田中圭「死神さん」で演じた儀藤に惚れ込み「続編やりたい……暴れたい……」と心情！竹中直人からは「強い意志」感じたエピソードや前田敦子から「長台詞」証言

　俳優・田中圭（37）が7日、都内で主演ドラマ『死神さん』配信記念イベントを俳優・前田敦子（30）、竹中直人（65）、堤幸彦監督（65）とともに行った。

　本作は、作家・大倉崇裕氏の同名小説が原作。田中が演じる主人公・儀藤堅忍（ぎどうけんにん）は、警視庁内にある謎の部署でたったひとり、無罪確定となった事件を再捜査するという変わった刑事。警察組織が掘り返されたくない事件の証言と証拠を徹底的に洗い直して、事件を180度転換させ、真犯人を検挙していく男となっている。それゆえ、彼の相棒になる者も組織から疎まれ、出世の道を閉ざされる……。こういった背景から組織内で「死神」とあだ名され、感謝も愛されもしない状況の中、誰とも群れない儀藤は相棒を常に変えながら、闇に葬られた真相をあぶり出していくという物語となる。

　登場してから自身の役名をど忘れしてしまった竹中に小声で教えてあげるというほのぼのした感じからスタートしつつ、田中は配信でのイベントとなったことへ、「実際にお会いできることに越したことはないですが、みなさんがハッピーな時間をと思っています」と、あいさつ。

　作品へ田中は「儀藤という変なキャラクターは見どころの1つになっていると思います。あと事件が面白いんです！その相棒が毎話毎話替わるので、特別感があってテンポも早いです。1話完結ですけど、全部つながっているので全6話はぽんぽんぽんと観れるのではないかと思います」と、アピール。

　儀藤というキャラクターへ田中は「原作を読ませて頂いて、ファンの方もいらっしゃるので原作の儀藤をどれくらい残せばいいのかな？どうしよう、どうしようという感じで」と、悩んだ部分があったり、「最初正直ほくろつけるんだって。いい感じで目立つんです」と、鼻につけたほくろに一瞬止まったのだとか。

　その鼻にほくろをつけたこともあって田中は「2話に蓮佛美沙子ちゃんが出演しているんですけど、現場で久しぶりと言おうとしたら儀藤の格好をしてるから気づかないんです。嬉しいというかやっていて儀藤は楽しくなってきました」と、気づかれないほど普段の田中とは違うものになったようだ。

　一方、儀藤の“相棒”メイ役を務める前田は「儀藤は長台詞ですよ」と話していたが、田中も「セリフが本当に長くて（苦笑）」と漏らしつつ「ボソボソしゃべったり、淡々としゃべったり、抑揚の付け方もかわっているので、あまり長台詞を喋っているように見えないんです」と、いまいち苦労が伝わりにくい部分もあるようだ。

　竹中は撮影現場で「圭ちゃんが近づいてくるだけで笑っちゃうんです。“うぃふぃー（Wi-Fiのこと）”と言われて“うぃふぃー”とか返すだけなんですけど、圭ちゃんがカワイイから楽しいんですよ（笑）」と、ニコニコだったらしく、田中も「儀藤を竹中さんがおもしろがってくださって。『もし、2ndシーズンがあったら偽儀藤やりたいから呼んでよ』と言ってました。でもセリフ長いですよといったら、『じゃあいいや』とも言ってましたけど（笑）」と楽しげなやりとりを繰り広げたのだとか。とはいえ、竹中としてはもし続編があるなら「違うキャラでもいいから出たいです！」と、訴えていた。

　イベント後半は、作品にちなんでお悩み相談コーナーを開催。前田は朝おなかがすいて目が覚めることがあるということを訴えたり、田中は『もう続編やりたい……暴れたい……』とフリップにしたためており、「儀藤を演じることが楽しくて！完成した作品を観た時に、キャラクターを観るともっとやってもよかったとかも？と、思って。化け物みたいなキャラクターにしたいなと思って」と、心残りがあるそう。

　続けて、“田中の本性を再捜査”するというコーナーも開催。ここで竹中が意志が強いとし、大河ドラマ『軍師官兵衛』の撮影で一緒になったさいに、「カメラ的にはこの位置に立たないといけないという時に、圭ちゃんは動かないんですよ。こっちに来たら良いんじゃないという声もあったんですけど、自分の演技に忠実というか、役に対して忠実なんですよ。強い意志があるからこそ、その位置に行くのはおかしいだろ？という役をとらえたところで動かなかったんです」と、役へのこだわりを窺わせる一面を話していたが、当の田中は「ほんとですか！？」と、覚えておらずといった様子。

　すると、堤監督が本作の撮影を通して竹中のエピソードに思い当たることがあったようで『ロボットである』とフリップにしたためたかと思うと、「儀藤というキャラクターを現場に入れてきてくれていたから本当に撮りやすくて」と、納得といった様子だった。

　そして田中から、「キャラクターにドラマにストーリーにワクワクできるドラマだと思います。噛めば噛むほど味が出る、スルメ的なドラマだと思います。できれば、みなさんのお力で、もう1度儀藤をやれるように、お力を貸して頂ければ嬉しいなと思います」と、呼びかけていた。

　ドラマ『死神さん』は17日よりHuluにて配信予定！