俳優・中村倫也が9日、東京・TOHOシネマズ六本木ヒルズでアニメーション映画『100日間生きたワニ』(監督:上田慎一郎、ふくだみゆき/配給:東宝)初日舞台あいさつワニ役・神木隆之介、ワニが憧れるセンパイ役の新木優子、モグラの恋人でイヌ役・ファーストサマーウイカ、上田監督、ふくだ監督が登壇した。
きくちゆうき氏が2019年12月12日から2020年3月20日までTwitter上で発表し、社会的にも大きな話題となった4コマ漫画『100日後に死ぬワニ』が、タイトルをあらためとしてアニメーション映画化。最終話は、いいねの数が214万という国内Twitterの歴代最多数を記録、エンゲージメントは2億を超えた反響を呼んだ。本作は、100日間のワニの日常と、そこから100日後、大切なものを失った仲間たちのその後の姿を描いたアニメーションとなる。中村は、ワニの親友のネズミ役を演じている。
中村はグレーめのパンツと同じ色のロングの上着に、白いシャツを合わせた姿で登場。「こんにちは、木村昴です!」と、いきなり共演者の声優・木村昴の名前を挙げて笑いを誘いつつ「なんであの人居ないんだろう?」と、ツッコんで会場を沸かせ、ひととおり会場の笑い声がやむとあらためて「こんにちは中村倫也です。本日は短い時間ですが、よろしくお願いします!」と、真面目なトーンであいさつした。
続けて、ファーストサマーウイカが関西弁も交えたお茶目なあいさつをしたことから中村が「ベテラン感ある」と、ツッコんだり、ファーストサマーウイカの話している内容がちょっとグダグダになりそうになった際は、「後半全然入ってこなかった(笑)」と、鋭く指摘して、ウイカも心当たりがあったのか苦笑いさせる一幕が。
主演の神木は「倫くん(中村)は、いろいろな作品dでお世話になっていたなと」というと、中村は「ふふふ」と言いながらうなずいて聞く姿もあったが、神木が中村、木村と3人の関係性みたいなのが出てて、心許せる関係で」と言い出す。これに中村は「よかったですね」ととりあえず発言したが、これは心ここにあらずな発言だったようで「僕の心どこにいってたんですかね。(神木とは)親友やってたのに、マネージャーっていうのがおもしろくて。そう考えていたら虚無でした」と、正直に答えて会場を和ませていた。
撮影で、中村は楽しかったシーンへ、「アフレコしていて僕が楽しかったのが、ネズミとワニで格闘ゲーム大会に出ているところがあって、ゲームの中のキャラクターの声をやたのが、あの時が1番楽しくて、戦う声、戦う男の背中……。あれ、楽しかったです。そこは注目してほしいです!まあ、1番楽しかったですね」と、裏話を楽しげに。
そのまま、それぞれのお気に入りシーンを語っていくこととなったが、新木、ウイカ、上田監督と神木と中村を褒めるシーンをあげ、そのトリを飾ったふくだ監督に、中村と神木が真顔で向き合うことに。ふくだ監督は「すごく眼力を感じる(苦笑)」とタジタジだったが、ふくだ監督が「モグラと……」と、2人ではないキャラクターを口走ったため、中村は神木と「モグラ……?」と会議をしだす一幕もあり、結果ふくだ監督は「全部よかったです!」と、“圧力”をかけたかいのあるコメントを引き出していた。
キャラクターで誰に似ている?というトークの際は「“ど”ネズミです。“ど”がつくほどネズミです。台本を読んで、何の役作りもしてないんです。どんなやつだろうと考えもしなかったんです。行動原理がまんま(自分)だなって思って。結構、まんまだなと思っていたのでど“ネズミ”です」とのことだった。
神木は中村がキャスティングされたことによって「気を使わなくて良いのが楽でしたね。セリフを言うところがあって、監督からも幼馴染感があって、ちょっとした気だるさがあって、ちょっと言葉をはしょってもねといわれて、見えなくったんですけど、そこが倫くんだったから気を使わず言えて」といえば、中村は、「キャスティング理由は仲いいから。それだけで決めたらしいですよ。ネットでいろんなこと調べたらそうなってて」と、ひょうひょうと答えていたが、上田監督はタジタジになりながら「それも1つです」と、苦笑いささせていた。
ほかにも、神木が定期的にほしくなるものに対してゲームのコントローラーと即答。「ゲームのBGMを聴くと、いまどこで戦っているとか、どこを走っているとか、この音楽はじまって何秒で、ここを走っているとか分かるんです。僕サントラを聴くのがすきで、そのときに(コントローラーで動かすように)指が右とかやっちゃうんです。コントローラーを持っているときって、無意識に指が動くんですね。考えるとわからないですけど、どこがジャンプかとか分からなくなるんですけど。無意識を意識化しようとすると分からなくなっちゃって」と、ゲームを熱く語り体が勝手に反応するという話を。
この感想を求められた中村が「たいへんいい話でしたね。深い……哲学……禅問答」とあさっての方向なコメントを寄せると神木が「感情がこもってない!」「とりあえず知ってる単語いってるだけでしょ!それっぽい」とツッコミを入れる。このやりとりは中村が同じ質問を答える際に“再現”され「僕は『バナナマン』さんのコントライブかな。『バナナマン』さんが好きで(映像パッケージ作品が)全部家にあるんですけど、午前中に家にいられるときにとりあえず、ディスクにいれたりしているんです。それで、コントだったり音楽だったり、聞いているといまここだって分かるんですよ!だんだん指が動いて、コントローラー持ってるとき、考えてないんだな。僕も指が動くんですよ……いい話でしたね」と、神木のコメントをなぞるように話しだし、今度は神木が「哲学」というと中村も「哲学……禅問答」と、返して2人で笑い合っていた。
ほかにも、中村はおもむろに「この場でクレームを」と上田監督に詰め寄る一幕もあり、「台本に3箇所『アドリブで』と書いてあったんで何パターンか録ったんです」と言って、再びタジタジにさせていた。
終盤には、ワニのきぐるみがくす玉を持って登場。司会がこれを割る掛け声をどうするかと中村に振ると、「山田裕貴で」といいだし、そのまま一同「山田裕貴!」との声でくす玉を割ってお祝いし、中村のやりたい放題なイベントとなっていた。
アニメーション映画『100日間生きたワニ』は全国公開中!
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