『ミュージカル「忍たま乱太郎」第11弾再演 忍たま、恐怖のきもだめし』(脚本・作詞・演出:竹本敏彰)ゲネプロが8日、東京ドームシティ シアターGロッソで開かれた。
漫画家・尼子騒兵衛氏の漫画『落第忍者乱太郎』(朝日新聞出版)および、それを原作としたアニメ『忍たま乱太郎』(NHK Eテレ)をミュージカル化。忍術学園を舞台に学園乗っ取りを企むドクタケ忍者隊との笑いあり、たまに涙ありなコミカルさを楽しめる。2010年1月の初演から“忍ミュ”との略称でも親しまれている作品だ。
忍術学園六年生キャストの立花仙蔵役の湯本健一、潮江文次郎役の渡辺和貴、中在家長次役の新井雄也、七松小平太役の木村優良、食満留三郎役の鈴木祐大、善法寺伊作役の反橋宗一郎が会見を開催。
本作はもともと昨年3月に上演予定だったが新型コロナウイルスの影響により同年10月に変更。さらに、10月の公演も同感染症の影響により、中止になる日程もあった。そんな、状況を乗り越えての上演となり、メディアが取材に入るのも約1年半ぶりになるという。
湯本は、「何事もなく無事、完走できたら。みんなと一緒に突っ走れいたらなと思います」。
渡辺は「とにかく全精力を込めて、全員で乗り切りたいと思います!」。
新井は「今度こそは全員で完走したいという気持ちでいっぱいです。再演にかんしては、みんなで最終日まで詰めてきたのですべてを題して行けたら良いなと思います」。
木村は「まずは初日が迎えられるということは嬉しく思います。全員で最後まで笑顔で終われるようにできたら良いなと思っています」。
鈴木は、「悔しい思いをして、1年経ちまして、あれからグレードアップしたものをみなさまにお届けできれば」。
反橋は「こんなに長い間、同じ弾をやっていたことはないと思いますので、全員で気合を入れてやりたいと思います。初演を見ていた方にも、楽しんで頂ける変更点もたくさんありますので、その方たちも楽しんでもらえるようにと思っております」。
と、それぞれ並々ならぬ意気込みをコメント。さらに反橋は昨年10月に新型コロナウイルスに罹患し公演にも影響があった。これに「僕自身流行り病にかかってご迷惑をおかけしたこともありました。でも、何があってもこのカンパニーは潰れないと思いますし、何があってもお客様も含めて忍たまファミリーだと僕は言っているんですけど、お客様も一緒で、そういった事態を僕らが解決しながらやる公演を観に来てくれて、ちゃんと応援してくれてというお客さんと一体となっている忍たまファミリーというのは素敵だと思いますし、だからこそこのご時世でも公演を続けたいですし、やる意味があるのかなと僕自身は思います。全力でステージに立って、お客様全員を全力で元気に、日本がちょっとだけ元気になってくれればと思ってやっています」と、気持ちを伝えた。
新井も「お客さまの優しさを感じる日々でした。待ちわびてくださるみなさまがいるからこそ、『忍たま乱太郎』を見せられると改めて感じています」と、ファンの温かさに救われたそうだ。
続けて、新井の座長ぶりはどうかという質問が。湯本は「そり(反橋)さんも(新井)雄也もあまり全部を言葉にするタイプではなく、背中でやってみせるタイプですね。雄也を見ていたら雄也のスイッチが入ったりとか、俺たちも頑張ろうみたいなスイッチが入って」と、その姿に鼓舞されたといい、反橋も「忍たまの座長は大変なんですよ。この歳で誰からの不満もなく務めているし、この歳でこれ長次だなと思います。芝居にはものすごく熱いものを持っていて、『僕はこうだと思うんです』というのが成立するぐらいの役者なので僕たちも全力で」と、自然とまとまるという。
これに新井は、「『座長だよ!』みたいなことは全くないんです。ここにいる5人を中心に、僕は支えられているんです。支えられ、支えてもらっていますという気持ちしかないです」と、しっかりしたコメントを残していた。
ほかにも、観客たちへ1言でコメントを求めると反橋は「細かいことは気にするな!」、木村は「『大声で笑え!』ということが言いたいです。マイナス思考な空気になりそうですが、みなさまには笑顔で居て頂きたくて」、鈴木は「劇中歌にある『今も変わらない』という歌詞です」、渡辺は「命の大切さというか、命のやりとりが大切になっている部分があるので」、湯本は「『信じて』という言葉です」、新井は「一言で言うなら絆ですね。スタッフ・キャスト陣との絆や、お客さまの絆でもあって」と、語っていた。
『ミュージカル「忍たま乱太郎」第11弾再演 忍たま、恐怖のきもだめし』は9日から25日まで東京ドームシティ シアターGロッソにて上演!
(C)尼子騒兵衛/NHK・NEP
(C)ミュージカル「忍たま乱太郎」製作委員会