映画「ポンチョに夜明けの風はらませて」初日開催！
俳優・太賀（24）、中村蒼（26）、矢本悠馬（27）、女優・佐津川愛美（29）が28日、東京・新宿武蔵野館で映画『ポンチョに夜明けの風はらませて』（監督：廣原暁／配給：ショウゲート）初日舞台あいさつを廣原監督（31）、原作者の早見和真氏（40）とともに開いた。
将来に希望を見出せないまま、何となく日々を過ごしていた高校生の又八（太賀）、ジン（中村）、ジャンボ（矢本）の3人が“ありふれた日常から抜け出したい”と、ジャンボの父親の愛車セルシオで海へ向かって旅立つ。途中で凶暴なグラビアアイドルや風俗嬢まで加わって、その旅路がハチャメチャなものになるのだがその果てには……という、青春ロードムービー。
太賀は「無事初日を迎えられて嬉しく思っています」と硬い表情で、矢本は「太賀が緊張してて、僕も緊張してきました（笑）。朝早くからお客さん入っているのかなと思って緊張していたんですけどこんなに来て頂いて」と、万感といった様子。
中村は「当時を振り返って本当に楽しい日々だったので、多くの人にこの映画が愛されたらいいなと思って」というと、太賀は、「過酷だったなというのが、海のシーンより砂浜に埋もれて、砂浜で寝ちゃったというシーンが寒くて。そこはどエライことにいろんな部分がなっているんです。犬が顔をペロペロなめるというので起きるというものなんですが、なかなか顔をなめてくれなくて、顔中にバターを塗りまくって（苦笑）。極寒のなかで待ってて、砂にも海水が混じっていたので寒かったんですけど、いい思い出です」と、笑いながら振り返っていた。
さらに、夜に花火をするシーンで太賀に花火をふざけて当てるという場面もあるそうだが、矢本はそのシーンでS心がくすぐられたそうで、「よりこいつを追い込める状況に持っていって」と、にやりと笑うと太賀は、「すごい速度で追いかけ回してきて！（矢本と中村の）2人が悪魔のようにしか見えなかった」と、身振り手振りを交えて恨み節。
しかも、太賀の受難は続き佐津川は、毛布をかぶって震えている太賀へ、「女子スタッフとのいたずらで、次のシーンで海に入らなきゃいけないんだけど太賀くん代わってくれる？って半笑いで言ったのに、太賀くんはすごく真面目に『監督に相談してみます』って言ってくれて。うちら女子スタッフはさらに太賀くんが好きになりました」と現場でイジり倒される太賀が思い浮かぶようなエピソードも披露し、太賀は「どいつもこいつもという感じですね」と、苦笑いでため息を漏らしていた。
続けて、青春時代に戻れるならという話題が振られると、太賀は「バリケード封鎖したい学校を」と、意味深な発言が飛び出し場内も爆笑。中村は転校が多かったそうで高校生になってバイトや弓道部に入って活躍したいという話、矢本に至ってはテスト中に自分がしてしまったオナラが前の席の人のせいになったという後悔を初告白し盛り上がっていた。
ほかにも早見氏は本作は原作と違っているものだそうだが、「スタッフの方が気にされる方もいるんですけど、監督と何度も話しましたし、廣原さんが感じたポンチョがここにあるんだという感じで、試写を観終わった後、太賀と握手したんです。僕もスタッフとしてホッとしています」と、出来に満足している様子を見せ、廣原監督も「僕もその言葉を聞いてホッとしました」と、胸をなでおろしていた。
その後、記念撮影の際には、報道陣から初日なのではっちゃけた感じでとの声が飛んだが、中村が「そう簡単には」と苦笑いしつつポージングしたりと和気あいあい。そして太賀から「初日を無事迎えてとてもヒリヒリしています。この作品を撮って1年近く経っていますが、1つの映画が作られるために、いろんな人とたくさんの時間がかかってようやく今日という日が迎えられたと思いますが、ポンチョに至っては熱量がこもっています！」と、アピールしその場を後にした。
映画『ポンチョに夜明けの風はらませて』は28日より新宿武蔵野館ほかにて全国ロードショー中！
“悪魔“の所業を訴える太賀
はっちゃけ風記念撮影