アイドルグループ『A.B.C-Z』の橋本良亮(28)が27日、東京・紀伊國屋サザンシアター TAKASHIMAYAで主演朗読劇「『ピース』-peace or piece?-」(上演台本・演出:鈴木勝秀)東京公演公開ゲネプロを開き、上演後に俳優・篠井英介(62)、演出の鈴木氏とともにメディアの取材に応じた。
“スズカツ”の愛称で親しまれる鈴木氏オリジナル脚本。衛生的=正義という考え方が蔓延し、犯罪の告発は美徳とされ一般市民がおたがいを監視しているという近未来の社会が舞台。『衛生』の象徴である白い服を着る正体不明の若い男・レンジョウと、レンジョウが通うウォーター・バーを営むオカモト(篠井)の姿を描く。
すでに今月15日からの大阪公演を経ての東京公演となり、橋本は「初日を迎えるのが期間が空いたので、新鮮な気持ちで迎えられると思います」と、切り替えているそう。ちなみに、大阪公演の反響はどうだったのかと質問が飛ぶと、橋本はちょっと困り顔で鈴木氏に振り、「いいらしいですよ」と鈴木氏がいうと笑顔を浮かべながら、「『これ朗読劇なの!?』と言う反応があって、これは劇だねという反応でした」と、橋本。
この日の橋本はスラリとした印象だったということで「役のために痩せた?」との声も飛んだが、橋本は「夏になると痩せられるんです。いま(『A.B.C-Z』も)ツアーですし。それに、ベジタリアンという役としては丁度いいかなって」と、サラリと返答し、報道陣を沸かせた。
続けて、篠井へ橋本の印象と問うと、「真面目な感じです。本当はどうか知りませんよ(笑)。でも、息子くらいの年齢で、敬って頂いて支えて頂いているという感じです」と、よくしてもらっているといい、逆に橋本も「落ち着くんですよ。ふわっとしたオーラがあって」と、いい関係を築けているようだった。
けいこの話題となると、橋本は昨年に引き続き鈴木氏の演出を受けているということもあり、「去年に比べて免疫がついたというか。けいこの仕方が独特なんです。食べ物も食べないし、飲み物も飲まないし、でも、2、3時間で終わるんです」と語る。このけいこ方法について、鈴木氏は「そのくらいが丁度いいんです。いつでも余力を残しておいてるんです。どうしたらいいのか、放っておくと、はっしー(橋本の愛称)は考えてくるので、進行が早くていいです。こんなことを言っておくと考えてくるかなと言うのを1日1個くらい言うんです」と、全幅の信頼からだそうで、「はっしー自身が考えない人だったら5時間、6時間くらいやるんですけど」と、笑う。
この鈴木氏のコメントに得心いったという様子の橋本は「シャンプーしながら、こういうことなのかなと考えてますね」と、うなずき、鈴木氏も「はっしーは、本番で伸びるというか、密度を濃くしていけるんです、僕みたいに毎日見ている人はわかると思います。観に来て頂ければ頂けるほど楽しめると思います」と、アピールにつなげていた。
なお劇中ではレンジョウが“M”という設定なのだそうだが、この辺は自身と似ている?との質問も飛び、「僕はどちらかというとドSですね」と笑うと、「褒められて伸びるタイプで叱られると沈んじゃうんで(苦笑)」と答えたり、作品に引っ掛けて革命を起こしたいことはないかとの問いかけに、橋本は「こんな状況でもみなさんを幸せにできるような何かを探したいですね」と、しみじみだった。
ほかにも五輪期間ということで、注目しているスポーツは?との質問も飛んだが、「サーフィンの決勝が、きょういまの時間やっているので、すごく気になるんです!」と、ここばかりは心ここにあらずといった返答で篠井、鈴木氏、報道陣の笑いを誘っていた。
そして橋本から「千秋楽までいろんなことに挑戦していろんな部分を変えていきたいなと思います。スズカツさんのチームだからこそ、生き生きやらせてもらっているのかなと。あした初日を迎えます。オリンピックで盛り上がっているなか、国立競技場の隣でアツい演劇をしています。みなさまにお見守られながら、千秋楽を迎えられたらと思っています」と、メッセージを寄せていた。
朗読劇「『ピース』-peace or piece?-」東京公演は28日から8月8日まで紀伊國屋サザンシアター TAKASHIMAYAにて上演予定!
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※記事内舞台写真は(c)朗読劇『ピース』-peace or piece?-/撮影:伊藤智美