俳優・小栗旬が27日、都内ホテルで映画『キャラクター』(監督:永井聡/配給:東宝)完成報告会を俳優・菅田将暉、バンド『SEKAI NO OWARI』Fukase、高畑充希、中村獅童、永井監督、原案・脚本を担当した長崎尚志氏とともに開いた。
高い画力があるも、お人好しのせいで万年アシスタントの漫画家・山城圭吾(菅田)が偶然、4人の一家殺人現場を目撃。その犯人も見ていた山城は、自分だけが知る犯人像をもとにサスペンス漫画『34(さんじゅうし)』を描き、それが異例の大ヒット。そのおかげで恋人の夏美(高畑)とも結婚でき幸せの生活を送る……かのように思われたが、その後、4人家族が次々と狙われる事件が起こりだす……。
小栗は作品内で『34』が事件に関係があるのではないかと勘づく刑事の清田俊介役を演じる。その先輩刑事でグループの班長を務める真壁孝太役を獅童が演じることとなるが、実は2人は17年ぶりの共演なうえ現実でも2人は同じ高校の出身ということが獅童から明かされることに。獅童との共演へ小栗は「ものすごく楽しかったです。すごく久しぶりに演じさせて頂いて。前回一緒に仕事をしたときは2人で1役をやっていて、今回はそれが先輩、後輩で。清田が真壁に学生時代ノリのままでしゃべりかけちゃうところがあるんですけど、獅童さんのキャラクターと真壁というキャラクターどちらも温かかったからで、途中からお兄ちゃんみたいな感じでつきあわせてもらって、久しぶりに嬉しいなって思って」と、頼りがいがありまくりだったのだとか。
続けて、役作りで台本を読み合わせた際に、永井監督から「もっとかっこいい小栗さんで。獅童さんは柔らかい感じで」という、注文がついたのだとか。
そこで小栗は「そういわれたら、ちょっと格好つけないとなって(笑)。なかなか言われなかったんですけど、全力で格好をつけたら格好いいんですよ(笑)」と、とても格好よく仕上がったのだとか。このことに永井監督は、「小栗さんの役は小栗さんを想像しての当て書きだったんです。それでお芝居をみたときに、あれ、自分の想像していたよりちょっと格好悪いなって思って。『もっと俺の小栗旬は格好いいはずだ!』と思って」と、格好いいシーンが生まれた理由も。
すると獅童が、「格好をつけてくれといわれて、あんなにすぐに格好つけられる小栗旬というのはすごいなと思ったし、さり際にクールに笑ってほしいといわれて、現場の女性スタッフから『格好いい!』と声があがって。僕も……どうすかね」というと、小栗は「真壁班長は激シブでしたよ」と、しっかりフォロー。
このやりとりをみていた菅田は「こんな大先輩たち2人なんで、きょうもすごい並びなんで、後ろにいる2人の方を向くのが怖いんですよ。金剛力士像みたいに鎮座していて」と、苦笑いしていたが「でも、現場でお話ができたことが幸せだなって。仕事のこともプライベートもそうです」と、頼りがいもあったそうだった。
映画『キャラクター』は6月11日より全国ロードショー予定!