俳優・大野拓朗(28)、船越英一郎(56)、麿赤兒(74)女優・藤本泉(25)、佐藤江梨子(35)、主役の父上役を演じた猫・金時(雄、4歳)が20日、東京・角川シネマ新宿で映画『猫忍』(監督:渡辺武/配給:AMGエンタテインメント)初日舞台あいさつを渡辺監督(51)とともに開き、司会は有村昆(40)が務めた。
2013年にテレビドラマが放送され、14年には劇場版映画作品化されるなど一大旋風を巻き起こした『猫侍』シリーズ。同作ではツンデレ白猫の玉之丞を演じた猫・あなごが大人気となったが、それに続くわがままボディな猫・金時が本作で映画デビューを果たした。霧生忍者の久世陽炎太(大野)が生き別れの父(船越)そっくりのデブ猫(金時)に出会ったことから始まる、癒され、笑える冒険が描かれる。
初日に合わせ大野と船越は和装と粋な登壇。忍者ということで忍術の指導はあったかと質問があると、大野は、「あまり出てこない部分もあるんですが、この映画の水遁の術も大好きでして、映画版も出てきているんです。あからさまに、クラシックな忍術がこの作品のウリなので、『ああここね』と思ってもらえたら」と、アピールも兼ねてコメント。
本日の登壇キャストは全員忍者役ということだが佐藤は、「忍者って人生でなかなかないのではと思ってOKしたんです」という気持ちだったことを明かしつつ、撮影中には、「大野さんが藤本さんの演じている燕と名前を間違えるんですよ。3、4回間違えられて、よほど藤本さんの方が忍者っぽかったなって。寝言とかで名前を言っちゃって、本当に浮気がすぐバレるタイプなのかなって」と、暴露。
すると藤本も「私も撮影中に佐藤さんが演じている紅葉と間違えられました!」と、訴えタジタジになった大野は「絶対浮気しない!」と、防戦一方。するとそこに金時が登壇し、一気に場内は癒やしムードとなり“助け舟”を出す結果に。
そんな金時へ大野は「台本読んでいるんじゃないかというくらい、泣くのとかリアルでしたし、アドリブで鳴くんですけど、返事をするように鳴くんです。基本的におとなしいので金時NGというのもなく順調に進みました」と、その“名優”ぶりをたたえ、ベテラン俳優の麿も、「何を隠そう、金時に役作りのヒントを得たんですよ。ほとんど動かない約なんです。動かいないのが金時うまいんですよ。金時に芝居を習いました」と、リップ・サービスまで飛び出す。
さらに、金時は撮影時には8.5キロあるわがままボディだったらしいが、最近は7キロ台にシェイップアップしたのだとか。そこで有村が「ナイスバディつながりで……」と佐藤に振ると、「子供産んでからそうでもないんですよ(苦笑)」と、実情を話しつつ、「いまは14キロ(の子供)持ち上げることもあるんですけど、金時は片手で重くなるくらいで」と、体重トーク。そこでさらに金時を痩せさせるにはという話になると、「私は各部屋に1子ずつ大きな鏡を置くようにして意識するようにしているんです。鏡を置けば痩せるのでは」と、佐藤流のダイエットの秘訣も明かしていた。
最後に作品へ、船越からは「これは本当にほっこりと和めます。和めるだけではなく、なごみ系アクションエンターテイメントです!」と言えば、大野も「本当にゆるくて、敵味方が分からない。敵も抜けているし、どこにも悪い人が出ていない。ゆっくり日々、疲れた心が癒やされるものになっていますので、気楽に金時のかわいさにニヤニヤして頂いて、みなさんで劇場を笑いの渦にしてもらえたら」と、呼びかけていた。
舞台あいさつ終了後には完成披露イベントと同じく大野が金時を胸に抱いて場内を練り歩き、観客たちの視線を釘付け&大きく癒やしを振りまきながらの和気あいあいなまま終演を迎えた。
映画『猫忍』は20日より角川シネマ新宿ほか全国ロードショー!