アイドルグループ『AKB48』の“みぃちゃん”峯岸みなみが22日、神奈川・ぴあアリーナMMで『17LIVE presents AKB48 15th Anniversary LIVE 峯岸みなみ卒業コンサート~桜の咲かない春はない~』を開き、アンコール含め34曲をメンバーとともにパフォーマンス。卒業生も多数来場して楽曲を披露するなど、“同窓会”のような様相も呈した。
昨年4月2日に横浜アリーナで卒業コンサートを行う予定だった峯岸。しかし、新型コロナウイルス拡大の影響により延期となり、約1年越し、満を持しての卒業公演となる。
自身が所属し、グループを卒業した高橋みなみ、小嶋陽菜との3人組ユニット『ノースリーブス』の楽曲『私は私』から思い入れたっぷりな歌唱からスタートさせた峯岸。続く楽曲『清純フィロソフィー』、『LOVE修行』には卒業しており峯岸がキャプテンを務めていた“峯岸チーム4”のメンバーだった小嶋真子、西野未姫らが駆けつけ一緒にパフォーマンスするという豪華なものに。
さらに、中盤には高橋、小嶋も登場し『ノースリーブス』として『純愛のクレッシェンド』、『唇 触れず・・・』、『Relax!』の3曲を披露。峯岸も卒業ということで『ノースリーブス』がどうなるのかにも注目が集まったが小嶋が「ノースリーブスは解散じゃない!」と、続行を宣言。ただし、今後の活動は未定と、余白をたっぷり残していた。
『ノースリーブス』コーナーの後となった後半には、卒業生が怒涛のように登場。前田敦子が舞台のゲネプロの関係で出席できないということでVTRでメッセージを寄せれば、『転がる石になれ』は宮澤佐江、秋元才加、『Choose me!』には河西智美、北原里英、指原莉乃、『上からマリコ』には篠田麻里子、『ポニーテールとシュシュ』には板野友美、『ヘビーローテーション』には大島優子と豪華な布陣となり、峯岸がこれまで積み重ねてきたものを窺わせることとなった。
アンコール後には、これまでの峯岸の軌跡をたどるVTRが流れるとともに、再び『私と私』の歌唱へ。同楽曲は峯岸がつらかった時期の心情を表していたことなどから思い入れが深いと説明しつつ、途中涙声になりながら卒業スピーチをはじめた。以下、全文。
■スピーチ
みなさん、きょうはいろんな都合をつけて、いろんな心配もある中で、こうやって私の卒業コンサートに足を運んでくださって、本当に、本当にありがとうございます。
中学1年生、13歳のときにAKB48に加入して、みなさんも知っての通り、私の15年のアイドル人生はとても順風満帆とはいえませんでした。みんなに元気を与えたりとか、笑顔を与えたりとか、そういう存在のはずなのに、応援してくれてる人を、悲しませちゃったりとか、傷つけちゃったときもあったなって思いますし、自分のまいた種でいろんな意見を浴びたりとか。そういう機会もすごくたくさんあったんですけど、でも、今思うとAKBに入って、まったく後悔をしていない自分がいます。むしろ、AKBに私が必要だったかはちょっとわからないけど、私の人生にはどうしてもAKBが必要だったんだなと、きょうこのステージに立ってあらためて思いました。
けっこうつらいこともあったはずなのに、なんで、こんなに楽しくて、こんなに幸せなことばっかり頭に浮かぶんだろうって思ったら、このコンサートの最中に答えは見えてて。私がどんなにダメでも、どんなに落ちていこうとも、「頑張ろう!」って手を引っ張ってくれた、たくさんのメンバーたちに支えられてきました。もう卒業しちゃったメンバー、たくさんのメンバーが卒業していく中で、自分は1人ぼっちになっちゃうんじゃないかなって。いつまでAKBに居ていいのかなって思うこともあったんですけど。でも、こうしていま一緒にステージに立ってくれる現役メンバーとか、たくさんの後輩たちにもいっぱい甘えて、いっぱい助けてもらって、本当に最後まで楽しいAKB生活を送らせてもらうことができました。
