崎山つばさ「クロガラス0」撮影でリアルな“警察沙汰”も監督が「クレイジー」！植田圭輔崎山発言に「かつてないですよ。記者さんに『ビビってんすか？』って！」

　俳優・崎山つばさ、植田圭輔が18日、東京・シネマート新宿で映画『クロガラス0』（監督・脚本：小南敏也）公開記念舞台あいさつを小南監督とともに開いた。

　金と欲望が渦巻く新宿歌舞伎町を舞台に解決屋が活躍する黒社会系アクションエンターテインメント。これまでに、『クロガラス1』『クロガラス2』が2019年に公開され、崎山は黒斗役で主演し、植田圭輔は悠哉役で共演している。本作では、黒斗の隠された過去が明かされ、解決屋『クロガラス』が結成される前のエピソードが描かれる。

　崎山は「1、2につなげる作品なので、黒斗がどうやって解決屋をやるのかというので話を詰めていくのが面白かったです。それに、明かされていない過去もあるのでやれたらと思いました」と、作り込んでいるそう。

　一方、植田は作品を公開できて「感無量です。涙が止まりません」と、台詞こそ胸いっぱいのように見えるが、すべて棒読みっぽく言い、崎山から「台詞通りだなぁ」と台本を読み上げた様子を窺わせ笑いを誘いつつ、「1、2のときに、続編をと言っていて、そして3、0が公開できていて、本当に光栄なことだと思います」と今度は気持ちを込めてしみじみ語った。

　先週の『3』のイベントでも続編を熱望していた2人だが、何歳まで続けたい？という質問に崎山は「60歳定年までやりたい」と、堅実（？）なプランを話すとすかさず植田も「そこまで（黒斗として）机蹴るんだ（笑）」と乗っかり、バディな感じのコメントが。

　すると、小南監督までいつまでやりたいかを「定年まで」と話して爆笑を誘い、1番やりたいのは海外編です」と先週の2人と同意見なようで、植田は「われわれはどこでもついていきますよ」と、前のめりになれば、崎山は早くも「アジアなのか、アメリカなのか」と想像しだし、植田は「制作費が5倍くらい違う（笑）」とツッコミつつ、「監督、やるならどこがいいですか？」と問うと、小南監督は「アジアのリゾートですかね」と、実現できそうな規模感を話していた。

　演技の話題となり、崎山はこれまでの作品と比べて「これまでの黒斗は癖もないし動きもないから演じるのう難しくて。でも、今回は警察官だったから、こんなに動いていいんだ！ラーメン食べていいんだ！走ってもいいんだ！と思って（笑）。逆に自由が利くというか。振り幅的には違う人をやってる感じでした」と、相当に楽しんだとも話していた。

　続けて作品の撮影の際に、崎山によると歌舞伎町で撮影しているときに「リアルな警察が来たシーンがあったんです。子供の女の子がぎゃーって叫ぶシーンがあって、これを撮影と知らなかった人が110番して、警察沙汰になって。このときは警察の格好ではなかったんですけど、警官の気持ちだったから、うわーやばいことなってきたと。それで本物の警察官の方がかなり集まってきたんですけど、監督は気にせず撮ってるからクレイジーだなって思って（笑）」と、濃い体験を披露。ちなみに、小南監督によると、撮り続けたときに「日が暮れそうだ！ヤバいヤバいと思って。警察の方にはスタッフが1人対応してくれているから撮ろうと」という気持ちだったとも解説していた。

　イベント終盤には、劇中で黒斗が事務所の机を蹴るのがおなじみとということで、テーブルに見える黒色のダンボールを一本締めならぬ“一本蹴り”することに。カメラマンが引きじりがなかったことからダンボールとともに後ろにさがってほしいとのリクエストが飛び、これに崎山は「もうちょっと下がる？ビビってんすか？」と言い出し、植田がすぐに「かつてないですよ。記者さんたちに『ビビってんすか？』って（笑）。見出しは崎山つばさ記者に『ビビってんすか？』になっちゃう（笑）」とツッコんで、大盛りあがりとなっていた。

　そんなわちゃわちゃと盛り上がるなか、実際に蹴ってみて、植田は「あまり蹴り飛ばすことのなかった人生ですが、作品の名物があったからこその結果なんだなと思います」と、どこかスッキリした表情を浮かべて楽しんでいた。

　映画『クロガラス0』は公開中！