俳優・永野芽郁(22)、田中圭(37)、石原さとみ(34)、稲垣来泉(10)、市村正親(72)が29日、東京・新宿ピカデリーで映画『そして、バトンは渡された』(監督:前田哲/配給:ワーナー・ブラザース映画)初日舞台あいさつを前田監督(49)とともに開き、司会は日本テレビの森圭介アナウンサー(42)が務めた。
作家・瀬尾まいこ氏が上梓し2018年2月に発売直後から、感動傑作との多数の反響が大きな話題を集め、累計発行部数100万部を突破している本屋大賞受賞作品。血のつながらない親に育てられ4回も名字が変わった女子高生・森宮優子(永野)と、わけあって料理上手な義理の父親・森宮さん(田中)と暮らしている。一方、何度も夫を替えながら自由奔放に生きている魔性の女・梨花(石原)は愛娘・みぃたん(稲垣)を残して姿を消してしまった。一見関係のなさそうなこの2組の親子だが、優子に届いた手紙をきっかけに交差していくこととなり……。
作品のお気に入りシーンへ永野が、「森みやさんとのシーンは全部好きで!」というと、田中は目をつむりながらも嬉しそうに何度もうなずきつつ「本当にいいシーンなんですよ!」と、声をあげる。
具体的にどのシーンかはネタバレしてしまうことへ配慮しながらとなり、永野は田中にそのシーンをパスすると田中は「丸投げ?(笑)」と言いつつ、ちゃんとパスを受けた田中は「2人で料理をするシーンも素敵ですし、2人でピアノ屋さんの前で喋るやりとりは大好きなんです」と、説明。永野はそれを聴いてもう少しそのときの会話を話してもいいのではと提案したが田中は「そこ言ったらダメでしょ」とストップをかけ、永野も「ああそうか!」と納得と、“父娘”のような会話を繰り広げていた。
続けて、最近泣いたり感動したりしたことは?という質問が。永野が怖い夢を見て泣いてしまったというエピソードを披露すると石原がすごく食いつき「心配!」「寝付き悪いのどうにか……」と、大いに心配。しかし、石原が同じ話題になると、すんとした表情を浮かべ田中は思わず「緩急すごいな……」と、漏らす一幕も。
ちなみに田中は、「ありません……」ととりあえず言いつつ、「作品観て、お芝居観て泣きます。それに、友達がずっと体調が悪かったのが良くなって、それも泣きました」と、気恥ずかしさからか淡々と話す。そこからさらに、永野を真似して「怖い夢を見て泣きました」と言い出すと、石原は「絶対見ないでしょ!」と、永野とは正反対の対応で場内を爆笑させていた。
イベント中盤には作品タイトルにちなんでキャスト同士で質問をバトンのようにリレーしていくコーナーを展開。そのなかで石原&稲垣から田中へのプライベートな質問が飛ぶことに。家に帰ってまずやるルーティーンは?という質問にはジェスチャーを交えながら「家に帰りました……洗面所にカバンを置きます……手を洗います……うがいします……カバン持ちます……ソファー座ります……明日の撮影の台本を出します……読もうとするけどすぐ読みたくなくなって投げ出す」と、一連のことを思い浮かべることに。
さらに稲垣からは「奥さんの夜ご飯で1番好きなものは?」との問いには「牛丼!牛丼だけはなんか」との返答。どういう寝方をしている?には田中の背丈を超えるかなり大きいという「抱き枕」で寝ているといい、エアでその抱き枕を抱いている様子も披露しつつ、「でもね、これ補足していいですか?最近枕をオーダーメイドに替えたんです。ちょっと寝具をグレードアップさせていいものにしたら抱きつかなくても寝れるようになったんです。意外と、抱き枕で寝るのは寝具が合ってなかっただけなのかもしれない」と、説明。こんな補足をした背景として、「これを言わないと抱き枕がないと寝れないキャラになりそうなんで」という懸念があったからだそうだ。
続けて田中は市村へ向けて「もう結構どんってあるんです」というと市村は「変なこと聞くなよ?」と、警戒していたが、田中はいつでも優しくハッピーに接してくれる市村のそのハッピーに接する秘訣を質問。すると市村は「自分が明るく振る舞うことで、周りも明るく返してくれるから」と答えて、田中をうならせていた。
そして永野は「撮影期間のときからそうですけど、みなさんの心に、何か温かいものをお届けできたらいいなと思いながらキャスト・スタッフで想い合いながら撮影しました。これだけ愛であふれている作品ができることに驚きましたし、そこに自分が参加できていることを誇りに思います。この作品を観て、きっとみなさんの心の中になにかモヤモヤしたものや不安があったりしたら、それを優しい気持ちにしてもらえると思います」と、メッセージを寄せていた。
記念撮影の際には、くす玉で初日をお祝いすることに。このくす玉からオレンジ色の紙が出てきたがこちらは全国の観客から事前に集めたメッセージとなっており、キャスト一同これに感激し、そのメッセージを持っての記念撮影に急きょ変更する温かなシーンも見られた。
映画『そして、バトンは渡された』は公開中!
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