アイドルグループ『KAT-TUN』の上田竜也が主演する舞台『Birdland』(演出:松居大悟)初日公演が9日に開幕する。初日へ向け演出家、キャストのコメントおよび舞台写真が同日、公開された。
2014年に日本でも上演された『夜中に犬に起こった奇妙な事件』で、オリヴィエ賞・トニー賞を受賞した英国を代表する作家、サイモン・スティーヴンスによる戯曲。世界的な人気の絶頂にあるロックスター・ポール(上田)の世界ツアー最後の1週間、ツアーが終わりに近づくにつれ、精神が不安定になっていく……。富や名声によって変えられ、観衆に“スター”として消費されていく一人のロックスターの物語を描く。
共演には安達祐実、玉置玲央、佐津川愛美、目次立樹、池津祥子、岡田義徳がキャスティング。それぞれ1人1人から初日へのコメントが寄せられた。以下全文。
〇上田竜也
誰も体調を崩すことなく無事に本番を迎えられるということに、まず喜びを感じております。
そして今は、この作品がどんな風に感じてもらえるのかすごく気になっています。相手、観客に訴えかける作品なので、1人1人の捉え方は違うでしょうし、それぞれどういう風に思い、何を感じて帰られるのかということがとても楽しみで、幕が上がるのを待っています。
コロナ禍でいろいろな判断がなされる中、それでも足を運んで来てくださる方々には本当に感謝しています。その分、楽しみにしていただいた期待以上のものをお見せできるよう、キャスト・スタッフ一丸となって作品に魂を込めていきますので、ぜひさまざまな感情を持って帰っていただけたらと思います。
〇安達祐実
演出家の松居さんは「自分の言うことだけが正解ではない」といつもおっしゃっていて、皆さんの意見を受け入れ、一緒に考えながら作っていく方。こうした稽古過程は今までの舞台では経験がなかったので、すごく面白かったですし、連帯感を築くこともできて、すごくいい稽古だったと感じています。みなさんが役を作っていく過程を間近で見れて「こういう風になるんだな、舞台ってこうやって出来上がっていくんだな」と、ひしひしと感じることができ、とても素敵な時間でした。
本番が始まっても変化していく作品だと思うので、実際にお客さんの前で演じてみたとき、どういう風に受け取ってもらえるのか、とても楽しみですし、お客さまも観た回によって感じ方は違うかもしれない。(一度観ても)決め込まないで、ドライアイスの煙みたいに、あっちに行ったりこっちに行ったり動いていく様子を、一緒に楽しんでもらえたらと思っています。
〇玉置玲央
まず、このような状況下で初日を迎えられることを大変嬉しく思います。演劇というのは演者とお客様が同じ空間、時間を共にして初めて成立するものです。勇気を出して劇場に足を運んでくださるあなたと、目に見えない『何か』を共有することが出来るのは本当に嬉しいです。
大千穐楽まで座組一同、誰一人欠けることなく無事に走り切り、1人でも多くのお客様とその『何か』を共有できるように、誠心誠意やらせていただきます。
〇佐津川愛美
今回は、みなさんが数役演じたり、劇中では転換もあったりなど、チームワークがすごく大事な作品で、けいこで試行錯誤しながら詰めていきました。本番でさらにチームワークを高めていきたいので、みんなで楽しみながらできたらいいなと思います。
この作品は、主人公であるポールの人間性、人間らしい部分が描かれています。1人の人の人生ということもそうですし、周りの気持ちだったりが繊細に描かれている作品ですので、観客のみなさんも一緒にこの世界に入ってもらえたら、さらに楽しんで頂けると思います。
あとは、怪我なく健康に舞台に立てることを目標にやってきたので、千秋楽まで無事に完走できたらと願っています。
〇目次立樹
この最高のチームで、がっぷり四つに向き合い、日々この『Birdland』を高めてきました!
世界各国で上演し続けられているこの人気作品が、僕らの手によってどんなふうに仕上がったのか、ぜひみなさんに見届けていただきたいです!
舞台でありながら、さらに生々しく訴えかける、刺激的なステージをお届けします!
応援なにとぞよろしくお願いします!
〇池津祥子
もうすぐみなさまに劇場でお会いできるのが何より嬉しいです!
演出の松居さんが「僕達のBirdlandを作りましょう」と挨拶して始まった約一ヶ月の稽古。人見知り気味なキャスト陣が徐々に距離を縮めながら、熱い想いをぶつけ合って創り上げた作品になったと思います。
そしてこれからはお客さまの前で本番を重ねて変化していくであろう『Birdland』を私も目いっぱい楽しみたいと思います。
PARCO劇場でお待ちしております!
〇岡田義徳
僕にとって思い出深いPARCO劇場でのお芝居です。劇場が新しくなってからは初めてのPARCO劇場での舞台で、それがこの作品で良かったなと本当に思っています。
どう伝わるかっていうのは、観に来た人の数だけあると感じる作品なので、これという答えはないかもしれませんが、「何かこういうことが言いたかったんだろうな」とそれぞれに感じ取って帰ってもらえたら嬉しいです。
舞台『Birdland』東京公演は9日から10月3日までPARCO劇場にて、愛知公演は10月9日に刈谷市総合文化センターにて、京都公演は10月15日から同18日まで、福岡公演は10月30、31日に久留米シティプラザ ザ・グランドホールにて上演予定!
※上田竜也過去関連記事
・上田竜也 映画「Endless SHOCK」TOHOシネマズ日比谷でロングラン上映決定で“やっちまった部分”見つかる可能性は「そんな簡単なものじゃない」!堂本光一も「芝居に問題無い部分」
・上田竜也 堂本光一へ「言わないでね」と懇願!“目の回るようなシーン”をジェスチャーで表現
・上田竜也 重岡大毅は「ウザ楽しかったです(笑)」!共演ドラマ「節約ロック ちょっと特別編」クランクアップ
※記事内写真は「撮影:引地信彦」