俳優・沢口靖子(56)、内藤剛志(66)が16日、東京・丸の内TOEIで映画『科捜研の女 -劇場版-』(監督:兼﨑涼介/配給:東映)大ヒット御礼舞台あいさつに主題歌『声』を担当したアーティスト・遥海、兼﨑監督とともに登場した。
1999年の放送開始から20年以上にわたり放送されている“科学捜査ミステリー”ドラマ。沢口演じる榊マリコをはじめとする“科捜研”のスペシャリストたちが活躍する作品で、初の映画化となる。本作では、世界同時多発不審死事件が起こり、京都を手始めに世界中に死の連鎖が広がっていく……。現代最新科学では解き明かせないトリックを操る“史上最強の敵”として立ちはだかる天才科学者・加賀野亘(佐々木蔵之介)も現れ、榊マリコに究極の決断が迫られる……。
白衣に榊マリコの名札をつけて登場した沢口。「きょうは嬉しいごあいさつに駆けつけて参りました!ありがとうございます!」と、ニッコリ。
公開から役2週間、沢口のもとにも感想が届いているそうで「『とにかく面白かった!』『クレヨンしんちゃんや、名探偵コナンのように毎年1作作ってほしい!』『佐々木蔵之介さんとの対峙は迫力があってよかったです!』『クライマックスのシーンは、どうなるのかとハラハラして最後は家族で大満足です!』という声が届いています」と、さまざまに届いているといい、内藤に至っては「同業者から『そのやり方があったのか!』と言われることが多くて。みんな悔しいと思っていると思います」と、してやったりといった感じでニンマリ。
ちなみに、内藤としては、SNSでの感想のなかで、「僕が見たなかでは1人もネタバレをしている人がいないんです。みんなが楽しむ方法を、みんなで考えてくれているのかなって」と、感激したとも話していた。
続けて、内藤としては、本作のカメラワークに気になる点があるそうで、「僕とかがいろんな人に聞き込みするじゃないですか。あのときはカメラが横の移動なんです。それは常にそうなんです。でも、マリコのときは横に動いていて、蔵之介のところは円を描くように動いていくんです。横の移動のときは何かを疑っている感じがしています。カメラももう1人の登場人物という方ももう1回観てもらえれば」と、持論を展開。
兼﨑監督は、この内藤の話を認めながら演出上として「科捜研の部屋はメンバーみなさんに動いてもらうことを基本的に考えています。ですが、今回の映画ではあまりカットを割らないようにしているんです。内藤さんの言うように、ワンカットで物語を作る時にオチがないといけないと思って、マリコさんがオチを作るようにカメラのワークと沢口さんの動きをお願いしました」と、裏話も。
そういったカメラワークの部分で詳細に打ち合わせをしていたのかへ沢口は「そういうお話はしてませんが、TVドラマもそうですが劇場版はとくに1シーン1シーン明確なイメージを持ってらっしゃって。それが気持ちがピッタリハマるんです。ですので、その動きがハマりました。より心情が広がっていった感じがありました」とのことだった。
ほかにも、マリコが自分の耳を引っ張り相手も釣られるというシーンは、考えに考え抜いた末に当日朝に沢口が思いついてうまくいったという話なども飛び出していた。
イベント内ではドラマの方の『科捜研の女』Season21が10月14日より毎週木曜午後8時から2クールで放送されるとともに、主題歌を遥海の楽曲『声』となったことも発表。内藤によるとマリコの元夫役を演じる渡辺いっけいが再登場するそうだが、内藤は沢口に「俺といっけいどっちが好きなの?いつもはぐらかされてしまって」と詰め寄ったが、沢口は、「マリコがどちらを選択するのか楽しみにしていてください」と、笑みをたたえながら煙に巻いて、場内は沸き返っていた。
そして沢口から「みなさまの応援のおかげで、きょうこうしてもう1度この場に立つことができました。あらためてこれまで応援してくださったみなさま本当にありがとうございます。劇場版が無事公開され、新たなシリーズが公開されますが、『科捜研の女』にはまだまだ見たことのないステージが広がっていたんだと、底しれぬ魅力を感じています。みなさんの知らない、新たな科学の世界に引っ張っていきますので、これからもマリコと一緒に『科捜研の女』を楽しんでくださいね!」と、メッセージを寄せていた。
映画『科捜研の女 -劇場版-』は公開中!
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