俳優・勝地涼(30)、女優・広瀬アリス(22)、お笑いコンビ『南海キャンディーズ』の山里亮太(40)が17日、都内スタジオで映画『パワーレンジャー』(監督:ディーン・イズラライト/配給:東映)公開アフレコを開いた。
日本のスーパー戦隊シリーズの英語ローカライズ版として1993年から放送されているシリーズ。日本の特撮シーンと外国人キャストで取り直したドラマシーンを再編集し人気となっている。本作では、93年の第1作『マイティ・モーフィン パワーレンジャー』を総製作費120億円かけてリブートした。そんな日本語吹き替え版で5人をまとめるリーダー・レッドレンジャーを勝地が、ヒロインのキンバリー役を広瀬が、5人の新米レンジャーをサポートするおしゃべりなロボット・アルファ5を山里が演じる。
アフレコでは勝地、広瀬ともに場面に応じた表情などまで作り上げながらのものに。一方、山里は監督からダメ出しが多く出ていたが、漫才のようにやりとりして、報道陣を笑わせた。
今回の役を演じることへ、実写映画吹き替え初挑戦の勝地は「戦隊ヒーローといえば誰しもが通ると思うんですが、その中でレッドレンジャーをやらせてもらうっていうのは光栄で子供心に返ったような気持ちでした。戦隊ごっこするとレッドを取り合っていたので勝ち取ったという感じがします」と、胸が弾んだそうだが「どちらかというと、キレンジャーというかブルーレンジャーとかそっち寄りなので、ちょっとレッド、申し訳ないっす」と、心苦しさもあったのだとか。
しかし司会からは、二枚目で勉強・運動ともに抜群というレッドレンジャーは勝地と共通しているのではという声がかかると、首をかしげる勝地。そこで山里が「それは生まれながらに役作りできてるでしょ!そういう人でしょ!」というと勝地は「まあ、はい」と、遠慮せず肯定し、山里をたじろがせていた。
広瀬は、本作で声優初挑戦となるが「兄が上にいるので、小さい頃から戦隊モノを観ていましたけど、昔自分が観ていたものが映画化されて自分がピンクをやるってすごく緊張しました。不安しかなかった」と、心情を語る。すると山里が、「ピンクは全男子が1回恋するから。世界中に恋する人たちがいるんだよ」と、ほぐそうとし広瀬も「恋してもらえたらいいな」と、乗っかって笑みを見せた。その山里は「こういう声優のお仕事をしていて初めて正義のチームに入れました!本当に嬉しいです」と、役どころ自体に喜んでいたそうだ。
本作のために勝地は「自分に何ができるかなと思って以前自分がアニメをやらせて頂いたときの監督に連絡したんです」と準備していたそうで、「それで事前にアドバイスをもらって、あとは現場でアドバイスを聞いてやらせてもらった感じです」と、舞台裏を話していた。
アフレコ前のエピソードとして山里が「『2人は本当にいい仕事していましたよ。このままやってほしいな』というコメントを用意していたんですけど、監督いわく俺が1番下手だったらしい。勝地くんもきょう緊張していたらしいんですけど、『大丈夫。前に録ったやつをみんなの前でやるだけだから』と偉そうに言ったら、超下手なの……恥っず」と、自信が揺らいでいるようだった。
ほかにも、勝地と広瀬が本作のワールドプレミアのためにハリウッドに行き“世界進出”したというつながりで、アメリカで活動を始めた『ピース』綾部祐二(39)のことを山里が話し出すことになり、「アメリカに行く直前に、綾部から『山里さぁ。最近ディカプリオいいよね』と言ってて、綾部先生は世界を見ているなって」と、沸かせつつ、「そうなると僕が続きたい。いつか『パワーレンジャー』の続編で、ハリウッドに行って、カフェでバイトしているであろう綾部のところでコーヒーを買って、ちょっと多めに出して『パンでも買ってくれよ』って言いたい」という未来まで思い描いていた。
勝地からは「もう観ましたけど面白いんですよ。子供も楽しいけど大人も楽しめて、どの世代の方も楽しんで頂けると思います」といえば、広瀬は「やっぱ戦闘シーンはテンション上がります。新しくパワーアップしています!」と、アピール。なお、広瀬には去り際に交際と報じられたプロバスケットボールの田中大貴選手(25)について質問が声がかけられたがこれには無言だった。
映画『パワーレンジャー』は7月15日よりロードショー!