俳優・田中圭、中谷美紀が4日、東京・丸の内TOEIでW主演映画『総理の夫』(監督:河合勇人/配給:東映 日活)東京・パリ2都市生中継舞台あいさつに登場した。
本作は作家・原田マハ氏の20万部超えのベストセラー小説『総理の夫 First Gentleman』が原作。近い将来の日本が舞台。42歳、史上最年少にして史上初の女性総理・相馬凛子(中谷)が誕生!鳥類学者であるその夫・相馬日和(田中)は、ある日突然総理となった妻を微力ながら支えようとするものの、史上初のファーストジェントルマンとして自らも担ぎ上げられてしまい順風満帆であった夫婦生活は結婚10年目にしてまさかの激変。「政界」という未知過ぎる世界で奮闘するさまを描くエンターテイメント作品となっている。
緊急事態宣言もあけ、場内には100%の観客が入ったことで田中は「『ああ、いっぱいで嬉しい!!』ってなります」と、声色を弾ませた言い方で、笑みを見せると、中谷は瞳を潤ませるように客席を見回すことも。
トークでは田中が中谷へ「いまちょっと素が出たりしました?」と絡んだり、中谷が「朝食作られるんですか?」と問うと、田中は「朝食は食べないんです。本当は作れるんですけど……僕は食べないんです。うそでーす」と、軽快なトークを繰り広げ楽しげな雰囲気を見せた。
この日はパリにいる原作者の原田氏と中継をつないでのものに。その際に舞台袖近くに移動することとなったが、原田氏の映る画面がどこか探す中谷に、“こちらです”というジェスチャーで自然にエスコートする田中の姿も。
そんな田中について、原田氏は、「お茶目なところとか、あわあわしているところで、巻き込まれているというところが、私の思っていた日和のような感じでした」と、ピッタリだったと手放しで褒めると、田中は「素が出たのかなって。素のまんまが出ているので」というと今度は中谷が「はい!?」と、ゴキを強めると、首をすくめ、真面目な話に戻り、「日和は奥さんを当たり前に支えたいし、当たり前に支えてるし、そこにちゃんと自分も存在している感じがしました。自分だけが我慢しなきゃいけないということもないようになっている日和も素敵だし、自然にそうさせてくれる凛子さんも素敵で、呼吸をするようにしていて。夫婦の1つの理想のパートナーとしてのあり方なんだろうなと思っていました」と、気持ちを語った。
さらに、原田氏からは「撮影を通して新しい発見とかありましたか?」と問うと、「発見でいうと中谷さんが意外とお茶目なんです。最初のイメージですけど、気品が高いイメージで……」というと、中谷がアクリル板越しに「バカにしてますか」と笑いながら詰め寄る小芝居もありつつ、田中としては「しゃべるのにどうやって話しかけようかというので不安だったんですけど、意外とおとぼけさんなこと言ってて」というと、これには心当たりがあるのか、中谷も苦笑いだった。
一方、田中は、「田中圭さんのファンの方々はご存知かもおしれませんけど、とても空気を読める方で、コメディパートもお上手じゃないですか。間合いとか、表情とからリアクションも。この作品はただコメディーなだけじゃないので、そういう雰囲気を自然に出してくれて、私が努力をしなくて自然に凛子の気持ちになれて、凛子として涙が出たんです。とっても楽だったんです。無理をしなくて、その役になれました」と、田中の姿を絶賛。
そんな褒められた田中だったが、照れ隠しか「環境って大事だよなって。撮影していた日和の家が、山梨にあるんです。近くにおいしいほうとう屋さんがあって」と言い出し、中谷がそんなほうとうは食べていないと訝しげに主張すると、「みんながお弁当を食べている隙に行って」と告白し、中谷は「そういう人なんですね」と、“前言撤回”も辞さない呆れた顔を浮かべる“田中劇場”ぶりで観客の笑いを誘った。
そして田中から「このプロデューサーと一緒に、劇場に観に行こうと思っているんです。映画館って、日常の中にあるけど、非日常に連れて行ってくれるので。作品によって、どの世界に連れていてくれる変わりますけど、この作品は僕は勧めやすいというか、勧めやすい作品だなと思っていて、どこまでキャッチしてもらえるかとか、観た方の自由ですけど前向きにスカッとなって終われる。そういう後味を持って帰れるというのを、僕自身いますごく体験したくて、早く行きたいなと思っているんです。2回、3回……5回、6回……7回、8回と毎回違う人誘ってきていただいても構いませんし周囲に勧めてもらえればと思います(笑)。『総理の夫』って面白かったよと言ってくれると嬉しいです」と、メッセージを寄せていた。
映画『総理の夫』は全国公開中!
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