俳優・藤原竜也、土屋太鳳、風間俊介、西野七瀬が12日、東京・丸の内ピカデリーで映画『鳩の撃退法』(監督:タカハタ秀太/配給:松竹)完成披露イベントをタカハタ監督とともに開き、司会は青木源太アナが務めた。
累計発行部数は16万部を突破し、第6回山田風太郎賞を受賞した作品。元直木賞作家・津田伸一(藤原)が書いている途中の新作小説が、小説の中だけの話とは思えないような展開を見せ、担当編集者の鳥飼(土屋)が本当にフィクションなのか【検証】を始めるが、そこには【驚愕の真実】が待ち受けることとなる……という先の読めない展開が連発する。富山でオールロケを敢行したことも特徴だ。
藤原は「この作品は難しいなと思っていて、これは小説の中の自分なのかそうではないのかと考えながらでした」と、複雑怪奇な作品といだすとほかのキャストもどんどん続くことに。
土屋は「女優としても映画ファンとしてもここまで謎が多い作品はそうそうないのではないかと思っています。謎にまみれて深堀りをして頂ければ」といえば、風間も「この作品はみなさんが観終わった後に、こう思うという考察が生まれるような、みなさんの頭の中で考えて、頂いて進化していくものだと思っています。いままでにないお芝居の現場でした」。西野も「この映画の台本を頂いたときに1回ではスッキリ理解できなくて、複雑でしたけど面白いストーリーだったので試写で観たときになるほどと思いました。大いに楽しんでもらえたらいいなと思っています」というほどのものだったそうだ。
撮影では、土屋は「竜也さんのセリフのスピード感がドキドキ・ハラハラするんです。舞台を観ているような感覚になるのも見どころの1つかなって」と、アピールしたり撮影外では「竜也さんが教えてくれた富山のバーがあって、マネージャーさんと一緒に行ったら竜也さんがそこにいて、すごくなじんでいらっしゃって、また撮影に戻ってきたというくらいで(笑)」というと、藤原はひたすら苦笑い。
一方、西野は現場ですごく緊張していたことから、タカハタ監督の提案で本編には収められてはいないそうだが、キャスト陣から距離を縮めるためにお姫様抱っことかをされることがあったといい、「なんか照れちゃいました。でも気持ちは緊張していたのは縮まりました」と、本当に効果があったと笑いながら話していた。
続けて、土屋が、藤原が撮影で東京行きの新幹線終電車の時間に間に合うように藤原が“調整”というかすごい頑張りを見せていたと証言して、心当たりがあったのか藤原を焦らせる一幕もありつつ、謎を感じた奇妙な体験を披露するコーナーへ。
風間は本作で藤原と初共演したがだいぶ昔に電話で会話をしたことがあったといい、「友人がその作品に出演していて電話していたときに、『藤原竜也くんが(電話を)かわって』というからかわったんです。そうしたら、『どうも、藤原竜也です』といったので、僕も風間俊介ですとあいさつしたんですが、『そっか、風間くんか。ありがとう』と言ってて。あれなんだったんですか?」と、“謎のあいさつ”があったと藤原に詰め寄ると、藤原は記憶にないとただただ苦笑い。
土屋は自身が行っていない場所にいたといろんな方から連絡を受けて「ドッペルゲンガーが出たんじゃ」という体験をしたということや西野は、「前に寮にいたときに、たまに窓を開けたまま寝ていたことがあったんですけど、開けているときだけ、ちーんというなんという音がしてて、うるさいなと思って締めていたんですけど、隣に家はないんですよ」と、怪談のように背筋が少し寒くなりそうな話をはじめ、藤原はじめ、その部屋のことに興味津々。そこで続けて、「その部屋“いろいろあった部屋”なんです。知ってる子がみんな住んでいて、走っている音が聞こえてきたことがあったんですけど、よく考えたら今日この子、仕事でいないなって」と、知らない足音が聞こえたとエピソードを披露していた。
映画『鳩の撃退法』は8月27日より全国公開予定!