声優・高橋李依、安野希世乃、小澤亜李、本渡楓、和氣あず未が11日、東京・新宿バルト9でアニメーション『劇場編集版 かくしごと ―ひめごとはなんですか―』(監督:村野佑太/配給:エイベックス・ピクチャーズ)舞台あいさつを原作者の久米田康治氏、村野監督とともに開き、司会は松澤千晶アナウンサーが務めた。
久米田氏が2016年から20年にかけマンガ誌『月刊少年マガジン』(講談社)で連載していた作品が原作。娘・後藤姫(高橋李依)に漫画家であることを隠し通そうとする父・後藤可久士(CV.神谷浩史)の姿をコミカルに描き出したハートフルな物語でアニメ化もされた。本作ではTVアニメとは違ったエンディングとなっていることが特徴となる。この日登壇したキャストは、可久士のアシスタント・墨田羅砂役の安野、姫のクラスメイトで一緒に『めぐろ川たんていじむしょ』として活動する古武シルビア役の小澤と東御ひな役の本渡と橘地莉子役の和氣となっている。
松澤アナも可久士の描いたとされる『風のタイツ』のTシャツ姿や、久米田氏が本日の華やかな女性キャストの華やかさを引き立たせるため「声優さんたちの(衣装が)青に対して土色で」と、意識したという衣装と説明。それが村野監督とコンビのように同じ色だったと笑っており、それに合わせるように安野が「素敵な『かくしごと』をイメージしました」という青いドレスコーデでその場でクルリとターンして爽やかな感じを見せる。
そんななか、本渡も似た色の衣装だったということで「土の一員として(笑)」と、機転を利かせたコメントで、会場を沸かせたかと思えば、隣にいた小澤が「脱いで脱いで(笑)」と、テンポよく声をかけるコンビネーションを見せ、ワチャワチャした感じで盛り上げた。
作品の見どころについては、小澤は「全話観るのが忙しかったら、劇場版は全部凝縮されていていいところが詰まっていて」とアピールしたり、和氣も「笑えるプラス感動できる作品です。私達小学生組も出演していますし、ギャグ、感動して」。本渡は、「細かいところに気づけたりします!お笑いのコントを見ているみたいで、感動する場所はめちゃめちゃ涙を誘われるんですけど、すれ違い続けるさまも好きでした」と言いつつ「どうしたら、こんなに面白いことを思いつけるんですか?」と、久米田氏に質問を寄せたが、久米田氏は「面白かったら、もうちょっと売れてると思います(苦笑)。売れてないことはないけど、そんなではないです」と、ひょうひょうと受け答えして、観客たちを笑わせていた。
上映後の舞台あいさつでネタバレしながらだったが、安野は劇場版のエンディング曲の選曲を「拍手を贈りたいです!あのエンディングを観に来ました!最後がいい意味でニクかったですね!あーこうくるこのこのセリフを言う!」ととにかく大興奮で褒めたたえ、村野監督は「TVアニメの最終回で使えなかったので、使わないとと思って。あのエンディングを流したいから作ったというところがあります」とも。ちなみに、高橋はそのラストにセリフがあるそうだが、そこはとても緊張したそうだ。
続けて、作品の女性キャラクターを娘にするなら?という質問が久米田氏に飛んだが、「自分生み出したキャラクターは家族みたいなものなので」と、声のトーンを変え大喜利のお手本のようなコメントをニヤリとしながら話していた。
ほかにも、以前に本作のイベントがあったそうで、そこでダンスしたことを、キャスト陣が振りを「らんらん♪」といった無邪気な感じで手をふるものだったことを再現していたが高橋は「もう20代ですけど、心が洗われるような感じで」と、恥ずかしげにしていると、安野が「気持ちだけは10歳になって」と乗っかり盛り上がっていた。
最後に高橋から「TVアニメの放送はコロナ禍がはじまったくらいのときだったので、『かくしごと』があって春を乗り切れたなというくらいで、劇場編集版っていう1個こんなルートがあったんだというくらい原作で描かれたもう1つのエンディングを描けたことが嬉しく思います。この作品がじわじわ人気になることを願っています」と、メッセージを寄せていた。
『劇場編集版 かくしごと ―ひめごとはなんですか―』は公開中!
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