俳優・深田恭子（38）が15日、都内で主演映画『劇場版 ルパンの娘』（監督：武内英樹／配給：東映）初日舞台あいさつを瀬戸康史（33）、小沢真珠（44）、栗原類（26）、どんぐり（61）、大貫勇輔（33）、市村正親（72）、観月ありさ（44）、渡部篤郎（53）、武内監督（54）とともに開いた。
2015年8月に発売され、各書店の文庫売上1位を獲得しロングセラーとなっている作家・横関大氏の同名小説が原作。代々泥棒一家で“Lの一族”の娘・三雲華（深田）と、代々警察一家の息子・桜庭和馬（瀬戸）の禁断の恋を描き2クールでドラマ化がされた『ルパンの娘』の劇場作品となる。
上映前に登壇したキャスト陣。全国318館にライブビューイングされるなかニコニコと手を振り、まずは深田から「心待ちにしていました。楽しんでいってください」と、初日を迎えられ万感といった様子。
初日を迎えられたということでいまの心境へ深田は「パート1のときだけでも、こんなにドラマがあるんだとビックリしていたのにパート2があって、劇場版までできると思ってなかったので、すごく居心地の良い現場で、チームワークが良かったんです」と、長い期間を通して、役者間でも絆ができたよう。
すると瀬戸も、「その通りですね。撮影しているうちに武内監督から、『ロミジュリ感！』みたいなことをいわれていたんです」という謎の指示が飛んでいたそうだが、それが時が経つごとに理解できるようになったそうで、「指先まで意識した演技とかなんですけど、2からは『ロミジュリ感』というのもできるようになりました」と、“ロミジュリ感”だけで演技できるようになったそうだ。
さらに印象的だった部分で泥棒一味によるダンスシーンがあるそうだが、ここで瀬戸が「泥棒ダンスを警察なのに踊れて嬉しかったです」と、瀬戸も加わってのものになるとも話していた。
イベント中盤には、事前にファンからTwitterで募集した質問に答えるコーナーへ。自分で演じた役以外で演じるなら誰という質問が。深田は「私は観月さんが演じた三雲玲の役をやりたいです。どう言っていいかわからないですけど、豪快で美しく恐ろしいんです。観月さんが演じている姿が素晴らしくて」というと、観月は嬉しそうに笑みを見せる。
瀬戸は“Lの一族”になりたかったといい、「泥棒スーツが着たい！警察だから無理だけどハロウィンだから自作で着るしかないです」と、熱弁を奮う。そこから本作で華たちが着る泥棒スーツの話題となり、深田から「あのスーツを着ていて、気持ちいいなと思うのは一瞬でした。暑いときは暑いし、寒いときは信じられないくらい寒くて。あんまり言っちゃいけないですけど、なかなか合う季節がないんです！」と、意外な過酷な裏話を話していた。
ほかにも、話してみると第一印象と違う人はという話題で小沢は、「瀬戸くんのかな。あんまり喋らないかなと思ったらしゃべてくれて面白いし」というと、深田もうなずきながら、「面白くて結構ノリがいいですよね」といい、逆に瀬戸がビックリといった様子だった。
そんななか渡部は、本作がファイナルと銘打っていることに「終わってしまって寂しいです。こんな気持ちは初めてです。みんなでなんかまた違う物語をと思いますね。私はまだまだこれをやっていきたいんです」と熱いコメントをすると、武内監督からは「嬉しいですね。パート1の1話を撮っているときに大丈夫かなと思っていたんです」と、しみじみ。
深田も、「華という役に愛着もありますし、私にとって宝物のような作品になりました。寂しいですね。みなさんにお届けして、自分の手から離れてしまうのは。また、呼ばれたら、いつでも仮面をつけて、みんなでやってまいりましょ！」とキャストを見回すと、全員が首を縦に振り、これには武内監督も本作をもともと撮る予定だった「ジョージアでやりますか」と、可能性を残していた。
そして最後に、深田から「あんたが犯した罪、悔い改めな」と華の決め台詞とともに、場内には特効とともに紙吹雪が舞い、華やかに初日を告げるものとなった。
『劇場版 ルパンの娘』は15日より全国公開予定！
