体験型オンラインイベント『ソードアート・オンライン ―エクスクロニクル― Online Edition』が今月20日から12月7日の期間に開催される。
本イベントは、現在、『劇場版 ソードアート・オンライン -プログレッシブ- 星なき夜のアリア』も公開してされている人気コンテンツ『ソードアート・オンライン』シリーズの世界を体感できるもの。2019年東京、2020年京都で開催され、延べ 5万人以上を動員した『ソードアート・オンライン -エクスクロニクル-』を、ヴァーチャル空間で体験できるように再構築した。VRヘッドセットを着用するなどVR機材を使った『VR会場』と、スマートフォン・PC で体験する『スマートフォン・PC会場』の2つの体験の仕方がある。
本サイトでは、開会に先駆けVR機材を使った『VR会場』を体験。体験会の入口にはLAM氏デザインの衣装を来たキャラクターたちのメインビジュアルがお出迎えしてくれた。
“はじまりの街”からスタート。ボス攻略戦、展示エリア『鋼鉄城』『地下迷宮』『研究施設』の方向が示された床が目に入る。3つの展示エリアでは、『ソードアート・オンライン -エクスクロニクル-』の展示はもちろん、その時には展示できなかったアニメの制作資料など、仮想空間内に膨大な資料展示が楽しめるものに。この資料、『スマートフォン・PC会場』の方では会場内展示にコメントを書き込むこともでき、感想をほかの参加者とシェアできることも特徴だ。
展示会内では、オブジェクトに近づくと、それまで静止していた絵が動画になるギミックが仕込まれているものも。VR空間ということもあり、アニメで観たシーンでもより没入感があり思わず見入ってしまう。この展示会場内の移動もコントローラーをフルに使用することとなり、アスレチックを体験するような気分にもなれた。
さらに展示物の中には、『ソードアート・オンライン』主人公のキリトの剣を実際に握って振ることもできたりすることも。ちなみに、展示コースの裏側にも行けることもありそこに宝箱が設置されていたりと、冒険心をくすぐる演出がある。
そして、『VR会場』のみで体感できるボス攻略戦のコーナーでは、『ソードアート・オンライン』でキリトたちが攻略しているアインクラッド第75層に登場したボスの“ザ・スカルリーパー”と対決。筆者は1人で体験したということもありあっけなく負けてしまったが、仲間とともに挑むことができるといい、レイド戦のように楽しめるという。
終了後に本展覧会を手掛けるソニー・ミュージックソリューションズのスタッフの方に話を聞いた。開発へかけた時間を尋ねると「ゼロベースからだと1年5ヶ月くらいですね。1回、2020年12月にはじまりの街とダンジョン、ボス戦を体験して頂いたということもあって、そこから話が始まっていきました」と、企画段階からの話を。
その期間内で作っているだけにスタッフの方も「いろいろギューギューで」と苦労もあるそうだが、このようなスピード感でできるのも「素材を手元に持っていて、これは展示できるなどの前情報がすでにあったんです。そこから組み上げることができたのと、『ソードアート・オンライン -エクスクロニクル-』と同じスタッフが携わることができました」という背景があるそうだ。
また、『ソードアート・オンライン』といえば、キリトらが使う“ソードスキル”と呼ばれる華麗な剣技もある。本イベントでスターバーストストリームのようなソードスキルの使用は可能なのかも尋ねてみると「あくまでもゲームではなく展示会という形で作っています。VRで物が持てるなどの体験として、フルボリュームの展示という趣旨で進めています」とのことだった。
体験会は約1時間ほどだったが、全部をじっくり体験するにはとにかく時間が足りないと感じた。そこでスタッフからは「今回は1日券を設けずに、期間指定券という形で6日間ずつ設定をしています。すみずみまで、好きなタイミングでということからこの設定とさせて頂きました」。
そしてスタッフの方からは「『ソードアート・オンライン』の世界を過去から未来をひっくるめて楽しめるものになっております」と、メッセージを寄せていた。
※記事内画像は
(C)2020 川原 礫/KADOKAWA/SAO-P Project
なお、「有料展示エリアでのキャプチャ画像の転載は禁止されています。記事中の写真や画像は主催者の許可を得て取得しています」