俳優・井上祐貴、萩原利久、木下彩音、柾木玲弥、溝口奈菜、遠藤史也、搗宮姫奈が23日、東京・新橋のスペースFS汐留で映画『Bittersand』（監督：杉岡知哉／配給：ラビットハウス）公開直前同窓会イベントを杉岡監督とともに開いた。
冴えない日々を送る25才のサラリーマン・吉原暁人（井上）が主人公。高校3年生のころに思いを寄せていた石川絵莉子（木下）と思いがけず再会を果たしたが、彼女は高校時代に起こった忌まわしい“黒板事件”により、拒絶すべき過去となっていた。暁人は自分のため、絵莉子のために「記憶を塗り替える」企てを進めはじめる……。
全員作品のタイトルが入ったTシャツで登場。主演の井上は「2年前に撮影していて、『ウルトラマンタイガ』が終わって1週間くらいの時期に撮影で、8日で撮影したんです。寝ないで撮影していて……（苦笑）。今は知っていても、そのとき知らないことも多くて」と、とにかくハードだったらしく特撮ドラマと映画の世界のギャップに驚いたそうで、「走るシーンも多くて、それが全速力で。後半にそういうシーンが多かったです」と、体力的にも大変だったそう。
すると萩原が、「学校のシーンがあって、そこが終わるとみんなでワイワイしていたんですけど、井上くんだけは違っていたんです。夜中になって帰ってきて、われわれは楽しそうにしているのに、井上くんが疲れて帰ってきて、『おかえりー』みたいな感じで」と、井上の大変さを証言。柾木も「午前2時くらいに疲れて帰ってくるんですけど、すぐ『おやすみー』って。こちらは盛り上がっていて。なんか申し訳ないなって」と、すまなさげ。これに井上は、「体力が追い込まれていて、良いなと思っていたんですけど、気づいたら寝ていて」と、しみじみだった。
続けて、木下へ印象的なシーンを質問があがり、自身のシーンとして「序盤インパクトのある登場シーンなので、ぜひ登場シーン楽しみにしていてください」と、アピールしていた。
続けて作品にかけて、7年後の自分に言いたいことは？との質問が、井上は「後悔せずに生きていてほしいなと思いますね。7年後全力で生きていたと言っていたいです。いま取材とかでも『後悔ありますか？』と聞かれるんですけど、胸を張って『ないです』と言いたいです」と、まっすぐさを見せたり、萩原は「7年後缶蹴りしてるのかなぁ。いまでも趣味が缶蹴りで、童心を忘れてない大人になっていたいなと思って。そのころは柾木くんも加わっていると思います」と、マイペースに話すこともあった。
ほかにも、共演シーンが多かったという井上と萩原のエピソードが語られることに。井上が午前2時に宿泊先に戻り、翌朝5時に出発という日があったそうだが、そのときに萩原の方が翌日大量のセリフがあるにもかかわらず「自販機でアルコールのドリンクが売ってて、“ちょっと行っちゃうか”って言われて……」と、暴露。萩原は「ちょっと記憶が……」と、ひたすら苦笑いだったが、井上はそんな萩原がまぶしかったようで、「次の日は自分のほうが大変なのに、ちょっとでも楽しく過ごそうぜというので、あらためていいやつだなと感じたんです」と、感慨深げ。ちなみに、翌日萩原はセリフをちゃんと覚えきりちゃんと演技もできていたと杉岡監督から証言があり、これには萩原もホッと胸をなでおろしていた。
そして井上から、「まずはこんな状況のなかで、公開できるということが嬉しいです。過去に向き合う大切さや必要さ、自分が一歩踏み出してみようという姿を描いています。たくさんの方に観て頂いて共感して頂ければ」と、メッセージを寄せていた。
映画『Bittersand』は25日よりシネ・リーブル池袋、アップリンク吉祥寺ほか全国順次公開！
井上の暴露に下をむき出す萩原
