シンガーソングライター・miletが22日、東京ガーデンシアターで初となる全国ホールツアー『milet 1st tour SEVENTH HEAVEN』ファイナル公演を開催し、全11ヶ所におよぶツアーを完走した。
milet(ミレイ)は、昨年6月にリリースした1stフルアルバム『eyes』がBillboard JAPAN『HOT ALBUMS』で2週連続で1位を獲得、その後も8週連続でTOP10入りを果たすなどロングセールスを記録。ゴールドディスクにも認定された。そして2020年末にはデビューからわずか1年半というスピードで『第71回NHK紅白歌合戦』に初出演を果たすなど、勢いを見せていることで知られる。
本ツアーはデビュー3年目にして実現したもので、6月5日の神奈川・ハーモニーホール座間を手始め京都、北海道、宮城、福岡、広島、愛知、大阪、新潟、兵庫とめぐり東京でファイナルを迎える。昨年コロナウィルスの影響により全国ツアーが2度中止されたことを乗り越えてのものとなった。
「音楽の力で皆をHEAVENに行ったような思いにしたい」という意味で付けられた今回の『SEVENTH HEAVEN』。そんなライブはOpening SEが鳴りやむとともに、ステージに設置された幕にmiletのシルエットが映し出されてスタートし、会場に集まったファンが一気に立ち上がるなか楽曲『Again and Again』から幕開けした。
1サビに差し掛かる直前、ブレイク空けと共に幕が一気に落とされ、上下黒のジャケット・パンツスタイルでクールに登場したmilet。そのまま『Diving Board』『航海前夜』
『Who I Am』の4曲を披露し早くも会場は手拍子の嵐、大きな盛り上がりをみせた。
ライブはデビュー曲『inside you』をきっかけに天国とは一変、“地獄モード”へ。miletの持ち味である響くように耳に入ってくる中低音の歌声、そんな歌声とともに繰り広げられるダークな演出で集まったファンたちは“地獄パート”の虜になってゆく。そんな“地獄パート”はmiletの楽曲の中でもエッジが効いている『checkmate』をファイアーボールの演出とともに披露され締めくくられた。
後半、インタールードを挟んでフェミニンなネイビードレスに衣装替えしたmilet。“地獄パート”からまた一変した楽曲『One Touch』が始まり、キュートな1面も披露する。そんな後半戦は新曲『Wake Me Up』『On the Edge』や大ヒット曲『us』なども披露され会場のボルテージは一気に最高潮に。
その中でも『Prover』はmiletとピアノのみの構成で披露され、milet自身も集まったファンらも涙を流す場面が。そして本編ラストを飾ったのは「あなたと私の曲です」という言葉を添えて『You & I』をパフォーマンス。ラストサビでは散々にまばゆい光を放つミラーボール演出と共に会場一体となって本編を締めくくった。
鳴りやまぬアンコール拍手を受け、再びステージに舞い戻ったmilet。「こんな時代だけど苦しい時も走り続けられたのはみなさんのおかげです。何かあればみなさんの顔を思い浮かべていました。会えない時間が長かったからこそみなさんを想っていました。このツアーファイナルではそんなみなさんにお礼が言いたかったんです。本当にありがとうございます」という言葉と共にファンを想って書いたという新曲『Ordinary days』(日本テレビ系水曜ドラマ「ハコヅメ~たたかう!交番女子~」主題歌)を涙を堪えながら披露。
アンコールの最後は『Grab the air』まさしく晴天・天国まで突き抜けていくような歌声でファンとの絆を噛みしめるように歌い上げ、大盛況のうちに終了した。
■「milet 1st tour SEVENTH HEAVEN」ファイナル公演@東京ガーデンシアター セットリスト
01.Again and Again
02.Diving Board
03.航海前夜
04.Who I Am
05.inside you
06.Dome
07.Fire Arrow
08.Waterfall
09.checkmate
10.One Touch
11.Wake Me Up
12.Prover
13.Somebody
14.On the Edge
15.us
16.Fine Line
17.You & I
ENCORE
01.Ordinary days
02.The Love We’ve Made
03.Grab the air