人気アイドルグループ『嵐』松本潤(34)、女優・有村架純(24)が16日、東京・TOHOシネマズ六本木で映画『ナラタージュ』(監督:行定勲/配給:東宝=アスミック・エース)大ヒット舞台あいさつを行定監督(49)とともに開いた。
作家・島本理生氏原作で『この恋愛小説がすごい!』第1位にも輝いた同名小説が原作。高校教師・葉山(松本)と生徒・泉(有村)として出会った2人が、ときが経ち、再会した後、決して許されはしない、究極の恋に落ちていく姿が描かれる。
この日は、あいにくの雨ということで、松本は「お足元の悪い日に劇場に足を運んで頂いて嬉しいです」と言いつつ、本作は雨の描写も多い作品とあってか、「むしろいい日だなと個人的には思いました」と、縁を感じているそう。それは有村も一緒だったようで、「『雨が降るたび、いまもあなたを思い出す』と泉のセリフがあるんですけど、私は雨が降るたびに『ナラタージュ』を思い出すんだろうなって思っています」と、しみじみだった。
作品が公開され9日経ったが周囲からの反響も高いようで、松本は、「僕自身も普段連絡がない友人から、連絡を頂くことが多くて。年上の友人からも、『どうしても伝えたくて』と、長い感想をくれました。それに、平日の劇場にも入っていると友人から聞いて」と、手応えを感じているそうで、「語り合うということができる映画なんだなって思います。観て思ったことが違うんだろうなって」と、感想を。
本作を通して松本は、「この作品に出会えて、参加させて頂いたことでお芝居の、表現の幅が広がったんじゃないかなと思います。いままでやったことがない役でしたし、演技もだいぶ削ぎ落とした方向でやっていたので、自分がいままでやっていた方向と逆の方向にやっていたんです。全然違う役をできるようになったらいいなと思いました」と、収穫も大きかったようだ。
行定監督は本作がハズレたら路線替えをしようと思った発言し2人を驚かせていたが、そんな行定監督はサプライズで2人へ向けた手紙を司会から代読することに。松本へは酒の席で熱く演技論をかわしたことや今後また一緒に仕事ができることを楽しみにしていると伝えられて感無量といった表情。一方の有村は「お手紙を頂いて、なんかいままでやってきてよかったなと思いました」と、溢れる涙がとまらず。
それを見ていた松本は、「ここでハンカチを渡せればいいんだけど、ないんだよ架純ちゃん」と苦笑いしつつ、スタッフにハンカチを持ってくるよう促す紳士ぶりを見せる一幕もあった。
最後に松本から、「本当に『ナラタージュ』という作品を愛して頂けてすごく嬉しく思っています。感無量です」と、瞳を潤ませていた映画『ナラタージュ』は全国ロードショー中!