朗読劇プロジェクト『READING MUSEUM』の第1弾公演『池袋ナイトアウルテールズ』に出演した浪川大輔、下野紘、岡本信彦、松岡禎丞が登壇するスペシャルイベントが17日、神奈川・横浜関内ホールで開催された。
『READING MUSEUM』(通称:リーミュ)は、声優・浪川大輔を館長に迎え講談社、星海社、エイベックス・ピクチャーズが一体となって織りなす、新感覚朗読劇プロジェクト。昨年9月にMixalive TOKYOにて第1弾『池袋ナイトアウルテールズ』、今年1月に第2弾『池袋シャーロック、最初で最後の事件』が上演され好評を博した。“精鋭作家陣によって新たに創られた魅惑の物語”と“実力派声優陣の燦然たる演技”が生み出す、一夜たりとも同じ展開は訪れない予測不能の朗読劇となっている。
池袋の片隅に佇む謎めいたBAR「ナイトアウル」の世界感を再現したセットに、マスター役に扮した浪川が登場。本イベントに合わせて“関内出張店”と称したナイトアウルへ誘う語り出しから。幕が上がると昨年9月の公演では、バーテンダー「鳴海」・来店客「待鳥」の2役を配役を変えて演じた下野、岡本、そして「待鳥」を演じた松岡が登場。さらに『池袋ナイトアウルテールズ』『池袋シャーロック、最初で最後の事件』の朗読劇でもピアノで参加した松村湧太が、本日のイベントでもピアノによる生演奏で、華を添えた。
思い出トークから始まった本イベント。キャストとともに実際の配信映像を見ながら昨年の朗読劇を振り返りました。「実はこんなこともありました」というテーマでは、本番中に鳴海役・花江夏樹が待鳥役・斉藤壮馬の水を蹴ってという事件が起きていたことが明らかに。普通では聞けない裏話に、観客からも驚きの声があがる。加えて、浪川が本番中に同じ行を二度読んでしまったことを告白すると、当時のことを思い出して岡本は「二度目は、言葉を強調するように表現することで切り替えたのが素晴らしかった」と語り、加えて下野は「この人さすがなだと感心しました!」と振り返りました。
次のコーナーでは、脚本を務めた織守きょうや氏が登場。キャスタオ陣からの質問にチャットで答えるコーナーへ。下野からの「ナイトアウルのマスターの存在は一体何なのか気になります」という質問に対し、織守氏は「気になりますよね。私も気になっています。いろいろ想像することで楽しんでいただけたら!」と回答。下野は「こんな回答が来るとは思わなかった(笑)。僕も僕なりのマスターを想像して楽しみます!みなさんもいろいろ想像してみて下さい!」と、観客に呼び掛け、会場からは笑いがこぼれました。
続いては『REAL Barナイトアウル ミニ朗読FIRST TAKE』コーナーへ。本来ならば事前に演出や音響・照明スタッフとすり合わせのうえ本番に入るところを、本コーナーでは読み合わせなし、しかもこういった音楽が欲しいといった演出希望もキャストがだしたうえで一発本番に挑む。まず、挑戦するのは、浪川&松岡ペア。後輩の女の子が体験したスマートフォンにまつわる怖い話だったが、浪川のリクエストによる照明や音響の演出、松岡のリクエストによりピアノ演奏されたBGMによって、会場は笑いと拍手に包まれ、ホラーを超えた、本企画ならではの唯一無二の朗読劇となった。
2組目に挑戦したのは下野&岡本ペア。松岡が演じた役を岡本が、浪川が演じた役を下野が演じると、ストーリー自体は同じであるものの、まるで違う物語を見ているような仕上がりに。イベント冒頭で、昼公演の間、ずっとチャックが開いたままだったと告白した下野のエピソードをネタにするような一幕もあり、会場が沸き返る一幕もあった。
そしてイベント終盤では、本イベントの真骨頂となる、織守氏書き下ろしの朗読劇を実施。配役が公演ごとに変わるのもナイトアウルの特徴だが、今回はマスター役の浪川に加え、優しい先輩・待鳥を松岡が、後輩の鳴海を岡本が演じる。東池袋の公園を舞台に、犬の幽霊が現れると噂を聞いた鳴海が、公演を訪れるとそこにいたのはただの幽霊ではなく……。ゆったりとした口調ながらも核心に迫っていく岡本の演技と、恐る恐る時には声を振るわせながら話の続きを促す松岡の演技に加え、少しずつ真実が明かされる緊張感ただよう空気にピッタリな音楽に、観客は、作品の世界観に誘われていた。
イベントの最後には、浪川は「READING MUSEUMは、まだまだ始まったばかりのコンテンツですが、みなさんと一緒に歩んでいけたらなと思います。またいつかお会いしましょう!」(浪川)、「こうして、生でみなさんにお会いしてイベントが普通に実施できるようになる日が来るといいなと感じました」(下野)、「生でやる楽しさを、改めて思い出しました」(岡本)、「みなさまの前で朗読ができる喜びを噛みしめています」(松岡)。
そしてラストには、『READING MUSEUM』第3弾となる、『デッドロックド・ディティクティヴズ~百万探偵都市の史上最悪密室~』が5月に開催されることも発表。出演は下野紘・江口拓也・山口勝平・安元洋貴・岡本信彦・八代 拓・石川界人・榎木淳弥らとなることも明かされた。
シナリオは、ち密な世界感設定で業界注目のシナリオライター・amphibian氏が書き下ろしたオリジナルストーリーになるとのこと。有象無象の探偵たちが超常能力『探偵スキル』を駆使して、金と命と事件を奪い合う街・百万探偵都市に在籍するシゲムラ、モチダ、ヒノ、ナガレが、 “球形の完全密室”に閉じ込められたところから物語は始まる。それぞれ秘密を抱えながらも、本性は“悪党”という癖の強い探偵4人を、5月15日公演では下野紘、山口勝平、岡本信彦、石川界人が、5月16日公演では江口拓也・安元洋貴・八代拓・榎木淳弥が演じる。
絶体絶命の状況で4人は協力し、頭脳と異能を駆使して謎解きと脱出を試みるが果たしてどうなるのか……。さらに、物語の行く末を観客が決められる仕掛けも用意しているとしている。チケットの申し込み受付も開始しており、全4公演をお得に楽しめる配信チケットのほかに、今回は現地で観覧できるチケットも。また、READING MUSEUM第2弾「池袋シャーロック、最初で最後の事件」Blu-ray&DVDの発売も明かされた。
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