“セクゾ”の愛称で親しまれているアイドルグループ『Sexy Zone』の佐藤勝利(24)が2022年春にWOWOWで放送・配信予定の『WOWOWオリジナルドラマ 青野くんに触りたいから死にたい』を主演することが11日、発表となった。
本作は、漫画家・椎名うみ氏が『月刊アフタヌーン』にて現在連載中で、公式サイトで第1話が公開されると瞬く間に30万PVを突破するなど、注目のコミック『青野くんに触りたいから死にたい』(講談社)が原作。幽霊カレシと女子高生の「叶うはずのない許されざる恋」であり「死さえ分かつことのできない究極の恋」が描かれる。胸キュンストーリーとともに、突如、背筋が凍るような本格ホラー描写も盛り込まれ“純愛×ホラー”が展開するうえ、ピュアだけどヒリヒリする恋愛、友情、家族間の摩擦や痛みまで描かれる新感覚ストーリーとなっている。
佐藤は、作品のタイトルにもなっている主人公の青野龍平(青野くん)役を演じる。青野くんは高校2年生で、優しく誠実な性格の持ち主だが、同級生の刈谷優里と付き合って2週間(原作コミック第1話)で亡くなってしまい、とある重大なきっかけで幽霊として優里の元に現れる。時折り、まるで別人格のように豹変し、優里に憑依しようとするなど、闇を持った二面性のある役柄、さらに幽霊役と、佐藤が俳優としての新境地に挑む。
この起用に佐藤は、「初めてラブストーリーに挑戦するので、僕の今までとは違う一面を見せたいです」と意気込みつつ、「原作は1人で読んでいると怖くて眠れなくなってしまったくらい、衝撃的な作品で、僕が演じている青野くんは死んでしまっているし、人に憑依してしまうし、黒青野くんになってしまうし・・・幽霊という実態のない恐ろしい存在です」と、戦慄を感じたという。
しかし、佐藤は「優里ちゃんの目線では、青野くんはキラキラしている美しい存在。そのギャップがこの作品独特の世界観を生み出しているので、みなさまにギャップを楽しんでいただきたいです。『新感覚ホラーラブストーリー』という言葉の通り、入口は王道のラブストーリーのように見えますが、中に入ると迷路に入ったような急展開になるので、この世界に迷い込んでほしいです」と、ポイントを語りつつ、「恐怖・驚き・悩ましさ・愛おしさ・エロス……さまざまな要素が入り混じっていて、いろいろな意味で眠れなくなる作品なのでぜひ放送・配信を楽しみにしていてください」と、アピールした。
さらに椎名氏からもコメントが寄せられ、「担当さんに支えてもらいながらわたしが描いた『青野くんに触りたいから死にたい』を、脚本の玉田さん、監督のスミスさんがお皿の端まですっかり食べて消化してくださって、ドラマにしてくださいます。主演の佐藤勝利さんを始めとするキャストの方々、たくさんのスタッフの方々がここに加わります。つまり、これはコミュニケーションだと思いました。私が投げた漫画というボールを別の誰かが受け止めて下さって、その人の形で新しい波紋を作ってもらえるのは、何て嬉しいことだろうと思います。人と出会いたくて漫画を描いているので」と、気持ちを伝えている。
■ストーリー
青野龍平(佐藤勝利)は、「初めて男子と話した」というだけで青野に恋をした刈谷優里から告白され、交際をスタートさせる。が、青野は2週間後、交通事故で亡くなってしまう。優里は後追い自殺をしようとするが、突如幽霊となった青野が現れる。「青野くんは幽霊で私は生きてるから君に触れないんでしょう!?だったらわたしが死ぬしかないじゃない。君は生き返れないんだから!!」と取り乱す優里を青野は必死になだめ、優里のそばにずっといるから死なないようにと優里を諭す。こうして幽霊の青野と優里の奇妙で胸キュンな生活が始まった。ある日、青野は優里から憑依できないかと提案される。それ以来、青野の別人格・黒青野が現れるようになり、黒青野による不穏な出来事が、周囲に暗い影を落とし始める。青野の生前の親友・藤本雅芳と優里のクラスメイトでホラー映画マニアの堀江美桜を加え、青野とともに、黒青野の秘密について洞察していく内に、4人の友情が深まっていく。青野と優里の濃厚で一途、でも絶対に叶わぬ恋の行方はいかに。
■スタッフ・キャスト
原作:椎名うみ「青野くんに触りたいから死にたい」(講談社)
監督:スミス(「ぼくは麻理のなか」「Tourist」「青と僕」)
脚本:玉田真也(「JOKER×FACE」「40万年かなたの恋」「伝説のお母さん」 )
主演:佐藤勝利(Sexy Zone)
企画プロデュース:ソケット