劇場アニメーション『KING OF PRISM -PRIDE the HERO-』(配給:エイベックス・ピクチャーズ)完成披露試写会が17日、東京・新宿バルト9で開かれ菱田正和監督、一条シン役・寺島惇太、大和アレクサンダー役・武内駿輔、お笑いコンビ『ハライチ』の岩井勇気が登壇した。
“キンプリ”の愛称で親しまれ昨年1月より上映をスタートし、いまだ上映が続く『KING OF PRISM by PrettyRhthm』の最新作。同作は公開当時は2週間で上映終了かと思われたが、劇場でペンライトを振ったり、声を出してキャラクターを応援できる“応援上映”に、ファンの熱い後押しからロングランへ。のべ48万人が来場するという一大ムーブメントを巻き起こしたことで知られている。
キャストたちは万雷の拍手に迎えられるなか登壇。この前日まで作業してできたてほやほやという状態だそうだが、それだけに菱田監督は「最後の1秒まで時間をかけて、いいものができあがったと思います!最初から最後まで1カットとも無駄なカットがない。前回は下手すれば100回以上観た方もいるかもしれませんが、今回は100回に耐えられる作りにと頑張りました」と、胸を張った。
司会からの呼びかけて、いまの時点でできるだけ見どころを語ってもらうことになると、寺島は「前作でちょっと描かれているシンくんと、ルイくんの関係性が掘り下げられているんじゃないかな。より謎も深まるかも?予告であのシーンが出てくるなんて衝撃的でした」と、意味深コメント。
武内は「アレク……プリズムショー頑張ってる!今回はアレクもそうですけど怒涛の勢いでプリズムショーが!訓練されたキンプリファンのみなさんでもついてこれるのか!?ってくらいのテンポ感と、酸素が足りなくなる感じですね。全方向からパンチされるくらいの衝撃が備わってます」と、とにかくすごい迫力になっているようだった。
さらに、本作では新キャストとして高田馬場ジョージ役に声優・杉田智和が起用されているが、菱田監督によると「杉田さんは早い段階から起用しようという話は出ていたんです」といい、キャストが決まった時点で武内へ杉田から連絡もあったのだとか。寺島はそのアフレコへ「収録ご一緒させて頂いたんですけど、台本に書いてあるところから書いてないところまで、杉田さんワールド全開でやってまして(笑)」と裏話を明かし、武内も「いままでにないプリズムスタァだと思うのでジョージにも期待してください!」と、呼びかけた。
ほかにも、本舞台あいさつで新たに真田常務役・遊佐浩二、太刀花菊右衛門役・山寺宏一、プリズムショー協会会長役・三宅健太、十王院百次郎役・堀内賢雄が起用されていることが本邦初公開となり、名前が挙がるたびに場内にはどよめきが。
寺島は「僕の事務所の社長で、堀内賢雄さんが十王院カケルのお父さんで、夢の共演になっています」といい、武内も「うちの事務所の顔といってもいい先輩の三宅健太さんがプリズムショー協会会長で出ているので、セリフは耳をすませて頂ければ」と、声優の聴きどころも語っていた。
イベント後半には、『ハライチ』の岩井がお祝いに駆けつけることに。実は岩井は何度も劇場に足を運ぶほどキンプリ好きだそうで、「一瞬、杉田さんが出るみたいな空気になって出づらい、出づらい(苦笑)」と冗談めかしつつ、「最初、なんだろうこの作品となっていたんですけど、めちゃくちゃハマってしまうところがパクチーに似ている」と、例を交えてコメント。
ハマったきっかけへ、岩井は「応援上映が始まる前からハマっている友達がいて、『なんか脳みそがとろける作品がある』って言うんですけど、聞いても全然説明が理解できないんですよ。監督は普通に作ったというんですけど(笑)。僕らは観させてもらってわけわかんなかったんですけど、2回目から楽しくなって何回も行くようになりました」と、その魅力を語り、新作へは「また泣けるシーンもあって、めちゃめちゃおもしろいんですよ。何回も観ないとと思いました。盛り上がるところもどんどん増えてる」と、PRしていた。
終盤には、“言いたいことがある”ということで、観客たちも「なーにー?」とノリノリで返しつつ、本作が日本だけでなく、韓国、香港、台湾でも上映が決まったことが大発表され、場内は拍手であふれることとなった。
記念撮影では、観客たちが虹の薔薇を持ってプリズムショーの世界を表現。プリズムの煌めきが場内を満たす中、大盛り上がりのうちに終演を迎えて、公開がスタートとなった。
劇場アニメーション『KING OF PRISM -PRIDE the HERO-』は6月10日より新宿バルト9ほか全国56館で順次公開!
※記事内写真は(c)T-ARTS / syn Sophia / エイベックス・ピクチャーズ / タツノコプロ / キングオブプリズム PH 製作委員会