俳優・沢口靖子(56)、内藤剛志(66)、若村麻由美(54)、風間トオル(59)、斉藤暁(67)、渡部秀(29)、山本ひかる(30)、石井一彰(37)が4日、東京・丸の内TOEIで映画『科捜研の女 -劇場版-』(監督:兼﨑涼介/配給:東映)公開記念舞台あいさつを兼﨑監督とともに開いた。
1999年の放送開始から20年以上にわたり放送されている“科学捜査ミステリー”ドラマ。沢口演じる榊マリコをはじめとする“科捜研”のスペシャリストたちが活躍する作品で、初の映画化となる。本作では、世界同時多発不審死事件が起こり、京都を手始めに世界中に死の連鎖が広がっていく……。現代最新科学では解き明かせないトリックを操る“史上最強の敵”として立ちはだかる天才科学者・加賀野亘は(佐々木蔵之介)も現れ、榊マリコに究極の決断が迫られる……。
全国191の劇場でライブビューイングが行われるなか、上映後に役の衣装で登場したキャスト陣。この日が初めて観客を前にした舞台あいさつとあり、拍手が送られると沢口は「みなさま熱い拍手をありがとうございます。配信で観ている、全国のみなさんご声援聴こえてますよ!こうしてみなさんとお会いできるということで、朝から高揚しております本当に嬉しいです」と、瞳を潤ませ胸いっぱいという様子を見せる。
この日、キャスト陣のバックに観客たちのさまざまなコメントが入った横断幕があったが、科捜研では音声や凶器などの鑑定を行う物理担当の橋口呂太役を演じる渡部はこのなかで「遠くからでも熱く応援したい」という台詞に共感したといい、「距離は遠くても、心の距離を近づけて、マリコというキャラクターが世界を救うということにもなっているので熱いメッセージだなって」としみじみ。
続く、内藤は『こんな時代だからこそ、おれたちにはマリコが必要だ』という言葉をチョイスし、「マリコ自体は絶対に逃げないし裏切らない。最後の2人のシーンでやっちゃん(沢口)の未来を信じる目、あしたは 明るいぞという目、『必要だ』と思います。苦境を乗り越えるためには明日を信じるってことなのかなと思いました」と、感慨を感じたそう。
沢口は、『小さいころから観ていた科捜研の女にはいつも助けられていました』というコメントを選び、「私はみなさんからの熱いメッセージに助けられました!ジーンと来ています!!幅広い層が愛してくださっている作品なんだとあらためて噛み締めています。いろんな楽しみ方をしてくれていているんだなって」と、観客へお礼のメッセージとともに胸の内を語った。
作品の見どころへ沢口は、「マリコと土門薫(内藤)は同じ方向を見ています。事件を解決するたびに、絆が深まっています。この作品では2人の絆が近くなっています」と挙げたり、石井はロケをした東福寺の鮮明な風景、渡部はラストシーンの部分が「お気に入りでチーム科捜研と感じられるシーンでした」とのことだった。
最後にあらためて沢口から「映画のお話があったのはいまからちょうど2年前でした。『科捜研の女』は4クール連続撮影中で撮影に追われていた2019年の秋でした。長年支えてくださったファンのみなさまに感謝の気持を込めて、精いっぱい演じようと誓いました。そのとき、あとでこんな(新型コロナウイルス感染拡大の)大変な事態が来ると思いませんでしたが、みなさまの前に立つことができて嬉しいです。こうしてこの場に立てているのもみなさまのおかげです」と、あふれる気持ちを再び瞳を潤ませながらスピーチしていた。
映画『科捜研の女 -劇場版-』は公開中!