アイドルグループ『TOKIO』松岡昌宏、泉里香、池田鉄洋、『A.B.C-Z』戸塚祥太が17日、都内で『連続ドラマW 密告はうたう 警視庁監察ファイル』(WOWOW)完成報告会を内片輝監督とともに開いた。
4万人を超える警視庁職員の不正を突き止め、「警察の中の警察」とも称される警視庁人事一課(通称:ジンイチ)監察係にフォーカスを当てたハードボイルド・サスペンス。松岡は、ある事件の捜査中に後輩刑事・斎藤(戸塚)を殉職で失い、捜査一課からジンイチに異動となった主人公・佐良正輝役を演じる。一通の密告文に端を発して、かつての同僚・皆口の監察を命じられた佐良。行動確認(尾行)を進めるうちに、ある未解決の殺人事件との接点、そして過去の殉職事件の真相が次第に浮かびあがってくる……。
スーツ姿で登場した松岡は「とても濃厚な撮影時間を過ごさせてもらいました。里香ちゃんと鉄洋さんと、うちの戸塚と、的確な指示を監督にして頂き、いろんなことをやらせて頂きました」と、しみじみ。戸塚は、「物語の謎を引っ張っていく、謎の役どころで随所に出てくるのでよろしくお願いします」と、あいさつした。
作品を撮り終えて、松岡「ジンイチという場所が、ちょっと僕らの知らない世界なんです。役にアプローチするときに普段資料とかは読み込まないんですけど、捜査一課はなんとなくわからないですけど、この作品は見ないと分からないなと思って。池鉄さんと話していたんですけど、この台本6回読み直しました」と、専門的な部分をしっかり固めていったそうだが、「話は分かりやすいんですけど、自分が引き込まれてました」と、物語に魅了もされていたそうだ。
さらに役作りへ、松岡は「普段はキャラクターの自分に似たこところからヒントを得てそこから作っていくことが多いんですけど、佐良は全然違っていたので、ゼロからいままで使ったことない材料でやらせて頂きました」と、新鮮な気持ちで臨めたそうだ。
一方、戸塚は、本作で松岡とドラマ初共演。
「これまでにないほど、松岡さんと近い距離で撮影させて頂いて勉強させて頂きましたね。とくに現場での存在の仕方とか、カメラが回ってない瞬間でもずっと松岡さんで居てくれるんです。でも、アクションに入るとすぐに佐良に入るんです。どうやるんだ!?と思って。(撮影の合間にも)台本を読んだり確認とかも一切してなくて、現場のことを監督と話したりしてムードを作ったりして、これがスターかと思って!」と、現場のことを語ると、これには松岡も上機嫌で身を乗り出し、「飯おごってやる!」とニッコリで、戸塚も「ありがとうございます!仕事しましたね(笑)」と、律儀に一礼する姿も。
その背中を見ていた当時、戸塚は「自分のなかでブレていて定まっていない部分があったんですけど、目標を定められたというか、頑張れば、こういうところまで行けるかもしないと思って、みなぎるエネルギーをもらった気がします」と、今後の活動の指針になったよう。すると松岡は、「的確に良いとこちゃんと見てますね(笑)」と額面通りに受け取ってにんまりしつつ、「僕の辞書に謙遜という言葉はありませんから!」とおどけトークを盛り上げた。
戸塚による松岡トークは止まらず、「撮影参加させて頂いた日数はそんなに多くはないですけど、僕はガッチガチで緊張していたんです。それを松岡さんはすぐに察してくれて話してくれたんです」と、気を使ってもらった思い出とともに「撮影で満月だった日があったんです。それで撮影終わって、松岡さんが『満月見えるぞ!』って言われて、僕は『あっ、見えますね』と返していたんですけど、僕からは上半分くらいしか見えてなくて、それを見た松岡さんが『おまえそこからじゃ全部見えないだろ。こっちだよ』といって、僕の手を掴んで、満月の見えるところまで連れて行ってくれたんです。これ僕が女性だったら確実に落ちてますよ!すぐに携帯にメモしました!本当に格好良いんですよ!TVで見ているままの松岡さんなんですよ!」と、興奮気味にまくしたてると、松岡は冷静に「お前なに“うたって”んだ!」と、作品のタイトルを入れながら見事なツッコミを入れていた。
それだけ慕われていた松岡だが、戸塚に対しては「事務所の先輩後輩とはいえプロフェショナルですから。それはそれでいつも僕は後輩として見てないので、こういうお芝居をする人なんだと刺激を受けました。先にやっている僕としては食われたらヤバいなと思いながらでしたよ」と意識していたといい、戸塚は「幸せですね。怖いです」と、恐縮していた。
ほかにも、戸塚は血のりを出す機器を装着して撮影したそうだが、そのシーンに池田は「妙に色気があったんですけどあれは?」と詰め寄ると戸塚は「監督の指示です」とディレクション通りのものだったと明かしていた。
『連続ドラマW 密告はうたう 警視庁監察ファイル』は22日午後10時より全6話で放送・配信スタート!
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