人気アイドルグループ『嵐』松本潤(34)、女優・有村架純(24)、俳優・坂口健太郎(26)が7日、東京・TOHOシネマズ六本木で映画『ナラタージュ』(監督:行定勲/配給:東宝=アスミック・エース)初日舞台あいさつを俳優・大西礼芳(27)、古舘佑太郎(26)、行定監督(49)とともに開いた。
作家・島本理生氏原作で『この恋愛小説がすごい!』第1位にも輝いた同名小説が原作。高校教師・葉山(松本)と生徒・泉(有村)として出会った2人が、ときが経ち、再会した後、決して許されはしない、究極の恋に落ちていく姿が描かれる。
初日を迎え松本は「ようやく公開されました。僕らが去年作って、監督が今年までかけて作った作品ですけど、みなさまの手に触れて頂けるタイミングになりました……嬉しいです」と、情感たっぷりに話し、「この映画がたくさんの人に届いたら嬉しいなと思っています」と、呼びかける。
一方の有村は公開日までの取材を受けるたび当時のことを思い出したそうで、「苦しかったな、つらかったなと思うんですけど、ようやく公開日。泉と一緒に前に進めそうな気がしています」と、役を解放する日に。
坂口は、上映後の舞台あいさつで客席から笑い声を受け、「上映後の初めての舞台あいさつということですが、すごく温かい雰囲気で観て頂けたんだなと思いました」と、胸をなでおろし、大西は「有村さんも悶絶というか苦しんでいて、その姿に引っ張られました。本編では悶絶が染み渡っていると思います」というと、松本が「悶絶推しですね」と、楽しげに笑っていた。
本作は松本にとってどんな作品になったかへ、「忘れられない作品になりました。みなさんに本当に感謝しています。いままで自分が表現してきた表現方法とは違う表現の仕方を勉強させて頂きまして。何かを表現するときにこういうやり方もあるんだと広げてもらった気がしました。監督ありがとうございます」と、今後の活動のさらなる糧になったよう。
作品のキャッチコピーにかけて忘れられないくらい強烈な印象のことを問われると、松本は「この映画のインタビューとかで話したことがあるんですけど、自分の恋愛の感覚じゃなくて振り返ると、もう会えない人とかのことをすごく考えて。中村勘三郎さんとか、蜷川幸雄さんとか、自分の家族を含めて、どれだけ記憶に残ることができるかとか、エンドロールで曲を聞いている最中に感じたんです。僕のことを強烈に記憶に残っている人ですね。そういうことを感じますね」と、しみじみ。
そんなしんみりした雰囲気のなか、続く有村は風邪を引いたときに作ってもらった母親のちらし寿司というほのぼのしたものを挙げ、これには松本も「いいね(笑)!素敵だなって!素晴らしいですよ!!」と、素直に感動しているようだった。
そして大ヒットを願って、作品にちなんで雨水の入った樽を割る鏡割りを敢行。松本もさすがに雨水と聞いて苦笑いだったが、「雨水透き通ってました」と、しっかり確かめ場内を沸かせていた。
最後に松本から「濃密なラブストーリーになったと思います。たくさんの人に届いて、たくさんの人の心の中に残ったらいいなと思います。僕らの手を離れてたくさんの方に愛される作品になれば」と、呼びかけていた映画『ナラタージュ』は7日より全国ロードショー!