にオールナイトニッポンの1部を1回、合計3回の特番でそれぞれの回で、リスナーのみなさんから大きな反響がありました。満を持してのオールナイトニッポン・レギュラーパーソナリティ就任となります。漫才王がラジオ界でも頂点を目指します」。
『三四郎』へは「そして金曜日はすでに発表があった通り、このお2人。『三四郎』のお2人です!」と呼び込もうとすると、ほかの登壇者から、「1部の人じゃないですか!」とのツッコまれまくるなか小宮は「返り咲きです!よろしくお願いします!」と、前向きなコメントとともに登壇し、前島アナは「番組5周年イベントは残念ながら延期となってしまいましたが、1年のときを経て、4月にリベンジ公演を行うことが決定しています。ニッポン放送に貢献してきたお2人が『オールナイトニッポン0』に帰ってきます!」と、続けた。
会見冒頭、ウイカが「なんか今年はおじさん度が増えてしまったような感じがしていて、フレッシュ感がさらに落ちた気がします」と、ぶっこむと、ほかの登壇者がざわつきだし、収集がつかなそうになったところで「おじさんうるさいな!私の番!」と、主張する笑い声響くやりとりが。
『Creepy Nuts』はDJ松永が4年目に突入することへ「改変突破のコツをつかんできまして、イベントをやるといいんだなって。イベントで収益を上げることによって……」と話していると、佐久間氏が『三四郎』の方を向きながら「あいつらイベント決まってたじゃん」と、指摘してDJ松永がしどろもどろになり、野田がぼそりと「イベントが弱かったから」と毒舌を放ったりと、クロストークのような展開となったり、そこからどんどん話が広がっていた。
佐久間氏といえば、今年3月末でテレビ東京を退社することを同ラジオで生発表したが「人生でそんなことが起きると思いました。きょうも取材のカメラたくさん来て頂いていますけど、テレビ東京は来てないみたいで」と、ぼやきつつ「今度こういう会見があったらテレビ東京が俺のことを撮りに来たくなるようなラジオをやりたいなと思っています」と、意気込んだ。
マヂカルラブリーへはどんな番組にしたいかとの質問があり、単発での特番に届いたリスナーからのメッセージを引き合いに、野田は「リスナーからコーナーの趣旨のずれたものが来ることが多くて、そういうのを説教していかないと治らない」「これからはリアルケンカですね」といえば、村上はそういったリスナーを“集計”したいともいい「誰もが答えられる質問をしてどれくらい趣旨のずれた答えを返してくるかあぶり出したい」という構想(?)もあることを明かしていた。
『三四郎』は“2部”の『オールナイトニッポン0』で4年、“1部”の『オールナイトニッポン』を2年、そして再びの“2部”という変遷を経ているだけに、相田は「そこの新しい試みとかをやっていきたい」と話していた。
会見では、登壇者が一言発すれば、それをほかのパーソナリティ陣がツッコむといったワチャワチャしまくりつつ、どこか一体感のあるものとなり、放送そのままのような熱気を放っていた。