俳優・今井翼(39)、小西遼生(39)、清水くるみ(26)らが8日、東京・有楽町の日生劇場でミュージカル『ゴヤ-GOYA-』(演出:鈴木裕美)囲み会見を開いた。
スペインの画家フランシスコ・デ・ゴヤの波乱万丈な生きざまや混沌とした社会の中でいかにして芸術家となっていったのかを描いた作品。今井は聴力を失いながらも後世に残る絵を描き残したゴヤを主演、小西はゴヤの良き理解者である同郷の親友・サパテール役を、ゴヤを献身的に支え続ける妻・ホセーファ役を清水が演じる。ほか山路和弘、仙名彩世、塩田康平、天宮良、キムラ緑子がキャスティングされている。
初日直前のタイミングで今井、小西、清水、山路和弘、仙名彩世、塩田康平、天宮良、キムラ緑子とともに会見に臨むことに。
今井は「いよいよ、きょうを迎えられたなという気持ちですね。今、コロナで世界中が大変な時期を迎えていますが、舞台に立てるということにあらためてありがたみを感じてます」と、噛みしめるように話す。さらに、今井は「日生劇場は思い出深い……たくさんの思い出が詰まった劇場ですので、『帰ってきたな』、『帰ってこれたな』、『ただいま』という気持ちですね」と、万感の気持ちを伝えた。
作品にはフラメンコをはじめさまざまな見どころがあるだけに、見どころについて質問が飛ぶと、「もう、全部ひっくるめてという感じですね。1人1人が力強く生きていく姿は余すところなく観てもらいたいというか。1人1人大事なメンバーですので」と、呼びかけた。
一方、小西としてはコロナ禍のなかのけいこでも「思った以上にファミリーができ上がっていて。みんな、すごいメンバーばっかりなんですよ。自信を持っているので、観て頂きたいなと思う作品になっています」と、雰囲気がいいよう。
歌唱の話題では今井が「僕はこういう声で低いですが、小西さんは力強いうまさがあって」というと、小西は「何いってんだよぉ」と言いつつ、にっこにこで嬉しそうな様子だった。
その小西とはしっかりやりとりしているらしく、けいこ中にマッサージ器具をもらったという今井は「どら焼きをお返しにしました。東山(紀之)先輩から差し入れで頂いたものを」と話したり、「初日のお祝いを頂いてマッチさんから花束をもらいました」と、前事務所の先輩からの激励もあったことを明かす。そんな状況に、「僕にそういう思いを届けてくださって、身の引き締まる思い出これからもずっと大事にしていきたいなと思います」と、しみじみ。
また、奇しくも今井と以前ユニットを組んでいた滝沢秀明も同日よりアイドルグループ『Snow Man』主演で『滝沢歌舞伎ZERO 2021』を上演する。この話を振られた際に今井は「そうなんですよ。お互いにそれぞれ背負っていく。1番はお客さんのためにという思いで、僕は僕で一生懸命頑張っていきたいです」と、意気込んでいた。
ほかにも、公演へ緊張せず平常心でいるために、「掃除して、帰ったらすぐ家でご飯を食べられるように。体力勝負なので、きょうはうなぎと自然薯を擦(す)ってきました。力をつけないといけないんで(笑)」と、準備万端といった様子。しかも、きょうだけにとどまらずしっかり献立も考えているようで「この1ヶ月間晩ごはんをどうするかと献立を考えているんです。サムゲタンとか、すっぽんとか体に良いものを冷凍庫に確保してあります。スーパーに行ったりしますけど、公演期間中はなるべく休む時間を設けたいのでいま充実した冷凍庫になっていますね」と、先々まで備えているそうだ。
しかも、今井は「ときどき寝る前に煮卵を作っているんですけど、おすそ分けしていて」と、キムラにその煮卵をプレゼントしているといい当のキムラは「お出汁がおいしくて!すごいおいしかったです!」と、感激するほどの仕上がりなのだそうだ。
最後に今井から「今回はオリジナルミュージカルということで、たくさんの化学反応をが起きた前向きな作品です。コロナ禍で、ステージに立てる喜びを、みなさんにお楽しみ頂けるように、毎日心を尽くしてやっていきたいと思います。よろしくお願いします」と、メッセージを寄せていた。
ミュージカル『ゴヤ-GOYA-』東京公演は8日から同29日に日生劇場にて、愛知公演は5月7日から同9日まで御園座にて上演予定!