山﨑賢人スタイリッシュな黒コーデで主演作初日開催！思わず“共演者”の本名を呼んでしまう一幕や「大事じゃないですか！」と押し通したこととは？

　俳優・山﨑賢人、清原果耶、藤木直人、夏菜、眞島秀和、高梨臨が25日、東京・TOHOシネマズ六本木ヒルズで映画『夏への扉―キミのいる未来へ―』（監督：三木孝浩／配給：東宝＝アニプレックス）初日舞台あいさつを三木監督とともに開催した。

　SF作家ロバート・A・ハインライン氏が1956年にアメリカで発表した作品が原作。舞台を日本に再構築し、1995年から2025年へ時間を超え、人生のすべてを奪われたロボット科学者が未来を取り戻す冒険物語となる。山﨑は変えられた運命に立ち向かう孤独な科学者・高倉宗一郎（たかくらそういちろう）役を、孤独に生きてきた宗一郎が家族のように大切に想う恩人の娘・璃子役を清原が演じる。

　黒いジャケットにパンツ、さらに黒いシャツをあわせたスタイリッシュな黒コーデで登場した山﨑。公開延期を乗り越え、ついに有観客にて初日を迎えられたことに、山﨑は、「きょうは無事公開を迎えられて嬉しく思います」と、万感の思いを。

　作品に共感した部分へ山﨑は、「劇中での『諦めなければ失敗じゃない』というメッセージが『夏への扉』というメッセージでは大事なものなんだと思っています。ある程度、宗一郎の中で、未来に想定がついていても、やらないと未来が変わらないんじゃないかと思って一生懸命説得することで、ある程度うまく行っていて、サボっちゃったりするのはダメんだろうなと。そこを一生懸命やったほうが良いんだろうなと思いましたし、やっていて楽しい部分でした」と、学んだことがあったようだった。

　作品にかけて理想の未来はあるかとの質問が。これに山﨑は「映画体験の未来がどうなっているのかが気になっていて。いまはIMAXとか4DXとかがあって、今後、映画の中に入れちゃうのかなって。入っちゃうと結末が変わっちゃうのかな（笑）。リアルに銃弾を食らった痛みはあるけど死なないとか、360度スクリーンとか、席が回るとか。でも、いまが限界なんですかね（苦笑）」と、思い浮かぶことを挙げつつ、その映画体験で匂いなどはどうかとの質問に、「匂いだったら、土の匂いとか」と、ポツリ。これにキャスト陣からツッコミが飛んだが「大事じゃないですか！オイルの匂いとか大事じゃないですか！」と、押し通していた。

　さらに、山﨑は「自分の危険のたぐいは知っておきたいですね。防げる系は早めに知っておきたいです」とも語っていた。

　一方、藤木は「この映画がヒットして2作目が作られる未来を見たいです。僕がまた『ロボット役の藤木直人です』という自己紹介ができるので（笑）」と、お茶目なコメントも寄せていた。

　そんな話をしている最中に藤木が、劇中で重要な役割を果たす宗一郎の飼い猫・ピートを胸に抱いて登場。「久々で嬉しいっすね。“ベーコン”！」と、猫の本名“ベーコン”を呼んでしまい照れ笑いするほのぼの一幕もあったり、あまりに藤木に“ベーコン”がなついたため藤木も「二代目ムツゴロウでいきますか（笑）」と、にっこりだった。

　最後に山﨑から「無事公開を迎えることができて嬉しいです。久しぶりにお客さんと対面することができて嬉しいです。映画は撮影して、完成して、観てもらって初めてなんかこう……なんか……意味をもつというか。観てもらった方にポジティブなメッセージとかを気づいてほしいなと思うので、久々にお客さんと対面できて嬉しいです。この作品はどんな逆境の中でも、真冬でも夏への扉を探して、前向きに進んでいくという姿が好きで、自分の信じていた道を進んでいたら、いろんな人に支えられていくということを感じます。頑張っていたら最高のサプライズが待っているんだなと思いますので、みなさんにも最高のサプライズが待っていると思っています」と、メッセージを寄せていた。

　映画『夏への扉―キミのいる未来へ―』は公開中！