アイドルグループ『A.B.C-Z』の橋本良亮(27)が8月25日から上演となるNHKラジオドラマ よみステージ 音楽劇『ブンとフン』(脚本・演出:G2)を主演することが24日、発表となった。
作家・井上ひさし氏の小説家デビュー作となり、NHKラジオのために書き下ろしたのち、書籍化もされた伝説の作品『ブンとフン』。そのNHKラジオドラマ版と小説版を合わせ、令和版として、G2氏が甦らせた作品。NHKで1925年から放送し続けているラジオドラマを元にした朗読音楽劇の第1弾にもなるという。
売れない小説家のフンが書いたキャラクターのブンが現実に現れ、ナレーターが物語に参加したり、歌の場面がふんだんに盛り込まれたりと、当時としてはラジオドラマの枠をぶち壊す破格な作品として語られる本作。令和版ではさらに、オリジナル楽曲による歌唱も予定しており、疾走感あふれる仕上がりを見せそうだ。
橋本は、ブン役で主演することとなり、「1969年に産声を上げた『ブンとフン』を半世紀を超えて、私自身が表現できると聞いた時は高揚感を覚えました。井上ひさしさんが作り上げたものに黒柳徹子さんが魂を込めて表現された作品。井上さんのユニークな作品を数々世に出されたルーツをG2さんの演出で早くみなさまにお届けしたい気持ちでいっぱいです」と、あふれるような気持ちとともに、「ぜひ、この世界観を味わって頂けたら嬉しいです」と、意気込みを語った。
また、当時、女優・黒柳徹子が演じ、大きな話題を呼んだブン役には、ドラマや映画の出演が続く浅川梨奈を起用。浅川は「朗読と音楽とが合わさった、初めての挑戦にとてもワクワクしています。本を読ませて頂きましたがとても面白い作品だと感じたので見てくださるみなさまの心に届く音楽劇をお届けできたらと思います」と、メッセージを寄せた。
ほかにも、大高洋夫、松永玲子、林田一高、鹿野真央、升毅ら実力派俳優がキャスティング。脚本・演出のG2氏は、「まさかこんな形で井上ひさし作品と関わるとは夢にも。今回はラジオドラマ版をベースに小説版や戯曲版
を取り入れ、新鮮な息吹を吹き込んで令和の時代に甦らせます。声と音だけの制約を逆に利用して、みなさまを爆笑の渦と不思議な『愛』の世界に誘います」と語った。
NHKラジオドラマ よみステージ 音楽劇『ブンとフン』東京公演は8月25日から9月2日までよみうり大手町ホールにて、大阪公演は 9月11、12日に大阪・サンケイホールブリーゼにて上演予定!
■NHKラジオドラマ よみステージ 音楽劇「ブンとフン」スタッフ
【原作】 井上ひさし
【脚本・演出】 G2
【音楽・演奏】 かみむら周平
【チケット料金】 全席指定 8,500円(税込)
【チケット発売日】 2021年8月1日(日)10:00~ 一般発売開始予定
【公式HP】 https://yomistage.jp
【公式Twitter】 @yomistage
■令和版「ブンとフン」あらすじ
フンは小さなアパートに住む売れない小説家。とある日、彼の書いた小説「ブン」が電子書籍で出版され、突発的にヒット。
その主人公ブンを「どんなことも可能にする泥棒」として描いてしまったため、ブンは電子書籍のデータの中から飛び出て、世界中のありとあらゆるものを「盗み」始める。
世界を巻き込み大騒動を起こすブンとフンの運命やいかに・・・?!