俳優・佐藤健、武井咲、新田真剣佑、青木崇高、土屋太鳳、有村架純、高橋一生、江口洋介が24日、都内で『るろうに剣心 GLOBAL FAN SESSION』を大友啓史監督とともに開いた。
漫画家・和月伸宏氏の漫画『るろうに剣心 -明治剣客浪漫譚-』シリーズが原作。実写映画では、2012年8月に映画『るろうに剣心』が公開され最終興行収入30.1億円と反響を呼び、14年8月1日公開の『るろうに剣心 京都大火編』は最終興行収入52.2億円、同年9月13日公開の『るろうに剣心 伝説の最期編』は最終興行収入43.5億円とシリーズ累計の興行収入は125億円以上、観客動員数は980万人を突破し、大反響を呼んだ。本イベントは、今年4月23日、6月4日より2作連続で公開予定の映画『るろうに剣心 最終章 The Final/The Beginning』(監督:大友啓史/配給:ワーナー・ブラザース映画)。
イベントは、会場のスクリーンに世界中から集まった約150人の『るろうに剣心』ファンが映し出されてスタート!公開がついに近づき佐藤は「みなさま大変お待たせいたしました。そして待っていていただいて本当にありがとうございます!みなさまの励ましのメッセージそして熱い期待のコメント、届いております。そんなみなさまの期待に応えるに値する映画が完成した手応えも感じています。今日はオンラインと言う形で、本当は直接お会いしたかったですが、10年間の我々の感謝の気持ちがみなさまに少しでも伝われば幸いですきょうはよろしくお願いします」と、静かに熱い思いを伝えた。
新田は「僕は1ファンとして今回の最新作をとても楽しみにしてきましたきょうはよろしくお願いいたします」と、あいさつしつつ、佐藤演じる剣心を現場で観た時のことについて、「1作目の時は僕14歳でしたから、ファンなので(笑)撮影現場に入った時に“剣心だー!と。その後縁に切り替えました(笑)」と、テンションもあがったのだとか、
さらに、新田同様にシリーズ初参加となった有村と高橋。有村は「このお話を伺ってから監督やプロデューサーさん方から、ずっと待ち望んでいたエピソードをようやく撮影する時が来た、と。本当に雪代巴いう役は剣心にとっても、みんなにとっても、すごくすごく大切な役なんだということを言っていただいて。そこからプレッシャーと言えばそうなんですけど、私はその言葉があったからこそ、作品に寄り添いたい、みなさんに寄り添いたいっていう風に思って撮影に参加させて頂きました。撮影をしている時にも佐藤さんが『剣心の役作りは巴から始まっている』ということを私に言ってくださって、私の中ではその言葉がとても心に残っていますね」と、エピソードを披露。
高橋は「僕は大友さんとも健さんとも以前ご一緒したことがあり、また声をかけていただけたことをとても嬉しく思っていました。現現場自体も大友さんの組は非常に心地が良い現場だと思っていて。その中に佐藤さんがいてお芝居ができるという空間を幸福に楽しんでいたような感じでしたね」と、撮影を振り返りながらコメントしていた。
一方、土屋は「私は高校生の時に『るろうに剣心』を観ました。物凄い衝撃で、この世界の中に絶対に入りたいと心から強く願っていました。それから10年、今私は巻町操と一緒にここに立っております。もう本当に幸せです!」、満面の笑みだった。
続いて The Beginningについて、制作が決まったときの気持ちについて聞かれた佐藤は「絶対に描きたいエピソードでしたが、原作では回想シーンのお話なので、1つの映画として集中して描かせて頂けてありがたかったです」とあらためてThe Beginningへの思いを。
10年間演じてきた『るろうに剣心』シリーズがついに完結する中、『るろうに剣心』との10年がどのようなものだったかを問われた佐藤は「22歳のときにこの役と作品に出会わなかったら今の僕はいないですし。この役と出会って、大友組で思いっきり剣心を演じせてもらって、それ以降僕のことを見る人も、僕自身も、ずっと僕を通して剣心を見てていたり、剣心を背負ってほかの仕事もしてきたんだろうと思うんです。僕にとっては間違いなく代表作ですし、それが今回、『最後』ということで、一つ肩の荷が降りたような気持ちもある一方で、やっぱり寂しい気持ちもあります。剣心を終えたこの後の自分の仕事の仕方は今までと全然違ったものでないといけないんだろうなとも思っています。これから、この役以上の、この作品以上のものを自分が作っていかないといけないんだなと、一種のライバルのように捉えたりもしています。絶対もちろんそれを目指していくつもりだしと言いながら、そんな簡単なことじゃないんだろうなとも思っていて。非常に出会えて光栄でありながらも、複雑な作品と結果なってます(笑)」と、さまざまな思いを吐露していた。
続いてスクリーンに事前に募集した国内外のファンからの“るろ剣愛”あふれる熱いコメント動画がスクリーンで映し出され、中には小さな子どもが剣心の技をマネする動画もあり、佐藤は「子どもに真似されるっていうのは僕の1つの憧れで、僕もアニメの剣心を観て傘で真似をしたりしていたので、まさか自分を観てそんなことをしてくれるなんて幸せですね!」と、笑顔。また、リアルタイムでつながったファンの女の子からの「おろ?が見たいです」、という無茶ぶりにも優しく答え、会場を沸かせるという一幕もあり盛り上がっていた。
最後に佐藤は、「10年前にこの作品を共に戦った仲間たちと、今回新たに加わった仲間たちと共に、また本気で映画を作らせていただきました。10年と簡単に言っていますけど、間違いなく支えてくださったみなさまがいるから、この映画を愛してくださったみなさまがいるから我々は今ここに立てています。本当に感謝してもしきれません。そんな我々の感謝の気持ちをこの映画に乗せてお届けできたらなと思っています。僕たちにとって非常に特別な作品となりました。劇場でぜひ我々のこの思いを受け止めていただけたら幸いです。本日は本当にありがとうございました」と、熱い思いを伝え続けていた。
また、イベントではほかにもサプライズ演出として前作に続き撮影が行われた熊本県と中継が繋がり、今作の撮影地のひとつ人吉市に剣心に扮したくまモンが登場!佐藤も画面越しにくまモンとの久々の再開を喜んだ。そして、昨年の豪雨被害の復興を願い「るろうに剣心」をイメージした十字傷の花火が打ちあがり、ロケ地の夜を彩ったのはもちろん、配信を見ているファンも盛り上がっていた。
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※記事内写真は©和月伸宏/集英社 ©2020 映画「るろうに剣心 最終章 The Final/The Beginning」製作委員会