俳優・山田孝之(34)、イッセー尾形(65)が27日、東京・恵比寿ガーデンプレイス内の東京都写真美術館ホールで映画『ゴッホ ~最期の手紙~』(監督:ドロタ・コビエラ、ヒュー・ウェルチマン/配給:パルコ)日本語吹き替え版舞台あいさつを行った。
印象派の画家ファン・ゴッホの死の謎を追う青年・アルマン・ルーランを描き、全編が動く油絵で構成されるというアートサスペンス作品。山田がアルマン役を、イッセーはアルマンの父・ジョゼフ役の日本語吹き替えでの声を当て親子を演じた。
本作の話が来たときのことを司会が質問すると、山田は「話を聞く前にかなり前に、SNSでこの映像を観ていて楽しみにしていたんです。でもそこから情報がなくなったんです。そう思っていたら、吹き替えの話が来て、これだったらぜひやりたい!って」と、注目していたことを明かすと、イッセーも「僕も同じです!待ち望んでいたら公開前に吹き替えの話が来てビックリしました」と、まるで親子のように気が合っていたのだとか。
作品へは、「単純にミステリーで観たことない絵で、吹き替えを入れる前にDVDで家で確認で観ましたけど素直に見れませんでした。相当苦労があったことを知っていたので」と山田がスタッフの大変さが頭に浮かんだようで、イッセーは「不幸な自殺とかの、後日談みたいな話ですから、その先があったというのを喜んだり、割と濃い人間関係があったことも喜びました」と、感想を。
アフレコへ、山田は「この作品は、役者が芝居をしたのを、絵にしているんです。それで、絵と音とのずれがあるので、楽しんですけど、こっちは絵に声を当てるので、どこまで味とするかというので」とさじ加減に迷ったようで、イッセーは「実写を元にしてますからタイミングをとるのに苦労しました」と、こちらもしみじみだった。
さらに、本作でゴッホ調の油絵制作に日本人として唯一参加した古賀陽子氏がシークレットゲストとしてお祝いに駆けつけ、2人から質問も。イッセーは本作の作業工程に興味津々だったり、山田は「さっき裏で聞いちゃったんだけどなぁ」と、苦笑いだった。
古賀氏からは、ゴッホ風に描いた山田とイッセーの肖像画をプレゼント!これに2人とも「本当に嬉しい!」と子供のようにはしゃぐ姿を見せ、サプライズも大成功といった様子だった。
ほかにも、ゴッホが30代で南仏アルルの地に旅立ったということで、その年の山田へ「長生きしてね」と声をかけると、「健康に気をつけます(笑)」とのことだった。
イッセーから「ゴッホは日本に憧れていたと聞いています。夢が叶うのがきょうですのでゴッホも喜んでいるだろうと思います。ゴッホづくしを楽しんでください」と、呼びかけると山田から「作品自体は短いですけど、観たことのない映画です。楽しんでください」とPRしていた映画『ゴッホ ~最期の手紙~』は11月3日よりTOHOシネマズ六本木ヒルズほか全国ロードショー!