『TM NETWORK』でミュージシャン・木根尚登(59)、俳優・鳥越裕貴(26)、才川コージ(22)、女優・高宗歩未(23)が16日、東京・虎ノ門のポニーキャニオン内で舞台『何はともあれ、聴いてください!』(脚本・演出:有働佳史)会見を、有働氏とともに開いた。
木根が今年ソロ活動25周年を迎えることを記念し制作。とあるアラサーバンドのライブ2時間前の控室に、なぜか自分を25歳だと言い張る木根演じる謎のギタリストのおじさんが現れたことから始まるハートフルバンドコメディとなる。
本作が今年木根が還暦を迎えるということもあって制作となるが、木根は「自分が還暦になる年などというのは夢にも思いませんでした。それでも、バンドものコメディをいつかと思っていたので、やらせて頂けると言うので感謝しています」と、公演できることに喜びを。
さらに木根は、鳥越らに向かって「もし良かったらじぃじと呼んで!」「この年齢差で気を使わないでくださいね。どんどんツッコんでいってくださいね」と、フレンドリーに切り出し、キャスト陣も一気に和やかな感じのものとなり、鳥越も、「けいこ場に入ってからじぃじと呼ばせてもらえれば」と、笑みを見せた。
今回の話が来たときのことへ鳥越は、「なかなか木根さんと共演させて頂く機会はないので、親がテンションが上っていたんです。『ぜひぜひ』って言ってました」といえば、才川も「お母さんがゴリ押しで『やれ!やれ!!』って」と、『TM NETWORK』と世代直撃の親たちのテンションが挙がっていたそうだ。
この日は、役どころについて有働氏から発表。木根はサポートギターでやってきた謎のおじさん、鳥越は売れないアラサーバンドの最年少ドラマー、才川はアラサーバンドの対バンでやってきたいけすかないイケメン、高宗はいけすかないライブスタッフの女の子と明かされることに。
ドラマーを演じることになり楽器の経験を問われた鳥越は「エアーバンドはやったことがあります。勉強します」と気合を入れつつ才川は「アコースティック・ギターは経験があるんですけど……」と、実情を。
記者たちからは作品はドリフのようなテイストになるのかと質問が飛んだが、木根は「いい曲が生まれてくるようなお話でできれば。ドリフとは違いますけど、イメージとしては音ネタもやってみたい」と、説明。すると鳥越が何か準備はないかと聞き木根は「ドリフってすごいこけ方するよ」というと、鳥越は「こけるのだけは勉強しているので」と、その場でドリフのような派手なずっこけを見せていた。
さらに、最近、演奏はエアーだったと告白している木根に鳥越たちへの演奏のアドバイスをお願いすると「要領は教えられます(笑)。基本は教えられないですけど。こんなふうにすればうまく聴こえるとかそういうのは得意です。それはTM NETWORK全員が得意です!小室(哲哉)さんなんかすごいことになってますから」と、ニヤリと笑い、これには報道陣も爆笑だった。
そんな話題も出たということで、“昔のメンバー”が舞台に登場はないのかと有働氏に尋ねると、「つねにそれを考えているんですけど、ギャランティーが(苦笑)。友情出演も……ないかな」とのこと。とはいえ、舞台上で木根が演奏するのかへは、有働氏は「木根さんがやりたければ」と、見どころや、曲も「今作っていて頑張ります」と、話していた。
「コメディと言ってますけど、どっか温かくなれたり元気になってもらえたら」と木根から意気込んでいた舞台『何はともあれ、聴いてください!』は博品館劇場にて8月10日から13日まで全7公演!