ミュージカル『HEADS UP!』(演出:ラサール石井)製作発表会見が26日、東京・新宿のスタジオアルタで開かれ主演の哀川翔をはじめとしたキャスト陣が意気込みなどを語った。
2015年11月に哀川主演で初演された脚本家・倉持裕氏、ラサール原案・作詞・演出を務めた作品。作曲・音楽監督の日本生まれのオリジナル作品で、とあるミュージカルの仕込みから閉幕後のバラシまでを描いた、一風変わったバックステージエンターテイメントとなる。芝居・楽曲・ダンスと三拍子そおろったオリジナルミュージカルの質の高さにも注目が集まり、わずか12回の公演ながら第23回読売演劇大賞 優秀演出家賞を受賞し、大きな話題に。今回はファンの熱望の声に規模を拡大して帰ってきた!
会見開始時間となると2年前の作品の映像紹介とともに、哀川、相葉裕樹、橋本じゅん、青木さやか、池田純矢、大空ゆうひ、中川晃教、今拓哉、芋洗坂係長、陰山泰、オレノグラフィティ、外岡えりからがショートでリード曲『HEADS UP』や哀川が歌う『古い劇場』など4曲披露し、その熱気を伝えた。
その後、倉持氏、ラ・サール、作曲・音楽監督の玉麻尚一氏を交えて会見へ。まずは哀川が2年前の舞台を「ミュージカルが初めてで、けいこ場に行って驚いたのが人ってこんな声大きいのって(笑)!?1ヶ月練習して、ご支援を頂いて、約2年ぶりにみなさんにお会いできて嬉しいです」と、懐かしんだ。
同じく2年前に出演した相葉は、「新人舞台監督役で2年ぶりにああだっけ?こうだっけと思いながらみんなで歌いました。舞台の仕込みやバラシを見せていく舞台はなかなかないんじゃないかと思って、楽しみにしています」と、爽やかな笑み。
中川は初演よりも再演ということで「ガクブルという気持ちでやっています」と、比べられることに緊張があるようだが、「2年間エンターテインメント界の進化とか新しさというのが、再演に現れてくるんだろうなというのを感じました。進化し続けるというのが僕達の仕事なのかもしれません。そういう心を持って、この再演もまた進化したものにできれば」と、意気込んだ。
大空は「本当に楽しいナンバーがたくさなんるナンバーで」というと、青木も初演のときに自身の6歳の子供が観劇中も笑顔で歌を口ずさんで帰ったという思い出も披露していた。
記者たちからはどんな部門のスタッフをやってみたいかという質問が飛ぶと、哀川は「舞台監督役ですけど舞台監督がやりたいですね。結構仕切るの大好きで、向いているのかなって。目も耳もよく聞こえていろんな声も聞こえるということもあるので舞台監督がいいなと思います」といい、これにはキャスト陣、観客ともに納得という雰囲気。
一方の相葉は「メイクさんとか。知らない部門に挑戦してみたいといのでメイクさんですね」とのことだった。
ミュージカル『HEADS UP!』神奈川公演は12月14日から17日までKAAT神奈川芸術劇場<ホール>での上演を手始めに富山、長野、大阪、名古屋にて、そして、2018年3月2日から12日までTBS赤坂ACTシアターにて上演!