アイドルグループ『ジャニーズWEST』桐山照史、“セクゾ”こと『Sexy Zone』松島聡が5日、東京・池袋の東京建物 Brillia HALLで舞台『赤シャツ』(演出:宮田慶子)ゲネプロを前に俳優・高橋ひとみとともに取材会を開いた。
作家・夏目漱石の名作『坊っちゃん』の主人公・坊っちゃんに敵役として登場するイヤミなインテリ教頭の“赤シャツ”を主人公にした作品。劇作家・マキノノゾミ氏が書き下ろし、マキノ氏といくつもの作品でタッグを組んできた宮田慶子氏の演出により、2001年に初演され、以降、幾度も上演されてきた傑作喜劇となる。共演に“セクゾ”の愛称で親しまれる『Sexy Zone』松島聡、おかやまはじめ、矢柴俊博、桜咲彩花、植本純米、神農直隆、越村友一、北香那、吉村卓也、パシャ・ペチコ、高橋ひとみがキャスティングされている。
初日を直前に迎え桐山から「1ヶ月弱みんなで、けいこをしてきましたし、僕のことですけど、前作がコロナで途中で止まってしまったという悔しい思いがあって、今回こうしてお客さまの前で板の上に立てるというのは嬉しいです」と、笑顔とともにあふれんばかりの気持ちとともに、松島に向け「初めての舞台なので、かっこいい先輩というか、赤シャツってこういう人なんだなっていう背中を見せられるように頑張りたいと思います」と、意気込む。
この“背中”という部分を詳しく問うと、「僕も先輩のバックにつかせてもらったときの背中。とくに僕は『関ジャニ∞』さんのバックによくつかせてもらってましたけど、なんかこう、言葉じゃなくて背中から感じるものがあったんですよ。それを感じてもらえたらって。『一緒に板の上に立てて、お芝居って楽しい!』『お客さんの前でパフォーマンスするエンタメって楽しい!』ということを感じてもらいたいです」と、噛み砕いて話をしていた。
座長の桐山について、松島は「照史くんは現場での気配りがすごくて、自分もいつかもし座長として立つ機会があった時に、照史くんの背中を見て育ったんだよっていうのを受け継いでみなさんに渡していけたらいいなと思っています」とのコメントが飛び出すと、桐山は「キュンです」と、指ハートを作ってにっこりだった。
そんな桐山はカンパニーから慕われていたようで、けいこ期間中の8月31日には「スタッフさんからは、赤い木箱に入った僕が買えないような泡盛を頂きました。カンパニーのみなさんからは劇中に出てくるウイスキーがあって、そのラベルを僕のものにしてくださっているお酒を頂きました」と、温かく祝ってもらったそう。しかし桐山としてはそのもらったお酒を「本当はきょう初日が開けた後に、乾杯をしたいんですけど、みなさんで撮った写真を見ながら飲みたいです」と、少しだけ寂しそうだった。
ちなみに、松島からは「白いお花をくれたんですよ!こんなセクシーなことあります!?」と、驚いたそう。そのもらったときのシチュエーションへ「(赤シャツの弟)武右衛門のけいこが早く終わったんですけど、最後のけいこが終わった時に、ブワーッと走ってきて『照史くーん!お誕生日おめでとうございます!』って、白いお花ですよ!……丁重に断りましたよね」といい、これには松島も「(返答が)早かったですよね」と、苦笑い。そのかわりに好きな赤ワインとオシャレなグラスをもらったそう。
ここで記者が松島に「あげたのはセクシーローズじゃなかった?」と聞くと、松島は消え入るような声で「セクシーローズです……」といい、桐山は「中島くんといいこの子といい、Sexy Zoneはなんでみんな花をくれるの!ビックリした」と、驚いていたようだった。
ほかにも作品が噂話が1人歩きするというテーマにかけて『ジャニーズWEST』内の噂話は何かある?との質問が飛んだ際に、桐山は言いづらそうに「名前をあげてしまうと失礼になってしまうんですけど、1週間か2週間前ですかね。メンバーの1人が初日の幕をあけられたときに、ドラマを見てないのに『見てる!』みたいな……。メンバー全員がそうやという雰囲気が出ていますが、私は全部見ております!それだけは言っておきます!私は重岡(大毅)くんのも、濵田(崇裕)くんのもしっかり見させてもらっています!」と、念押ししていた。
ほかにも桐山は前の舞台が新型コロナウイルス感染拡大の影響により途中で終わってしまったということもあり、エンタメについて語ることがあり、「僕はエンタメでパフォーマンスさせて頂く立場を果たさせて頂いてますが、やっぱり家に帰ったり、僕もそうですけど、お客さんとして演劇を見させてもらうことも多々あります。そういったときに、たとえばお仕事で大変だったことも、TVを見てクスッと笑ったときにふと肩の荷が降りたり、みんなで小瀧(望)くんの舞台を観劇させてもらいましたけど、そのときに、笑ったり感動したり、気持ちが動いたりって癒やしの場でもあるんです。こういう場がなくならないように、絶えないようにエンタメを続けていきたいなと思います。やっている僕からしても、エネルギーをもらう元気の源でもあるので携われているのは本当に幸せだと思います。でも、実はお客さまから頂いていることが多かったり、その恩返しといいますか、せっかく僕たちのために時間を使って足を運んで頂いてという、お客さまに恩返しするつもりで楽しんでもらえたら」と、熱い胸のうちを語っていた。
『ジャニーズWEST』のメンバーは観に来る?との質問には「ドラマを撮影している子もいれば、舞台が本番中の子もいます。けいこがもうすぐ始まるという子もいるので、すごく忙しいみなさんで来て頂けるか分からないです。でも、僕らのグループって、絶対に観る文化があるんです。勝手に楽屋に座っていることもあって、僕のおかしとか食べてるんで、家族みたいに和気あいあいでとしているので、来てくれたら温かくて嬉しいですけど、いまの仕事の方を優先してもらえたら」とのことだった。
最後に桐山から「この時期に舞台に立てる喜びをカンパニー一同感じながら演じたいと思います。『坊っちゃん』を読んだことのない方も、夏目漱石さんのファンも楽しんでもらえると思います。明治の時代、令和と違う空気感、『坊っちゃん』のサブストーリーで赤シャツは実はこう考えていたんだとか、本当は良いやつではないかったのかという謎解きにもなっていると思います」と、アピールしていた。
『赤シャツ』東京公演は5日から同20日まで東京建物 Brillia HALLにて、大阪公演は25日から同28日まで森ノ宮ピロティホールにて上演予定!
■キャスト
桐山照史(ジャニーズWEST) 赤シャツ(教頭)
松島聡(Sexy Zone) 武右衛門(赤シャツの弟)
おかやまはじめ 狸(校長)
矢柴俊博 福地記者(「四国新聞」の記者)
桜咲彩花 小鈴(芸者)
植本純米 金太郎(宿屋兼料理屋「角屋」の番頭)
神農直隆 山嵐(数学教師 堀田)
越村友一 野だいこ(画学教師 吉川)
北香那 マドンナ(代議士令嬢 遠山はる子)
吉村卓也 うらなり(英語教師 古賀)
パシャ・ペチコ ウラジミール(捕虜となったロシア人将校)
高橋ひとみ ウシ(「赤シャツ」家の下女)
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