歌謡コーラスグループ『純烈』の酒井一圭、後上翔太、白川裕二郎、小田井涼平が2日、東京・明治座で『明治座 7月純烈公演』の初日公演の幕を開け、公演後にメディア向けに会見を開いた。
昨年の大晦日に3年連続で紅白歌合戦出場を果たし、国民的知名度を得ている『純烈』が、デビュー11年目にして明治座で主演公演を果たす。「芝居」と「歌」の2本立て構成となっており、お芝居パートとなる第1部『ラブレターを取り返せ!』は1920年代のアメリカが舞台。夢と希望の街、ニューヨークで巻き起こる恋と友情の物語を笑いと涙で描く。第2部は「純烈コンサート 2021『Love Letter』」と題し『純烈』の代表曲はもちろん、スペシャルゲストに歌手・瀬川瑛子を迎え、豪華演出で送る。
第1部では、『純烈』メンバーがたびたびハーモニーを奏でるシーンがありアメリカンコメディながら、ムード満点な場面が何度も展開。第2部では、トークも交えた歌謡ショーといった様子だったが、中盤には今年9月10日に主演映画『スーパー戦闘 純烈ジャー』(監督:佛田洋/配給:東映ビデオ)の公開が控えることもあってか、会場を“襲撃”してきた悪漢たちと殺陣を繰り広げたり、同作主題歌を熱唱したりするシーンもあり、さまざまな一面が垣間見れるものとなっていた。
その後の会見には『純烈』の4人と星野真里、曽我廼家寛太郎、磯野貴理子が出席。酒井は、初日を終え「なんとか無事終わったな、明日の準備せななという感じです。僕的には『純烈』結成以来最大の試練みたいなところがあって、出遅れて、けいこもおっつけでどうすんねんという感じなところを、初日をクリアできて」と、胸をなでおろすとともに、「早く(千秋楽の)7月19日なれへんかなと思っている自分もいます」と、とにかく無事に完走したいという強い気持ちを窺わせるコメントも。
そんななか白川は第2部の楽曲歌唱中に感極まって涙してしまうこともあった。このことを問われ、「みなさんが一生懸命やられていて、いろいろですよ、いろいろ……」と、照れ笑いしていた。
さらに、磯野は、けいこ場ではマスクをしてけいこし、つい2日前の最終げいこでマスクを外して全員の顔を観れてお芝居ができるようになったことに感激しているそうで、とくに『純烈』4人の顔を見て「見とれてしまうんですよ、私!」と、黄色めの声をあげる。しかし、後上は冷静に「台本にはBTSのステッカー張ってましたよね」とツッコんで、笑いを誘っていた。
続けて、酒井に明治座での公演をどう感じてるのかという質問が。すると、2019年1月に当時のメンバーが過去の交際女性に対するDV報道となりグループを脱退し芸能界も引退というセンセーショナルな事態が起こった際のことを回想。当時は歌手・前川清が同所の公演にて、4人になった『純烈』でも引き続き起用してくれたという経緯を説明しつつ「2度と明治座さんだけは呼んで頂くことはないやろなと思っていたんです。その明治座さんから、お声をかけて頂いたと、マネージャーから聞いたときに『何を言ってるんだ!?』と耳を疑いました」というほど、頭になかったそう。それだけに、酒井としては「恩返しというか、僕たちにできることがあればと。僕たちは一生懸命やらせて頂くことしか能がないので」と、全身全霊で臨むことを誓ったそうだ。
さらに、酒井は「僕たちは前回、前川さんにご迷惑をおかけした時の部屋を使わせて頂いているんです。特別なにか希望をしたわけではないですけど、あの部屋から、今の『純烈』を支えて頂いていて、今後がもしあったとしても、ずっと、『純烈』はあの部屋からやらせて頂こうと思って、何か不思議な縁を感じるのと、明治座さんが、また僕らに力おしくださっているように感じています。本当に何かできることがあればという気持ちで千秋楽まで頑張りたいと思います」と、エピソードとともに気持ちを語り続けた。
また、『純烈』といえば、スーパー銭湯で歌唱していることでも知られているが、関東の拠点としていた東京・台場の大江戸温泉物語が閉館するということについても質問があがった。酒井は「相模健康センターというところも今年になって閉店で更地になっちゃって……。僕たちの関東の拠点ということで大江戸温泉物語でステージをやらせてもらったり、無観客ライブとかお店自体閉まっているのに歌わせて頂いたり、スタッフ同士も、メンバーもお客さまもみんな仲良くて……。でも、12月に更地にしてお返ししないといけない決まりらしくて、残念です」と、しみじみ。
「9月にサヨナラライブとして『純烈』にもう1回、最後の最後立たせて頂ければなという希望があります」と、ラストは華々しく送りたいと気持ちを語りつつ、酒井は「いつかあの土地で“純烈健康センター”作れれば」と、夢を大きく打ち上げていた。
『明治座 7月純烈公演』は2日から18日まで明治座にて上演!
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