俳優・吉永小百合、広瀬すず、松坂桃李、西田敏行が30日、東京・新宿バルト9で映画『いのちの停車場』(監督:成島出/配給:東映)お客様御礼記念舞台あいさつを成島監督、原作者の南杏子氏とともに開いた。
原作は都内の終末期医療専門病院に勤務し、命の終わりを真摯に見つめる現役医師でありながら、作家としてもNHKでテレビドラマ化もされ話題を呼んでいる『ディア・ペイシェント』を世に送り出した作家・南杏子氏の同名作。『在宅医療』に携わる医者・患者そしてのその家族たちを通して、“いのち”、“愛”、そして“いまを生きていく”、家族たちの願いを丁寧に描き出している。
開演時間となると西田が1人舞台に立ち、本作楽曲を生歌唱で披露。その歌唱が終わった瞬間、ほかのキャスト陣が目を輝かせながら壇上に勢ぞろいし、西田をたたえた。
この日は、客席は満席で開催となり、吉永をはじめ全員万感といった胸の内が伝わってくるようなあいさつをし温かな雰囲気が広がることとなった。
トークは事前にTwitterを通じて集められた質問に答えていくというものに。広瀬と松坂へは2人がラーメンを食べに行くシーンの質問が寄せられ、広瀬はラーメン屋さんのシーンはかなり印象的で、現場に入ってから監督にいろいろご指導頂きながらリハーサルでやったお芝居と全然違うお芝居にたどり着いて、難しかったなと感じました」と、苦労があったといい、松坂は「そのときはカメラが正面にあったりして、今回のこの現場ではない撮り方で難しかったです」と、しみじみ。
すると、吉永が「ラーメンのシーンは本当に素晴らしくて胸がキュンとしました」といいつつ、かつて、自身もそんなシーンを別作品で撮ったと回想。そんななか西田は、吉永と広瀬が初めて会うシーンで広瀬が堂々とした演技を披露していたことが印象的と語りつつ、若かりし頃の吉永の感じがしたと言いつつ「こいつ吉永小百合を食いに行ったと感じて」というと、広瀬はひたすら苦笑いだった。
続けて、作品のように、自身が壁につぶかって悩んだときにどうする?という質問が挙がり、松坂は「とにかくひたすら悩んで悩んで、これはどうやって乗り越えようかと思い悩みながら、落ち込んで下がって、とことん地の底くらいまで下がるんですよね。それ以外の方法があればそうしてますけど、ある種ュちょっと開き直りのところまで到達したら自分の中に見えてくるものがあって、その引っ掛かりから登っていくのか、ぐるっと迂回するのかという感じで」と、悩み抜いて答えを出していくスタイルのようだったが広瀬は「私は一旦寝ます。一旦寝かせて努力しますけど、あとはきっと時間が解決してくれるとか、単純な思考ですがそう思います」と、対称的な返答で観客をわかせていた。
その後、会場の観客全員に当たるプレゼントの抽選会が開催され、来場してくれた客への厚い感謝の気持ちが伝わる催しも行われるものとなった。
映画『いのちの停車場』は全国公開中!
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