尾野真千子 和田庵からの事前イメージが「怖い人」に苦笑い!オダギリジョーからは「眉間にシワが寄る癖がある」からしっかりフォローも

尾野真千子 和田庵からの事前イメージが「怖い人」に苦笑い!オダギリジョーからは「眉間にシワが寄る癖がある」からしっかりフォローも1

 女優・尾野真千子、和田庵、片山友希、オダギリジョー、永瀬正敏が27日、東京・スペースFS汐留で映画『茜色に焼かれる』(監督:石井裕也/配給:フィルムランド 朝日新聞社 スターサンズ)完成報告会を石井監督とともに開いた。

 交通事故で夫・陽一(オダギリ)を亡くした母・田中良子(尾野)と息子・純平(和田)の姿を描いた作品。家計が苦しく夜の仕事もしている良子のせいで純平はイジメにも遭うことに。社会的弱者として生きる中、彼女が絶対に手放さないものがあり……。

 尾野は本作が4年ぶりとなる単独主演作品。しかし、尾野としては、「あまり主役ということを気にせず楽しくやろうと思って。こんなときだから、あれ気をつけましょう、これ気をつけましょうとなりますけど、だけどそんなことしてても何もおもしろないやんと思って、距離が遠くてもこの現場に来れば楽しくやっていれば、きっといいものになると思いました。そういうもどかしい気持ちが、この現場に来たら少しは晴れるんじゃないかと。あとはただ良子を伝えたいと思いました」と、大切にしていたものを明かす。

 良子の役作りは、「本当に大変で、大変の一言しかないですけど、この作品を撮り進めていくなかで良子の大変さを納得して。台本だけ、あらすじだけ読むと、どうしてそんな仕事をするのとか、『どうしてそんな仕事できるの?』と思うんですが、母ってそうなんです。母になったことないですけど、母の気持ちが少しでも分かれたなっていう気持ちがしました」と、心情を理解していったという。

 そんな尾野の現場の様子へ和田は「お会いする前は怖い人だなというイメージだったんです」と、切り出し尾野をも驚かせつつ、「実際はそんなことなくて、優しくて、明るくて、面白い人だなって思って。土手沿いを自転車で2人乗りして走るシーンでも、本当の親子のように接してくれて、そういう面でも、久しぶりの現場で緊張居していたのに自然に演技ができたなって」と、自然さを引き出したそう。

 オダギリも尾野が出演する作品のなかで「これが1番ですね。でもこの作品はダントツでしょうね」と、相当に評価が高かったが、尾野から楽屋で悪い部分も言うようにとリクエストを受けていたということで、「眉間にシワが寄る癖があるんです。でもこの作品だと戦う表情にだから悪いところはないです」と、しっかりフォローしきって笑いを誘っていた。

 そして尾野から「監督と撮る前に、『命がけで頑張ります』とお伝えしたんです。コロナ禍で、いろんなことを考えているなかでこの台本が飛びこんできて、『ここで止まっていたらあかんやん』と、背中を押してくれた作品でした。田中良子や出演者みなさんのお気持ちをみなさんに届けたいと、すごく力強く思った作品です。そのなかでみんなで力を合わせて、じたばたしながら撮りました。自分にとって最高の映画だと思っています。ぜひ、映画館で観れるようになってほしいと思います」と、願いを込めていた。

 映画『茜色に焼かれる』は5月21日よりTOHOシネマズ日比谷ほかにて全国公開予定!

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