女優・山田杏奈(20)主演でジャニーズJr.でアイドルグループ『HiHi Jets』の作間龍斗(19)と女優・芋生悠(23)が出演する10月22日より公開予定の映画『ひらいて』(監督・脚本:首藤凜/配給:ショウゲート)。本作の場面写真が30日、解禁となった。
芥川賞作家・綿矢りさ氏の青春の愛憎を描いた同名作を実写映画化。成績優秀、明るくて校内では人気者の高校3年生の木村愛(山田)。そんな彼女はクラスに馴染めない少年・西村たとえ(作間)に高校1年生のころから恋をしていた。しかしたとえには、学校内でも目立たない愛の同級生・美雪(芋生)という秘密の恋人がいることを偶然知ってしまう。そこで愛は自らの気持ちを隠して美雪に近づいていくのだが……。
解禁日となる本日、9月30日はたとえを演じた作間の誕生日となっており、それを記念してのもの。教室では目立たない存在のたとえ。しかし、その儚げで優しい雰囲気の横顔は、どこか引き寄せられる魅力をたたえている。本編の序盤にある、施錠されている深夜の学校に愛(山田)が忍び込むというシーン。愛はある強い動機を持って、開かない柵をよじ登ったり、窓枠を歩いたりとイタズラの範疇を超えた危険な行動に出るのだが、そんなシーンの撮影の際、作間は自分の出演シーンが終わっているのにもかかわらず見学を直訴。首藤監督から「愛はこのくらいの暴力性でくるから」と説明を受け、最後まで真剣に山田の演技を見つめ続けていた。
そんな作間に首藤監督は「彼なりに何かを感じ取って、その後のたとえとしての気持ちを作ってくれたように思います」と語る。この日に限らず、作間は自分の撮影が終わっても山田と芋生の撮影を残って見学し、芝居に対するどん欲さを感じさせた。さらに、それまでは穏やかで決して本心を見せなかったたとえが、初めて愛に対して激しい言葉を発し意外な行動に出るシーンでは、初めて作間自ら、たとえの演じ方について自分の意見を監督に提案したという。
「私のイメージではもっと突き放す感じだったんですが、作間さんはこれはちょっと言えないと。でも愛に対して同情というか、“この人かわいそうだな”って気持ちを持てたら言えると思いますとおっしゃるので、実際リハーサルでやってみたら、私が思っていたよりも良かったんです。これはたとえの優しさなんだと、私自身発見できたところがありました」。
と、監督は作間の役作りとその演技を絶賛している。
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※記事内画像は(c)綿矢りさ・新潮社/「ひらいて」製作委員