俳優・山﨑賢人、歌手・LiSAが18日、東京・池袋のHarevutaiで映画『夏への扉―キミのいる未来へ―』(監督:三木孝浩/配給:東宝=アニプレックス)オンライントークセッション&サプライズイベントを三木監督とともに開いた。
SF作家ロバート・A・ハインライン氏が1956年にアメリカで発表した作品が原作。舞台を日本に再構築し、1995年から2025年へ時間を超え、人生のすべてを奪われたロボット科学者が未来を取り戻す冒険物語となる。山﨑は変えられた運命に立ち向かう孤独な科学者・高倉宗一郎(たかくらそういちろう)役を、孤独に生きてきた宗一郎が家族のように大切に想う恩人の娘・璃子役を清原が演じる。
山﨑は「きょうは公開前にまたイベントをすることができて、嬉しく思います!」と胸いっぱいといった様子。
山﨑の映画の初主演作『管制塔』以来、約10年ぶりに三木監督とタッグを組んだが、山﨑は「僕のデビュー映画が『管制塔』だったので、その時は右も左もわからない状態でした。思い出に残っていることといえば、三木さんの優しい人柄と北海道の寒さと美味しいご飯ですかね。でも、10年経って久々にご一緒させていただくと、その時には気付かなかった三木さんの監督としてのこだわりや良いものを撮り続ける姿勢を見つけることができ、自分も少し大人になったなと思いました」と、成長を垣間見せると、三木監督から「おーー賢人くんも大人になったんだね」と、驚きと嬉しそうに目を細めつつ、「今回10年ぶりにお仕事をして、最初の『管制塔』で賢人くんが持つ良い意味での“青臭さ”をまた感じましたね。主演作も経験してきてお芝居の経験値が上がっているなと感じましたが、この作品の撮影時も演出に対して固くならず柔軟に対応してくれたので、そのいい意味での“青臭さ”を失わないでくれているとわかり、すごく嬉しかったです」と、語った。
続けて、LiSAが本作のために書き下ろした楽曲『サプライズ』を披露。会場で生歌を聴いた山﨑は「最高でしたね!」と興奮気味に話し始め、「未来に向かって頑張ろうというポジティブなメッセージを受け取ることができました。LiSAさんの力強い声が聴けてよかったです!」と、にっこり。
さらに、LiSAへどのような想いを込めて曲を作ったか質問すると、「私はでき上がった状態の作品を観てから楽曲を作ったので、映画を観た方へ届くよう意識しました。特に“未来”や“扉”という言葉を大切にしました」と、解説していた。
ここからは3人と映画を一足早く観たファンの方とオンラインでのトークセッションのコーナーへ。あるファンからの「璃子のセリフにある“諦めなければ失敗じゃない”という言葉が自分の夢のために頑張る糧になりました」という感想に対し、山﨑は「素直に嬉しいですね。それこそ“諦めなければ失敗じゃない”という言葉は、この作品で伝えたいなと思っていたメッセージなので、それを感じ取っていただけてよかったです」と、充実の表情。
さらに、ほかのファンからは、味わいたい過去の感動した思い出について聞かれ、三木監督は「映画を撮ることが昔からの夢だったのですが、自分が最初に作った映画をお客さんと一緒に映画館で観た時のなんともいえない空気感はまた味わいたいなと思います」と話す。「実は見終えたお客さんの後ろでひっそり感想を聴いたりもしてました」と照れ臭そうに続ける三木監督に、LiSAも「三木監督と少し似ているのですが、今のご時世ライブ活動が難しいので、ファンのみんなと歌ったり踊ったりできる日々に戻りたいなと思います」と、しみじみ。三木監督のようにファンの感想を聞いたりするかという質問に対し、LiSAは、「今はSNSがあるおかげでファンのみんなから直接感想が送られてくるので、その感想は全部見ています」と、コメントしていた。
2人が話している間も真剣に答えを考えていた山﨑は「過去に感動した思い出はたくさんあります。関わった現場で過ごした時間はもちろん感動しますし、今までの作品に対して全力で向き合っているからこそ、また次も頑張ってその感動を味わいたいと思います。なので僕は過去を振り返りません!」と力強く回答すると、三木監督からも「ブレないね!」と笑い声がこぼれた。山﨑も「そうですね。今の連続で未来が作られていくので、今を大切にしたいと思います!」と話していた。
最後に山﨑から「公開直前に一足早く作品を観ていただいた方からのポジティブなメッセージを受け取れて嬉しかったですし、今日はLiSAさんの生歌を聴くことができてすごく幸せでした。これから公開にむけて自分自身も気合が入りました。この作品が伝えたかった“どんな状況でも諦めないで前に進んでいく”という想いを感じてほしいですし、その中にあるいろんな愛を感じてもらいたいです。ラブストーリーな部分も含め、多くの世代に楽しんでもらえる作品ですので、公開まで楽しみにしていただけたら嬉しいです。きょうはありがとうございました!」と、メッセージを寄せていた。
映画『夏への扉―キミのいる未来へ―』は25日より公開予定!
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※記事内画像は(c)2021 「夏への扉」製作委員会