ムロツヨシ満席の客席に瞳を真っ赤にして涙をこらえながらの初主演作公開1ヶ月後の舞台あいさつ！奈緒の「1つだけ告げ口をさせてください」にビックリも温かな拍手

　俳優・ムロツヨシ（45）、奈緒（26）、毎熊克哉（34）が23日、東京・池袋HUMAX シネマズで映画『マイ・ダディ』（監督・共同脚本：金井純一／配給：イオンエンターテイメント）公開後記念舞台あいさつを金井監督とともに開き、司会は永野宗典（43）が務めた。

　役者をはじめて25年、2005年、本広克行監督の『サマータイムマシン・ブルース』で映画デビューして15年で累計44本の作品に出演しているムロがついに、映画初主演を果たす。ムロは本作で愛する妻・恵津子（奈緒）を事故で亡くし、愛する娘・ひかり（中田）に降りかかる困難から救おうと奔走する、お人好しで誠実な牧師・御堂一男役を演じている。

　まずは、佐藤が登壇し軽妙なトークを繰り広げ場内はたびたび笑い声があがり会場の空気も温まるとともに、一体感のある雰囲気のなかキャスト陣が登壇。ムロは「人生映画の初主演をさせ頂きましたムロツヨシです。本当に本当に感無量でございます」と、公開からちょうど1ヶ月後の本舞台あいさつに胸いっぱい。

　すると隣の奈緒が、「1つだけ告げ口をさせてください」と言い出し、ムロをビックリさせることに。その内容は「ムロさんはさっき登壇前に永野さんの司会で盛り上がっているのを見て、『おっ、いいぞ！いいぞ！！お客さんが笑ってるぞ！！！』と見守っていたんです」と、ムロが温かく見守っていたことを暴露し、温かな拍手があふれる。

　毎熊も「ムロさんすごいっすね」と満席の客席を見回し瞳を潤ませると、ムロも瞳を指さしながら「涙が来るの」と言いつつ、それをごまかすように声を励ましながら「監督に満席を見せられました。監督、これが満席です！」というと、万雷の拍手が場内に満ちた。

　さらに、奈緒に「愛し合いされで、愛したい派？」といきなりぶっこんだ質問を永野がして、ムロは「急にパーソナルなとこいくな！」と、ツッコミを入れて始まったが奈緒は、「どっちかというと愛したいと思うんですけど、最近は愛したいというより、どっちかわからないそこに愛があればいいなと」と、告白。これにムロは「この話は深い！ベクトルとかの話じゃなくて矢印なんていらないんじゃないかというところですよ」と、感嘆を漏らしながら解説していた。

　後半には、劇場に来ている方から事前にした質問を答えるコーナーへ。1番めの質問を主演のムロがパスされるというまさかの展開に大盛りあがりになる一幕もありつつ、役と自身が似ている部分はあるかとの質問が。するとムロは、「何か悲観的なことがあっても悲観しすぎないところが似ています。どうにかして、できることがないか探すんです。起こったことを受け入れて立っているんです。だから、受け入れるスピードかな。受け入れるスピードは似ていると思いました。舞台の時にも言っているんですけど、『運なんて存在していない』っていうんです。そうやって格好をつけていって、自分を奮い立たせているんです」と、しみじみ話していた。

　そしてムロから「何度も言わせてください！本当にありがとうございます。公開1ヶ月後に満席で映画が披露できました。（新型コロナウイルスはいまだ終息せず）何かが終わったことは1つもありませんが演劇のライブとかで、これからもみなさんの前に、板の前に立ちたいなと思います。本当にみなさん、その席に座って頂いてありがとうございます。またマスクを外したその顔を見ながら、みなさんと一緒に笑いたいと思います！また会いに来てください！」と、瞳を真っ赤にして涙をこらえながら熱い胸の内を話していた。

　映画『マイ・ダディ』は公開中！