そして、たくさんのスタッフさんたちにもたくさん甘えさせてもらっちゃいました。このドレスは……このステージは……あのときに辞めていたら、絶対に私のものでなかったと思ったら……。どんなことがあっても自分がここだっていうときまで、卒業を引っ張って……、卒業を先延ばして……卒業の覚悟を決めるのを、ここまで待ってよかったなと本当に思います。そして、何よりこの会場に来てくださってるファンのみなさま、配信でライブを見てくださってるみなさま、こんな私をアイドルにしてくれて本当にありがとうございます。
私がここまで続けてこれたのは、ファンのみなさまの声援、励まし、このサイリウムの光だったり、たくさんたくさん与えてもらって、1日1日アイドルの寿命を延ばしてきました。本当にファンのみなさんのおかげで、今の私があると本当に思っています。
ここまで辿り着くには私は15年かかってしまったんですけど、今在籍しているメンバーには卒業するときに、こんな気持ちで卒業してほしいなと本当に思います。だからこそ、これからも私が言うことじゃないかもしれないんですけど、このステージに残るメンバーを、AKB48をずっと1番のアイドルグループでいさせてください。みなさんの力が必要です。これからもAKB48をよろしくお願いします。
以上
そして『桜の花びらたち』では卒業生たちにあいさつをするように歌い上げ、最後となった楽曲『10年桜』では現役メンバーたちと一緒にパフォーマンス。別れを惜しむように、ハグしたり言葉を交わしたりしながら、最後は笑顔でステージを終えていた。
なお、峯岸は今月28日に東京・秋葉原のAKB48劇場で卒業となる。
■出演メンバー
●チームA
入山杏奈、加藤玲奈、佐藤美波、篠崎彩奈、鈴木くるみ、田口愛佳、千葉恵里、西川怜、古川夏凪、本田そら、道枝咲、宮崎美穂、向井地美音、山根涼羽、横山由依
●チームK
市川愛美、岡田梨奈、小林蘭、込山榛香、下口ひなな、長友彩海、永野恵、峯岸みなみ、武藤小麟、武藤十夢、茂木忍、安田叶、湯本亜美
●チームB
岩田沙穂、大竹ひとみ、大盛真歩、大家志津香、柏木由紀、久保怜音、齋藤陽菜、佐々木優佳里、田北香世子、谷口めぐ、中西智代梨、福岡聖菜、山邊歩夢
●チーム4
浅井七海、石綿星南、稲垣香織、大森美優、岡田奈々、蔵本美結、黒須遥香、佐藤妃星、多田京加、本間麻衣、馬嘉伶、村山彩希、山内瑞葵、吉橋柚花
●チーム8
横山結衣、岡部麟、小栗有以、小田えりな、左伴彩佳、橋本陽菜、春本ゆき、倉野尾成美、山田杏華
■セットリスト
Overture
M1:私は私
M2:清純フィロソフィー
M3:LOVE修行
M4:重力シンパシー
M5:法定速度と優越感
M6:渚のCHERRY
M7:逆転王子様
M8:また あなたのことを考えてた
M9:涙の表面張力
M10:制服が邪魔をする
M11:(ダンスナンバー)
M12:Beginner
M13:伝説の魚
M14:純愛のクレッシェンド
M15:唇 触れず・・・
M16:Relax!
M17:転がる石になれ
M18:Choose me!
M19:secret base ~君がくれたもの~
M20:RIVER
M21:大声ダイヤモンド
M22:上からマリコ
M23:ポニーテールとシュシュ
M24:ヘビーローテーション
M25:希望的リフレイン
M26:真夏のSounds good!
M27:Everyday,カチューシャ
M28:言い訳Maybe
M29:夕陽を見ているか?
EN1:私は私
EN2:また会える日まで
EN3:桜の花びらたち
EN4:10年桜